秦野の野鳥 タウンニュース秦野版Vol.134 2022.5.13掲載 写真/文 八木茂
タウンニュース秦野版に2011.4より連載を開始した秦野の野鳥コラムを紹介していきます。 (画像をクリックすると拡大します) |
2022.5.13
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コマドりは百名山登山の折り、南の屋久島では3月から北の利尻稚内では7月に声をよく聞きました。 ところが登山中はそれほどじっくりと姿を追い求める時間は無いので姿を見ることはありませんでした。 唯一、姿を見て証拠写真程度のものを撮ったのが、 2009.8月甲武信岳から下山中に暗い大きな木の根っこの中を移動しているのを見た時だけです。 コマドリの声は登山中によく聞きましたが、一部はコルリと間違えた時もあったようにも思います。 2014.6.30トムラウシ山登山中にはコマドリ沢と名の付く雪渓を登っているときにコマドリの声を聞き、 雪が融ける頃には沢山のコマドリの声が聞かれるようになるのだろうなと思いながら登ったことも思い出されます。 秦野では、丹沢登山中にコマドリと思われる声は聴いた記憶はなく、みなコルリでした。 林道を歩いている時に二回ほどコマドリではないかと思う声を聴いたことはありましたが、小さい声で確証は持てませんでした。 今年2022年4月桜沢林道でクロツグミの声を聴いて歩いている時に、 コマドリに似た声を聞き、確かめようとしましたが、声は小さく、すぐ止んでしまったので、 一度峠に向かって登り通り過ぎ、帰りにまた付近で立ち止まってみました。じっとしていると確かに小さいがコマドリの声がしました。 静かにしていると声とともにオレンジ色の姿が見えました。そのうちだんだんと動きが活発になってきて、暗い藪の中ではありましたが、 姿全体が見えるようになりました。 囀っているところもシャッターを押しましたが手前の枝にフォーカスしてしまいました。 秦野には移動途中の立ち寄りでしょう。翌日はもう聞こえませんでした。 |