|
これは、私が長い会社生活を通じて学んだ私流のマネジメントの仕方を一覧にまとめたものである。
一口にマネジメントについて語ることは大変難しいが業務遂行にあたり、まず自分自身が物事を考え(企画)、実行するにあたりどのようなプロセスで意思決定していくべきなのか、さらに立場上管理職の視点から部下の業務管理(組織の目標達成管理)、育成についてどのようなプロセスで対応すべきなのかといったことに的を絞り、労組や事業部との対応の経験を踏まえ私流の意思決定に関する手順としてまとめたものである。
表題には大げさにも「マネジメントのクオリテイアップ」と掲げてしまいましたが、今思えば、マネジメントとはシンプルで「当たり前のこと」をただひたすら「愚直」に取り進めることなのではないかと思う。それが何故出来なかったのか忸怩たる思いに駆られるが、人を管理する難しさと「愚直」に取り進める辛さを改めて思い知らされる。
今般恥かしくもなく掲載することとしたのは、偏に自分自身の生き方を改めてマネジメントしていきたいとの思いからであって、毎日目を通すことでグータラ生活のクオリテイアップを目指したい一心に尽きる。さぞや皆さん方にはお目障りなことと思いますが、ここは私の治外法権エリアと思し召しご容赦頂きたいと思う。ついでながら、本一覧の補足の解説を下記の通り添付しましたのでご参考になれば幸いです。
■「マネジメントのクオリテイアップ」
○5W2H & If Deny Activityとは
・自分に対しても、部下に対しても組織行動の規範となる企画・計画を5W2Hにより徹底的に検討、確認し不条理のないものにする。その後、それらが破綻をきたし、出来そうにもないことが想定された時に、リカバリーとしてどのようなことを常に考えておくべきなのかといくことが本編の概要である。
・リスクマネジメントを常に念頭に入れた計画かどうか、進捗管理かどうかということがクオリテイアップの要諦
→入出金伝票一枚に判を押す際にも「Why」と投げかけることでマネジメントのクオリテイは確実にアップすることを経験した。まして、企画・計画書を見て「If Deny」を発した時には想定を超えたクオリテイ向上の反応が垣間見えた。
○1st Action
・5W2Hの内「Why」を除き、表中の例のごとく徹底的に検討、確認し不条理の入る余地を極小化する。
○2nd Action
・上記で作成されたものをアイテムごとにいちいち「Why」で確認し、企画自体が何故そうしなければならないのかといった強固な合理的理屈、理由づけをし、不条理(理屈に合わないもの)を排除する。
○Last Action
・上記で策定された最終計画案に対し、もしも不都合が起こり納期延期や実現不可の状況が想定された場合、
リカバリーとしてどのような対応を考えて置くべきなのかを常に想定する。
(もしできなかったら(If deny)どうするのかと問い、それについて考えることはリスクマネジメントの要諦かも知れない)
■Based on Management
・マネジメントの基礎にはPushとPullの管理があるように思う。それぞれ図示の通りであるが、組織の目標を達成していく際にその課題、納期の大小や難易性、担当者の能力(組織の能力)等を総合判断し、どちらの管理に重点を置くべきなのかを常に考えながらマネジメントしていくことが重要と思われる。
・例えば、ある課題を納期までに解決するには常々進捗管理はもとより、あの担当者の場合にはいつまでに最終見通しの確認をすべきなのか、真坂が起こった際に自組織の全力を挙げれば解決できる最終納期確保時期を想定したマネジメントがなされなければならない。その時期にうやむやな状態が確認されれば有無を言わさず管理者自らが陣頭指揮(Pull Mnagement)をとって課題解決すべきなのである。
・常に部下が自主的に取り組み自立化することが望まれるが、組織全体の目標達成を考慮した時には非常出動と言うことも常に想定しておかなければならないということで、むしろこのことに対する意識の薄弱化が組識力(会社力)を弱めている気がしてならない。いずれにしてもその判断は難しいがマネジャーの重要な役割である。
|   |
  |
□ TOPへ戻る場合はクローズして下さい
|
|