2020、6、29(月) 「おお、この感覚! 何年ぶり?」という自分の感情にはっとしました。 「そんなこと、私知らんかった。もっと知りたかったのに……」 知っている人へのジェラシーに似た感情です。早速よく知っていそうな友人に電話して「事の成り行き」を聞きました。「なるほと」とわかり、ほっとしたことです。非常に個人的で他愛もないどうってこともない事案です! とはいえ、今、私はとても嬉しくなっています。 なんで? どうして? 私だけ! いややなあ! もっと聞かせてよー どれもこれも人間としてあんまり喜べる感情ではないのですが……。 ここ、何年かこの種の感情があまり出てこなかった気がします。結構いろいろな側面で頼り切っていた夫が突然病に倒れ、あっという間に逝ってしまったことも一因かもしれません。 もう3年半にもなります……。そして久しぶりの「ごんた」な感情に出会ってなんとなく嬉しくなったというわけです。 そしてまた今日は、コロナの影響で3か月ぶりになる夫の墓参りに行く日です。「もう大丈夫だよ」と報告してきましょう……。 2020、6、20(土) 今日は数か月ぶりにカットと毛染めのために美容院へ行きます。伸びてきた髪は自分でカットしていたので、美容師さんもきっとやりにくいことでしょう。少しずつ日常に戻ってきているようでうれしい。とはいえ、テレビでは何度も「新しい日常」を呼びかけています。心に置いて生活しないといけないのですね。 ここ数か月で、私自身沢山のことを学びました。最も大きかったことは、 「家に居ながら、多くのことが解決するのだなあ」 図書館へ行かなくても、調べたいことのほとんどはネット検索でわかります。 欲しいものも、たいていはネット注文で手に入ります。わからなかったスマファの扱いが、遠隔操作であっというまに解決しました。他にも嬉しい発見もあって、今を生きる幸いを感じるばかりです。 そんな中、久しぶりに近くの「しあわせの村」を散策しました。朝早い時間だったので、人も少なくノーマスクでゆったりと歩きました。 今はちょうどヒメジョオンの季節なのですが、その群生に出会ったのです。野の花とは思えない迫力のある美しさです! ネットではなく! やっぱり直に見ることはすばらしい。 いつになったら、元のようなおおらかな生活になるのかなあ……。 ヒメジョオン群生の丘 2020、6、12(金) 先日、数か月ぶりに三ノ宮へ出かけていきました。神戸での繁華街、三宮はテレビの映像で見ていた時よりも、多くの人たちが行き来していました。また兵庫県ではコロナ感染者が0という日が続き、私自身もどこかでほっとしているところがありました。 そんな時、ポストに「布マスク」が……。 一緒に、厚生労働省からのお知らせチラシが入っていました。 ・新型コロナウイルスを防ぐには? ・「新しい生活様式」の実践例 などなどが記されています。 「そうなんだコロナウイルスは大変恐ろしい感染症なのだ」 再認識をし、予防策の再確認をしたことです。 感謝して有効に使いたいと思います。 そして……、大変な苦境を強いられている方々の、一日も早い、普通、日常、平常の日々が戻ってきますように祈ります。 2020、6、7(日) 目の前にある駄菓子の山を前にして、すっかり大人になった孫が笑って言いました。 「おばあちゃんは引き算ができないんだ」 「え? どういうこと?」 私にはその意味がわかりません。 「あのなあ、もし新しく買いたいものが出てきたら、先に買ったものは戻すという引き算のことや」 あれもこれもと確かに買いすぎています。 私にはその傾向が確かにあるなあ……。 ふっと、自分の生き様もそうかもしれないと思ってしまいました。好奇心旺盛に、積極的に、能動的に動こうなどと、良いように良いように考えてきたけれど……。単純に「引き算」が出来なくて積み上げてきたことが多かったのかもしれません。 今更ながら、いや今だから、「引き算」する考え方をして生きていきましょう! 2020、5、27(水) 「もうすぐお出会い出来ますね」 KCC(神戸新聞文化センター)事務の方からのお電話に、つい口から飛び出た言葉です。 私はKCCで童話創作教室の講師をさせてもらっています。3月以来、休講が続いていて、やっとこの6月より開講となりました! 受講生のみなさん、長かったですね。お変わりございませんか? ひとりひとりお顔を思い出して、お出会い出来るのを楽しみにしています。この時期は、いつもみんなで作品集をつくって一年間の成果を確かめ合い、お楽しみ会をしたり……のはずでしたが、なかなか思うようにはいかない今年でしたね。 とはいえ、メールやはがきや電話でなく、お出会い出来ること自体が嬉しく特別な時のように感じます。間隔をとって、マスクをつけて、静かな声で……、今だからこそのお話を元気に語り合いましょう! 2020、5、24(日) たまたま、黒猫の話を書いていたので、散歩途中で見みかける黒猫、そして他の猫たちも気になっていました。いつも同じ公園にいる野良猫たちです。おっとりとしてゆっくりと歩いています。私が近づいても逃げるでもなく近寄るでもなく…。「あれ?」と思いました。まるで飼い猫のような落ち着きようです。いい天気の日にはグランドで、あちらこちらにねそべってひなたぼっこをしています。 息子一家も娘一家も猫を飼っていて、どちらも「うちは猫中心」などというほどにかわいがっているのですが、その猫たちと同じ匂い、同じ雰囲気です。 「野良ちゃんなのに……」 そして、今日、フェンスにくくり付けられた表示板をみて! しっかりとそのわけがわかりました。 この猫たちは神戸市公認、近くの人たちの善意で生活保障されている野良猫たちだったのです。 どうりで顔つきも身体つきもふくよかで、ガツガツしている様子もなかったのです。ほっとうれしくなってつぶやいていました。 「こんなにいい気候、飼い猫よりもずっとのびのび、楽しいことでしょ! 野良ちゃん!」 2020、5、17(日) 人気絵本作家の鈴木のりたけ氏の新聞記事を読みました。 「どんどんまちがって世界をずんずん広げよう」との大きな見出しで、彼のお子さんたちの「まちがい言葉」のおもしろさを話されていました。小さな見出しは「おもしろさと出会うには」とあります。その内容はなるほどなるほどの連続でした。 幼い時、信じられないほどの「まちがい言葉」をしていた私……。どうしてみんなが笑うのわからなかった記憶が残っています。ということもあって、とてもおもしく、うれしく読みました。 今の自分はというと、物語の内容や語句や漢字や言い回しや感じ方や……なんせか一字一句をまちがえないように、ぴったりの言葉をと考え、考え、童話創作にむかっているのですね。 ふと、「そんなことまで律儀にして!」「まじめすぎやん!」「ばか正直」とかいう事になって、もしかしたら「くすっと笑ってもらえる」作品になるのかな? とひらめきました。 いえいえ、鈴木氏のお子さんや幼い頃の誰もが、そんなことを期待していたわけではないのです! てらったり、こびたりすると、物語の面白さもどこかへいってしまうのでしょう。 完全な子どもの心とそれをきちんと伝える大人の心が、童話創作には必要ということ! ああ、むつかしい。 こんな感じで、割にいろいろ考える日々を過ごしています。もうしばらくの自粛を元気で頑張りたいと思います。みなさまもご無理をされませんように。 2020、5、10(日) 勝手な想像なのですが……。 私の家の台所から道をはさんで、向こうの建物のベランダが見えます。 ベランダには物干し場所があります。 先日、そこで男の人が背伸びをして、もの干し竿を拭いておられました。 今まで見たこともない光景です。ただ男性と分かる程度の人影ですが、心にひっかかることでした。 ―もしかしたらコロナの影響? 家にいるようになって、洗濯係を引き受けられているのかな? 誰もが家にいるようになると、やはり主婦が一番忙しい。あの物干し台の君はきっと優しい人なのだろう……。 いやいや、今の時代を映しているってことなのかしら? 勝手な想像なのですが……、ほっと嬉しくなってひとりでにまにま笑ってしまいました。 外出自粛は思いもかけない発見や気づきを運んでくれるようです。 ここに住んで40数年来のお隣さんから、ご自分で作られたというすばらしいクロスステッチ刺繡を初めて見せてもらいました。家にいる時間が増えて仕上げることができたと言われていました。 私も作品をしっかりしあげていきましょう! はい! 外出自粛の時を好機と見て? 2020、5、4(月) 私は5月になるとよく口ずさむ歌があります。 楽しや五月 草木は萌え 小川の岸に すみれにおう やさしき花を 見つつ行けば 心もかろし そぞろ歩き 題名など気にしないで歌っていたのですが、調べてみますと「5月の歌」でした。5月の自然はすがすがしいみずみずしいという言葉がぴったり。美しい自然がいっぱいの季節です。 うれしや五月 光は映え 若葉の森に 小鳥うたう そよ風わたる こかげ行けば 心もすずし そぞろ歩き 遠出はままなりませんが、近くを散歩しても、美しい自然は私たちの心をなくさめてくれます。 しあわせの村の5月の朝 能動的になって、今をしっかり過ごしていきたいものです。 2020、4、26(日) もしかしたら、このような大変な状況だからこそかもしれません。 昨日、新しい経験をいたしました! 私は小さい頃、結構好奇心旺盛な子でした。今は新しいことにそんなに飛びつかなくなった年齢です。飛びついた結果、自分のどうなるかを想像できるようになったから? ところが、昨日、はじめて「Zoom」なるものに挑戦いたしました。ホストという大変な役をひきうけ、招待してくださったホストさん、本当にありがとう。お顔を見ながらお話しが出来てとてもうれしく、学生時代に戻った気分でした。 今、時代が大きく変わっていく実感がじわじわしてきます。 わたくしはどの位置で、どのように、自分らしく生きていけばいいのでしょう。 やっぱり、好きな童話創作に両足をしっかりつけて、楽しみながらすごすことにいたしましょう! 今日もいい天気でありますように……。 あの方、この方にとって、今日も健やかな一日でありますように。 2020、4、19(日) みなさま、「stay home!」で健やかにおすごしでしょうか? 私も元気でくらしています。 この頃、電話がかかってくると、決まり言葉のように「元気?」と聞いてしまいます。そして続きに「私は元気だからね」と付け加えます。高齢者は特に気をつけないといけないコロナウイルスのせいでしょうか? 只今、家の中、あちこちに花があります。夫が生前たくさんのチューリップの球根を残してくれていたので、去年の秋に植えました。赤や紫や黄色や白色と沢山花をつけました。墓前に持っていき、遺影に飾っても次々咲きます。誰かにと思っても、このご時世なので、家に飾ることにしました。花のうちに摘み取って葉だけにし、私も球根を大きくしたいと欲張っています。 先日、私の誕生月でもあり、お祝いしてもらう年!ということもあって、フラワーアレンジが送られてきました。 今日は友人がちょっと郊外へ出たからと言って、レンゲとシロツメクサを届けてくれました。 どの花もそれそれに個性豊かで美しい。心なごむ光景です。 みなさま、どうぞご無理をされませんように。 「stay home!」で、この難局をのりきりましょう。 2020、4、12(日) トップページのインフォメーションにも載せているのですが、 防災絵本「地震がおきたら」(大判)が、5月1日に発売されます。 比較すると、「こんな感じ」です。 保育所や幼稚園や小学校などでの、防災教育用に最適です。 一部、出版社から送っていただきましたが、想像以上に大きいです。値段が高いので、公での「読み聞かせ」などに利用していただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。 2020、4、5(日) 本当ならば、浮き浮き桜見物にいくところだったのに、念願の海外旅行にでかけるところだったのに、久しぶりにあの人たちと出会うことになっていたのに……などなど、公の会合や講座以外でも、予定がどんどんキャンセルになっていきます。 このような経験ははじめてです。 今は忍耐の時なのでしょう。今を大事にして今でしか出来ないことを今やっていきましょう。 今、私の住んでいる団地は桜の花が満開。 誰もいない遊び場に咲く桜も、きっとさびしく思っていることでしょう。 2020、3、30(月) どなたもきっとそうなのでしょうね。予定を入れていたことのキャンセルも目立つようになっているのではないでしょうか? 先週の水曜日、バスとJRに乗りました。バスはいつもだと始発にいかないと座れないほどの混み具合なのに、スイスイしていました。乗っているかたもマスクをしている人がほとんど。JRもかなりすいていました。 久しぶりのKCC「童話教室」だったからです。マスク直用、いつもの円陣ではなく、学校の教室のような机の並べ方、間をおいて直席といった講座風景でした。それでも出会っての話し合いはやはり楽しく有意義です。 終わって、私は先に帰るのですが、いつものように受講生の方は残って歓談していたようです。もちろんマスクをして、距離をおいて……。ああ、早く心置きなく話ができるような、移動できるような時がきてほしい。 テレビで誰かが言っていました。 「気をゆるめてはいけない」と。 2020、3、19(木) 遠出をしなくなって久しい。そんな中で、このあたりは結構散歩にいい環境なのでよく出かけています。春は着実にやってきている感じです。固いつぼみだった木蓮があちらこちらで満開です。桜の花のつぼみも大きくなりました。東京に住んでいる息子からは桜が咲いてるとの便りをききました。 春を待つ……、ふと新型コロナウイルス収束と連動して……。 世界中が一日も早い、新型コロナウイルス収束という春を迎えられますように。 また久しぶりに小学校の校庭に子どもたちが戻ってきました。 ベランダからみえるいつもの光景に嬉しくなっています。当たり前の光景がどんなにすばらしいか、今までも何度となく感じたことなのですが、今回も同じように感じました。 2020、3、13(金) 文学仲間のおひとりが亡くなられました。 石川純子さんです。 わたくしが初めて彼女にお出会いしたのは、2008年のことです。「空堀から童話を書く」誌の作家インタビュー欄に載せていただくことになり、その取材で来てくださった時でした。なんと24年も昔のことです。それから、神戸新聞連載の「おはなしの森」にも参加してくださり、お出会いするといつもにこやかに声をかけてくださいました。 2018年8月の神戸新聞には、彼女の楽しいお話「ロボット猫・ミータン」が掲載されました。つい昨日のように思います。 ありがとう! 石川純子さん……。心からご冥福をお祈りいたします。 お世話になった多くの先生や先輩をおくっていく悲しみを経験してきましたが、この度は共に歩んできた同輩を……。今を大事に過ごしたいと思います。 2020、3、8(日) みなさま、如何お過ごしでしょうか? 私は元気に過ごしています。 ことさらに、このような言葉が口をついて出てきます。 世界中に猛威をふるっている新型コロナウイルスのせいでしょうか……。この騒動が一日も早く終結することを祈るばかりです。 出かける時はマスクをつけ、帰って来た時は手洗い、うがいをしっかりして、部屋の換気に気をつけ、予防をしながら、静かに今を過ごしましょう。 2020、2、25(火) 今の自分に言い聞かせていることは、「自分に合うように」。自分にあった遊びを、勉強を、散歩を、食事を、読書を、そして創作をしないといけないと考えています。 これがまた難しい! ついつい過信して、食べすぎ、飲みすぎ、しゃべりすぎ、見すぎ、聞きすぎ、考えすぎをして、とうとう疲れてしまうのですね。「自分に合うように」と言い聞かせながら、動いている毎日です。 そんな中、ふと思うことがあります。「これって、昔だったら絶対に無理だろうな……」が出来てしまっています。そのひとつがメール連絡があるのですね。電話やハガキでやりとりをしていたものがあっという間に意思疎通がで出来ます。見せたいものなども添付をすればいい。 税務署まで行っていた申告もパソコンで出来ますし、先日、おくられてきたマイナンバーカードの更新もスマフォやパソコンのネットで出来ます。買い物もキャッシュレス。戸惑いながらも、時間やお金の節約がらみで、頑張ることになるのですが……。 今日、近くのコンビニでポイントのつく2枚のカードが1枚に集約できると聞きました。「わかりました」。家にかえってやってみると、やっぱり難しい。こんがらがってきました。気にして時間をとられそうです。 こんな時こそ。「自分に合うように!」 レジで、ちょっと時間がかかっても、2枚を使ってポイントをつけてもらいましょう! 現状と進化の難しい狭間をうろうろしている今日この頃です。 2020、2、11(火) 今、誰もが心を痛め、ざわざわ騒がせているのはコロナウイルスのことでしょう。見えないというのは何とも恐ろしい……。歴史の中で繰り返されてきたウイルスとの戦いが今も現実として起こっている、続いているのですね。テレビを通して目の当たりに突き付けられる脅威に、ただただ「負けないで」、ウイルスを封じ込めてほしいと願うばかりです。 私は去年の暮れから喉に弱さを感じるようになってマスクをよくするようになりました。多めに買っていたのですが、先日、買い足そうと思ったところ売り切れです。洗っても2,3度は使えそうですし、とんぼさんのHPで、「ハンカチでも代用できる」と教えてもらいました。以前にもまして、きちんとマスクをして出かけ、帰ってくると手洗いやうがいなどちゃんとしています。元気だからこそ、こうして好きなことが出来、好きなところへ出かけ、おいしく食事も出来るというものです! 寒さ厳しい折、お身体には十分気をつけてください。マスク、うがい、手洗い、お忘れなく。 2020、2、3(月) 今日は節分。毎年この時期になると、コンビニに勤めている友人が「恵方巻ね」と言って、にこっとします。ということで、今年もきちんと、好きな具の入った太巻きの巻ずしをいただきました。今年の幸せを呼ぶ方位は西南西とか。大体のところを向いて、「がぶり」。 近くにあるコンビニは大変便利です。ソース、買い忘れてる! あれ?ゴマを切らしてるわ、疲れたからちょっと甘いものを……。ほんの数分で、手に入れることが出来ます。孫息子に教えてもらった「ファミペイ」のおかげで、スマフォを片手に走っていくだけです。年中無休で、いつもそこにあるものと思い込んでいました。 が、何と、休みになるのです。リニューアルで、それも2週間もです。「開業以来一度もリニューアルしていないからね。迷惑かけてごめんね」と、友人もすまなさそう。「改装後、楽しみにしていてね」と付け加え、にこっとします。 ああ、そうなんだ。もう10年以上、いやもしかしたら20年近くなるのかなあ? ふと、恵方巻をたべながら思ったことです。 ―私はこの何倍も生きてきて、どれだけリニューアルしてきたかなあ……。 2020、1、25(土) 「すばらしい書き手」はいっぱいいるんだなあと、この頃つくづく思います。その人たちの作品が完成し、完成した作品を受け入れる出版社、編集者が多く居て作品が本になり、店頭にならび、ネット上にアップされたら、どんなに世の中が浮き浮きするようになるだろうなあ……。「初夢」です。よく考えると、今年は子や孫たちが結構長く居てくれたので、ゆっくりと初夢を見たり、考えたりする間もありませんでしたから。 昨日も同人誌が届きました。やはり、発想のすばらしさに目を見張ります。 とにかく、若い方々の伸びやかな奇想天外な話が新鮮でうれしく、大きなエールを送ります。ひとつずつ、確実に、子どもたちの所まで届きますように。 そして、私自身、柔軟な発想に叶わない分、しっかり「描いて」いきたいと思ったことです。ありがとうございました! 毎日の散歩の中で、水仙の花を見つけました。 この時期、夫と淡路の「水仙郷」へ何度か出かけました。今もきっと、楚々とした姿と優しい香りで、大勢の人たちを楽しませていることでしょう。 散歩道にてみつけた水仙、桜の蕾はまだ見当たりません 2020、1、17(金) 25年前の今日、1月17日、早朝、私たちの神戸を阪神淡路大震災が襲いました。朝は早い私なのですが、昨夜は遅く寝たために、少し寝過ごしました。台所に入ってテレビをつけると、ちょうど追悼式での「黙祷」までのカウントダウンが始まったところでした。 5時44分という文字がテレビに写り、やがて、 5時46分……。 テレビの前で、私も黙祷。 テレビのむこうの場所はいつものように、中央区の東遊園地です。5000本の竹灯籠の灯がゆらぎ、沢山の人たちが黙祷をささげておられました。 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災。多くの家屋が倒壊し、「あるはずのない景色」が目の前に広がったあの日のことを今も鮮明に思い出します。 昼好きに、孫息子のフェイスブックに、私が朝に見た同じ光景の写真と一緒に「……、私も初めて1,17の集いに参加しました」と書いているのを見つけました。そういえば沢山の若い方々も参加されていました。 ああ、若い人たちへの震災の記憶の継承がなされているのだなあ。 「ありがとう」という言葉が自然にでてきました……。 2020、1、7(火) 若い頃から、暮れには私の「今年の重大ニュース」、年が明けると「今年の目標」をノートに手書きしていました。しばらくその風習を怠っていたのですが、今年は復活しました。2019年を振り返り、手帳をめくりながらいろいろ思い起して書いていると……、突然一つの言葉が浮かんできました。 「わたしは恵まれているなあ」 やりたいといくら声高に叫んでも出来なかったかもしれないし、やらないでおこうとしてもそうはいかなかったかもしれない。そんな中で、無事に2019年を越えることができました。 「恵」が、2019年の私の言葉だったのかもしれません。 2020年にクリアしないといけない事を列記していると……、今年もやりたいと思う目標があります。やりたくないと思う選択もあります。夫々をしっかり見つめながら歩んでいきたいなあ……。突然一つの言葉が浮かびました。 「今は個人の意思が大事にされる時代なんだ」 今年のわたしの言葉は「今と意思」。 今年も豊かで充実した一年となりますように。 2020年 元旦 初春のお慶びを申し上げます。 旧年中は多くの方々の支えをいただき、誠に有り難うございました。 本年も児童文学を真ん中にして、頑張りたいと思います。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 畑中弘子 |