2015年6月27日(土)くもり
 どこで学んだのか覚えていませんが、「行き詰まった時は、その原稿を寝かせて置く」つまり、書かないで、作品のことを思わないで、ちがうことをすると良い!
 全くそのとおりです。
 わたくしは昨年、古里を舞台にした物語を一生懸命書いていたのですが、なかなか思うようにいかなくて中断してしまいました。編集者さんから本当に親身な助言をいただきながら前へ進めなくて、やむを得ず、ちがう物語に心を移して半年たちました。
 最近、はっと気がつくことがあったので、また「古里舞台物語」を描いています。どこまで自分の想いを表出できるかわかりませんが、今、書けている、描けていることにうれしさを覚えています。
 何にそんなにこどわっているのでしょう……。わからないから書くのかもしれませんね。みなさまのご健筆を祈ります。
 


2015年6月20日(土)くもり
「この時期としてはひんやりと肌寒い日、それに湿度の低いさわやかな日が続いていましたが、今日は雨がしとしと。それでもすごしやすい気がいたします」
と書いたのは、16日(火)のことでした。つづきを書こうとして、諸用が入り、そのまま今日になりました。みなさまもきっと忙しい日々をすごされていることでしょうね。
 忙しいということは心を失うと書く! 
 とはいえ、今のわたくしは「忙しい」ことが心地よく楽しい……。ほとんどを自分の好きなことのために動いているからでしょうか? 年を重ね、そんなに欲張らなくなったからかしら?
 かつては大人数の家族のなかで、「ああ、いやだ、いやだ。なんでこんなに忙しいのかしら」とよく愚痴っていたわたくしでした。

「忙しい」という言葉ひとつにも、全く相反する感情が伴うのですね。
 楽しい忙しさの中で動きたいものです。
 その選択は案外自分の側にあるのかもしれませんが……。



2015年6月9日(火)雨
 この時期としてはひんやりと肌寒い日、それに湿度の低いさわやかな日が続いていましたが、今日は雨がしとしと。それでもすごしやすい気がいたします。
 そんな日々、午前中は私にとって大変貴重な時間をすごしています。あれこれ、主婦的な仕事などはあとまわしにして、「お話つくり」に励むということ。本当は「創作に没頭」なんて、格好良い言葉をつかいたいのですが……。まだまだです。良い環境をいただいて仕上げた児童文学ファンタジー大賞応募作品の「花雨の向こう」でしたが、残念ながら「1次選考通過」どまりでした。ここに載せていますので、時間のある方(209枚作品ですので、読むのに時間がかかります)で、興味のある方は読んでみてください。ご助言、ご感想いただければこの上なくうれしいです。
 
 ひとつくじけても……、次の芽がしっかり顔をだしているもの! と信じる根明人間のわたくし。
 また貴重な朝がやってきました! 今を感謝して「お話つくり」にがんばっていきたいと思っています。



2015年6月2日(火)くもり
 わたくしたちの地方新聞は「神戸新聞」です。その日曜版に「おはなしの森」があって、そこに近隣の作家さんたちが順番にお話しを掲載しています。もう10年余。その中からお話をピックアップして、「おはなしの森」「おはなしの森2」を出版することができました。
 もうずいぶん前から「おはなしの森3」をとの声がでていたのですが、なにせ出版するためには20作品が必要です。月に1作品の新聞掲載ですから、作品数がたりません!
 やっと揃うめどがついた先月、掲載者の方々に「出版意志確認」をいたしました。今回も23名の参加者です。版元の神戸新聞総合出版センターの編集者さんから「うれしい限りです」との返事がかえってきました。
「おはなしの森3」も、すばらしい作品が集結することでしょう。とはいえ、わたくしのように「書く」しかない者は、どのようにしたら、世にひろまるのか、子どもの手にいきつくのか、わからないため、残念に思うことがあります。

 もうすこししたら、「おはなしの森」シリーズ、3冊も! 揃うのです。何かアピールする方法はないのでしょうか?
 打ち合わせの折に編集の人にもきいてみたいと思います。
 ここをお読みになった方で、ぜひAdviceください。
 すてきな物語はこどもたちに届けるべき!でーす。



2015年5月26日(火)晴れ
 去る22日(金)は、私が所属しています「児童文芸家協会」の総会、各賞の授賞式、さらに懇親会がありました。日本には種々、児童文学創作にかかわる団体はあると思いますが、ここはその古さや規模や集客力などなどから、改めて「大きいなあ」と実感しました。
 ことに授賞式や懇親会は広い会場がうめつくされ(すみません、適当な言葉がでてこなくて)おであいしたい方を探すのにも一苦労しました。
 おであいしたい方の筆頭は、戸田和代さん。今回、児童文化功労賞を受賞されました。わたくしたちはもう10年近くも「キッズブックらいぶ兵庫」を上記協会の公益事業として続けています。何もわからなかった初期、本当に忍耐をもって教えて下さった方なのですね。ありがとうございました。そして、
 おめでとうございます。

 幸いなことに編集者のかたがたも多数お見えになっていました。そしてそれなりの年になったわたくしは、今回しっかりと感じたことがあります。
「世代交代!」
 多くの出版社さんは若い方を紹介しておられました。そして「あの方は退職されました」との声を何度が耳にしたことです。名刺交換をした若い編集者さんからメールをいただきました。「子どもたちにすばらしい本を! という思いは誰にも負けません……」との一文をみつけて、胸がきゅ!
 共にすばらしい本を目指してがんばりたいものです。



2015年5月17日(日)晴れ
 新学年が始まって、はや2ヶ月がすぎようとしています。わたくしが幼稚園の先生をしていた頃、よく耳にした言葉がありました。
「5月病」
 聞いた方もいらっしゃるのではないかしら?
 新しい環境にもなれ、ほっとした時期に訪れる疲れのことなのですね。
 
「5月病」ではないのですが、確かに今、ほっとしています。
 何かと申しますと、
「新しいネット環境」
「新しい電話環境」
が一段落したからです。
 特に電話に関しては、もう5、6年来の希望がかなえられました。
 希望といいますのは、とても簡単なこと、「かかってきた相手のお名前がわかる」ということでした。2回も電話機を変えてみて、そのたびに失敗していました。理由はどうも、わたくしの家の固定電話にありました。ホームテレフォン機能が生きていたからでした。これは電話本体から子機が線でつながれている機能です。つまり、電話がかかってくると同時に何本かの子機も鳴り、通話もできます。家の中でも電話で話すこともできます。
 ホームテレフォン!
 どんなに便利だったことでしょう。夫に姑、娘に息子、そして私……。それぞれの生活リズムがまちまちでした。けれど、この電話で招集をかけ、一緒に食事をし、連絡をとりあい、外線からの引き継ぎをし、言い出せばきりのないほどに、便利に使っていました。
 しかし、子どもが成人し、姑を見送り、夫とふたり住まいになった今の我が家では無用の長物、
 ホームテレフォン!
 これが邪魔をしていたのですね。
 長い間、ご苦労さま。感謝して取り外しました。

 やっと長年の希望がかなえられ、夫の携帯電話でのためしにも、きちんと「名前」が表示されました。ああ、うれしい。
 さて次はどなたの名前が表示されるのかしら?



2015年5月9日(土)晴れ
 ―― 楽しや五月
    草木は萌え
 すがすがしい5月です。 
 私の知る限りでは、今年のつつじの咲き具合は誠に見事です。団地のつつじも今までにない華麗な宴をみせてくれています。

 写真は「しあわせの村」のテニスコートへつづく道のつつじです。思わず立ち止まり、見とれてしまいました。健康のためのウオーキング。身体だけでなく心もリフレッシュさせてくれています。

    

 このすばらしい花の季節に乾杯!
 いつまでも自然が豊かでありますように。
  


2015年5月4日(月)晴れ
 連休のはじまりは、息子の義母さんの49日法要ではじまりました。息子夫婦と孫達がもどってきて、あわただしい日々です。そんな中で書き手根性が出て、これぞとばかりに、小学5年生の孫にきいてみました。
「ねえ、幼稚園ぐらいの時、何がほしかったのかなあ……」
 私のなかでは5つぐらい聞きたいなあと思っていたのですね。
「ばーば、紙持ってきて」
 あっというまに10個!
 私は感動するほどうれしくなっていると、さらに、
「あ、思い出した。シャボン玉もほしかったよ」
 ちょうどテレビでいろんなシャボン玉を飛ばしている場面が写っていました。
 驚いたことに、それら11個とも、私が小さい時欲しかったものとほとんどが一緒だったのですね。

 けれど……、その小学5年生はパソコンを開き、ネットを検索し、ユーチューブから画像をだしています。中学生の孫になると見事なキーボードさばきです! 私の小さい時には考えられないことです。
 にぎやかなふたりの孫が名残惜しそうに東京にもどっていきました。
 ほっとして、久しぶりに友人たちの公式ホームページにでむいていくと、何かを記入しないと開けられないようになっています。「ああ、しょうないか! また出会った時にでもきくことにしよう」
 文明のすばらしい成果なのでしょうが、若い頃に考えられなかった戸惑いを感じ、唖然としたりします。

 とはいえ……。文明がいかに進歩しても、誰もがいかに新機種を使いこなし、私の目には宇宙人、魔法使いのように映るようになっても、
「彼ら、彼女らの欲しいものは、そんなに変わるものではないんだ」
と信じたいと思います。つらいこと、嬉しいこと、寂しいこと、うきうきすることなど、人の心の動きは変わらない!
 そう思って、創作にむかおう、なんて自分にいいきかせています。
 さあ、がんばって!
 ふう!
 どっこいしょ!



2015年4月25日(土)晴れ
 プロム!
 はじめて聞いた言葉です。
プロム(Prom)とは、プロムナード(米:promenade舞踏会)の略称で、アメリカやカナダの高校で学年の最後に開かれるフォーマルなダンスパーティのことである」
 と
wikipedia にありました。私が知ったのはテレビで、大学卒業パーティとしての賑やかな舞踏会の話からでした。

 そういえば……、ウン十年前の高校生の頃、舞踏会という言葉にとてもとてもあこがれたものです。「風と共に去りぬ」の映画では戦いの悲惨な場面と対照的にはでやかな美しい大舞踏会が繰り広げられます。夢と憧れがいっぱいです。自分もあの中の人になりたい、いやきっとなれるんだ! などと将来への希望をふくらませたものです。これから起こることへの不安よりも、未来は胸が痛くなるほどの輝かしいバラ色の世界に思えた気がします。
 童話を書く私たちは、そのような夢や希望がいっぱいの若者たち、こどもたちに向かって、物語を提供しているということなのですね……。
 久しぶりに「鬼」物語ではなく、「プロム」物語を書いてみたくなりました。
 陽気は正に春真っ盛りです。



2015年4月20日(月)雨風
 新学年となって二週間。新しい環境で元気にすごされているでしょうか? 
 大学生になったり、社会人となったり、学校を転校することになったり、職場を変わったり、部署を変わったり。さらに新しく第二の人生に向かう人や再就職をする人などなど。どうしたことか、今年は身の回りの方々の変化が多い年になりました。

 今日はひとりの高齢の友人の告別式に参列してきました。彼の好きだった讃美歌を歌い、人生経歴を聞き、そして……、「最大の変化」をとげたTさんの姿をみつめてきました。先だっては私よりも若い、息子嫁のお母さまも「大変化」をされました……。
「わたしもいつかは最大の大変化」をする時がくるのだなあ……きっと、いえ、確実に。
 とたんに、胸がどっきん!
 わたくし、まだやりたいことがあるんです! 
 雨の止んだ帰り道、友人たちと別れると、足が自然に小走りになっていました。



2015年4月14日(月)雨
 このたび、新長田教室(神戸)の作品集「さんどろーず」第5号が出来上がりました。わたくしの技量不足でなかなかアップすることができなく,遅くなって申し訳ありません。
「童話創作」の教室にきてくださってい方々の一年間の頑張りがつまった作品たちです。
  
        あとがき

  今年もKCC新長田教室から、「さんどろーず」第五号をお届けできますこと、とてもうれしく思います。わたくしの好きな言葉に、「仲よきことは美しきかな」(武者小路実篤)がありますが、教室は和気あいあい。どきどきわくわくする合評や推敲や書き直しを繰り返し、掲載作品に仕上げていきました。
 
それぞれの持つおもしろさを楽しんでいただければ、また
ご感想などをきかせていただければ幸いです。
 これからも精進していきますので、ご支
援、ご協力よろしくお願いいたします。

 この作品が完成ではなくスタートだと思って、さらに良い作品に仕上げていってほしい……。
 わたくしの好きな「童話の書き方」(リー・ワインダム)の中に示唆にとんだ文章があります。
「言葉は大理石の刻印ではないということを忘れてはいけません。いくらでも書き直すことができるのです!」
 本として公になり、子どもの手に届くまで、真摯に言葉と向き合い格闘していきたいものです。
 
 先回ここでつぶやきました六甲道教室の作品集「ぺたる」第4号と共に、「さんどろーず」第5号に興味のある方がございましたら、ご連絡ください。2冊まで、お送りすることができます。




2015年4月9日(木)曇り
 念願かなって、「ピッポ・ポ おはなし村」ホームページの引っ越しが無事完了いたしました! 
 はじめからずっと助けていただいています葛本茂さま! 今回もお手数をいっぱいおかけました! 本当にありがとうございます。

 新しい気持ちで、いや、やっぱり自分のペースになるかな? 元気に徒然の想いを語っていきたいと思います。
 今後共どうぞよろしくお願いいたします。





2015年3月31日(火)晴れ
 健康のためにウオーキングを心がけています。冬の間は暖かい昼間を選ぶことになりますが、この頃、朝になってきました。
 幸いなことにわたくしの団地の近くに「しあわせの村」総合福祉ゾーン公園があります。
 梅や杏子や桃やこぶしの花々のあと、桜のつぼみがほころびはじめ、ちらほら開花! いい季候になってきました。団地からだと急な坂をおりて村内にはいることになるので、つまり歩きだと帰る時は登り坂となってとても疲れます。だから、車で行って、広い村内を散策するのですね。

 今日も昨日も一昨日も、車からおりると、
「ホーホー……、ホッケ、ケ、ホケッキョ、ホケッキョ!」
 それはきれいな声で、うぐいすがでむかえてくれました。「今日は絶対に5000歩、歩かないと」なんてシャカリキに構えている自分がふっと遠のきます。この穏やかな自然な朝のひとときに感謝!
 そして今日もがんばりましょう! 




2015年3月25日(水)晴れ
 今日、六甲道教室の作品集「ぺたる」が出来上がりました。
 
         
 

芽吹きの春、今年も「ぺたる」四号をお届けできますこと、とてもうれしく思います。一年の間に起こったたくさんの出来事、喜び、楽しみ、驚きなどを作品に綴ってきました。どの作品も「この作者」でないと描くことのできない世界をみせてくれています。思い浮かんだことを物語にまとめ、教室にもちより、共に評しあい、推敲、書き直しを繰り返して仕上げていった作品たちです。いつか子ども達に届き、喜んで読まれることを考え、わくわくしながら書いていきたいと思います。ご批評、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

 あとがきです。もし興味のある方がごさいましたら、ご連絡ください。2冊まで、お送りすることができます。



2015年3月19日(木)雨
 息子たち一家が東京からもどっていました。お義母さんが3年あまりの闘病生活の後亡くなられたのです。まだまだ治療の難しいガンの病気でした。わたくしよりも4年も若い年齢です。残されたお義父さん、娘さんたちのことを思うと胸が痛みます。わたくしの母も夭折していますので……。
 月曜日なくなられ、火曜日通夜、水曜日告別式と骨あげ、初七日と、別れの儀式がつづきました。「人は必ず死ぬ。されど、自分に及ぶのはまだまだ!」と考えている自分とむきあう数日間でした。
 わたくしもすこしずつ、その日のことの自覚をしないといけないのかなあ……。

 今日、孫たちが東京にもどるので、雨の神戸をうろうろしました。運良く、豪華客船のクイーン・エリザベス号が停泊している日。神戸港クルージング観光で、堂々とした彼女をしっかり見ることができました。私の住んでいます団地マンションがいくつ入るのでしょう、圧倒されるその大きさです。遊覧船が近くまで寄ってくれましたので、船に乗っている人たちの姿もよく見えました。手を振ると、大きく手を振り返してくれました。ああ、私もあちら側から手を振ってみたいなあ……。

   




2015年3月12日(木)晴れ
 わたくしは「童話つくり教室」の講師をしています。熱心な受講生にかこまれ、忙しくそして楽しく日々、がんばっています。といいますのも、教室毎に、一年間に書きためた作品を手づくり冊子にして残すからです。新長田教室の作品集の名前は「さんどろーず」、六甲道教室の作品集の名前は「ぺたる」。また出来上がりましたら報告いたします。

 わたくしの創作も……、ほおっている長編作品のあれもこれも仕上げておかなければ……。受講生の方に話しているのですもの、わたくし自身もひとつひとつ、一応の完成までまとめておきたいものです。
 書く者はいつも何かに追っかけられて生きているのかしら?


 そんなやこんなで、忙しくしていますが、昨日は画家の竹内よし栄さんの個展にお伺いしました。その折、不思議なことがありました。芳名帳に記帳しようとふとみると、古い友人の名が記帳されています。一度会いたいなあ、どうされているのかしら? と思っていた友人です。そしてどう考えても画家の竹内さんと結びつかない! ここで名前をみることなど思いもしないこと……。
 人の交流相関図のおもしろさを実感いたしました。 



2015年3月2日(月)くもり
 緊張するにも、いろいろな種類があるのだなあと思います。わたくし、ここでも何度か話していますが、スポーツが苦手なのですね。
 かつてこの地域でも婦人会活動が活発で、そのひとつにバレーボール大会がありました。どうしてもひとり、メンバーが足らない。立っているだけでいいから出場して欲しいとのお誘い。もちろん学生の時には授業でやっていますから、ルールはわかっていました。しぶしぶ引き受けました。
 そして、ものすごく緊張して、大会(といっても、近くの公園でやる身内の親睦会でした!)前日、あまり眠れなかったことを思い出します。私のところへボールがとんできたらどうしよう。途中で捻挫でもしたら、あとに誰もかわりがいないんだし、どうしよう。ミスばかりして、みんなの足をひっぱるんじゃないかしら? 信じられないほど緊張したのですね。もちろん、それは杞憂に終わったのですが……。その後は、もっぱら書記や広報の原稿書きにまわり、スポーツからのお誘いを断ることになりました。

 スポーツと同じように、誰かにさしあげる料理をつくる時、これまた緊張するのですね。理由は諸々。はたからみたら、笑われそう。
 いよいよ、我が街、神戸にもイカナゴくぎ煮の季節がやってきました。あちこちから、あまからい美味のにおいが漂っています。わたくしも砂糖、醤油、みりん、酒、ショウガ、そして山椒も買いそろえました。あとはイカナゴの大きさを見計らって、それ! 買い出しとなるだけです。
 緊張の日を何時にしようかと、諸々の仕事や雑用を考え、策を練っています。とはいえ、時々に緊張することって、心身の健康にいいのかしれませんね。



2015年2月23日(月)くもり

 珍しく、外出をする日が続きました。金曜日から日曜日にかけて3日間です。金曜日は夫の用事で大阪天王寺ハルカスの下あたりまで。
 もう一ヶ月も前になるかな? 最上階まであがってきました。良い天気で明石大橋までもみえてびっくり。ところが、あんなにりっぱな大阪城をさがすのに一苦労したのですね。実物とはうらはらに小さかったことに驚きました。見る立ち位置でずいぶんと景色がかわるのですねえ……。
 いえ、先日はただ近くまで行ったと言うことだけの話です。
 土曜日は友人と友人の出演する「滋賀男性合唱団」演奏会に大津までいってきました。
 そして昨日は児童文学創作集団「プレアデス」の合評会でした。若い方々の熱心さにわたくしも刺激を受けます。いい作品に仕上げる、プロ作家をめざす、どちらにしても修練だけでなく忍耐も求められる気がいたします。共にがんばっていきましょう!

 わたくしの団地の近くで、小鳥が多くとびかっています。スズメやメジロはもちろん、セキレイやツグミ、もうすぐウグイスもなくことでしょう。やっぱり春はすぐそこに!



2015年2月14日(土)晴
 長い間来て下さっていたクリーニングのおにいさんが退職されて、新しい仕事に向かわれることになりました。「3月末で退職します」とおっしゃって、今も次の方と一緒にまわってきてくださっています。
「ああ、そうなんだ。そんな季節なのだ……」
 そういえば、あの方もこの方も……。おもいあたる方々がいます。新しい春、希望の春です!
 人生は決して苦しいことばかり、ままならないことばかりではないはず……。未来を信じてワクワクがんばりたいものです。
 クリーニングのおにいさん(いえ、おじさんかな?)とはずいぶん長い付き合いなので、たまたま出かけた「山田錦の郷」で地元酒を……。あれ、お酒が好きだったかな?
 春、桜、新学期、新入生、すてきな言葉です。



2015年2月10日(火)晴
 ここへの登場は出来るだけ一週間をあけないようにしていますが、「お! 10日目になっている」と驚いています。誰かが年齢を重ねるほどに時の経つのが早い、いえ早く感じるとおっしゃった! 全くそのとおりです。少し長い作品に向かっていましたので、あれやこれやと想うことが多くで時間が取られました。ずっと頭の中がそのことでいっぱい、手抜きの掃除、洗濯、食事作業もいそがしくすごしました。やっとめどがつきほっとしています。
 で、今日は整理日です。電話をかけたいと思っていた方に電話し、買わないといけないものを買いに行き、読まないといけないもの、読みたいものを読み、
「ああ、アイム ハッピィです」
 自分の時間をたっぷりと持つことが出来る……、なんと有り難いことでしょう。
 自分に十分な時間をゆだねられているこの頃、ふたつのことが考えてしまいます。ひとつは、このままの状況を維持できるだけの健康。
 もうひとつは、私はこの世に、どれだけのことを恩返し出来るのだろうか? 自分の年齢を気にする年になったからでしょうね。

 みなさま、立春もすぎ、萌え立つ春はもうすぐ! お風邪などひかれませんように。



2015年2月1日(日)曇り
 1月の27日(火)に美濃うだつの町並みを散策する機会がありました。「うだつが上がる」とか「上がらない」のもとになった「うだつ」です。とにかく写真をみてもらうのが一番!
     
             
  

 「うだつ」とは、屋根の両端を 一段高くし、火災の時の類焼を防ぐ
防火壁のことで、後に装飾が施され富の象徴と言われるとの説明がありました。

 古い町を気持ちよく散策していると、横の夫が言いました。「保存となったら大変だぞ」「え、どうして?」「何をするのもみんな、許可が必要なんだ」「そうだろうけど……」
 わたくしはがんばって保存して欲しい側です!
 ふと、古里である奈良県ではなかなか幹線道路が通らなかったことを思い出しました。土地をいじれば古墳や遺跡にあたるのですね。きちんと調査がするまで工事は中止。埋めてもとの土地にもどすまでじっと待たないといけません。しかもその費用は工事担当者が負担するらしい。ある人は、遺跡の出ないことをひたすら祈って、ちょっとのことだと黙っていようとするとか、しないとか。遺跡がみつかると、大変なリスクを負うと聞いたことがあります。が、
 それでも、わたくしはがんばって保存して欲しい側です!

 美しい町並みをあわただしく巡ったものですから、もう一度行ってみたいなあ。近くには鵜飼いで有名な長良川もあります。



2015年1月23日(金)曇り
 昨年の暮れからプリンターの調子が悪かったのですね。紙送りがうまくいきません。年賀印刷もあるので、ダマシダマシ、つまりは1枚1枚の送りを確かめながら、なんとかクリアしました。
 今年に入って早速買ったお店に持ち込みました。そして、今日もどってきたのですね。何と修理費など諸々が無料です。5年保証の4年11ヶ月目! 2月2日に切れるというところでした。ほっ!

 パソコン使い始めた頃のことを思い出しました。もう20年も前、自分の技術の無さもあったのでしょうが、プリンターだけでなくパソコン本体がよく故障。そのたびに、気が滅入り、おろおろし、費用がかかって四苦八苦。よく夫と話したことです。「これはまだまだあかん! はよ、テレビ並にぱっとつけたら見れる(使える)ようにならんとなあ、それに修理費も高すぎ……」

 プリンターがもどってきて、無料だったから気をよくしたわけではないのですが(いや、それもあるかな?)
 プリンター、しっかり5年ももっています。それに、パソコンでいらいらしたことって、ここしばらくないのですね。
 日進月歩。ちょっとはテレビにおいついてきているのかもしれませんね。便利のよいパソコン、ネット、プリンター、プロジェクター諸々。上手に付き合っていきたいです。童話を書き始めた頃のことを思うと、けた違いの便利の良さのなかで、今わたくしは書いているのですから。



2015年1月17日(土)曇り
 1995年1月17日午前5時46分、わたくしたち阪神淡路界に住む者にとっては忘れることの出来ない刻です。わたくしの住む地域は一部損壊という比較的少ない被災地で、当時後方支援部隊となっていた気がいたします。おにぎりを幾つも作っては何度も夫の職場へ、また炊き出しの手伝い、友人たちからいただいた義援金や物品を、小分けをして必死で配ってまわり……。わたくしの家にもお風呂や食事のために来ていただいたりと、めまぐるしい日々をおくったこと、その後にやってきたむなしさ、切なさ、無念さが昨日のようにフラッシュバックして思い出されます。被災の少なかったわたくしですらそうなのですから、目に見えた被災の方々はいかばかりでしょう……。
 その後に東北地方をはじめ多くの自然災害や人災などを思うと身体が震えます。あの時義援金を送ってくれた親友がなくなってはや10年になります。神戸を想ってくださったあの方、この方を思いおこします。

 三ノ宮の東遊園地に設置されています、1,17希望の灯りの碑文にこんな文章が刻まれていることをご存知でしょうか?

   1995117日午前546分 阪神・淡路大震災
   震災が奪ったもの命 仕事 団欒 街並み 思い出
   ・・・たった1秒先が予見できない人間の限界・・・
   震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 絆 仲間
   この灯りは 奪われた すべてのいのちと
   生き残った わたしたちの思いを むすびつなぐ

 生き残っているわたくし。
 感謝をこめて、やさしさ、思いやりの物語を綴っていきたいものです。




2015年1月10日(土)曇り
 新しい年となって早10日も過ぎてしまいました。わたくしもやっと普通の生活に戻って、また創作に向かっています。今年もがんばろう!
みなさまもご一緒に! それーい、フレーフレー! 2015年!

 この木曜日に、予定通り「鬼の話」をしてきました。たっぷりと時間をいただいていたので、始めにそのルーツや定義や鬼の要因などを話すことができました。初めから終わりまで「鬼」づくしで話せる機会はそんなにあるものではないのですね。構想の段階からどれを話そうかと迷いながら、なんとか二時間弱にまとめあげました。
 ご高齢の方150人もの方々が熱心に静かに、時折り笑ってくださったりして聴いてくださり、無事大役を果たすことができました。うれしく楽しいひとときでした。かかわってくださった皆さま、会場へ足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 話しながら思いました。鬼はやはり表舞台で活躍した者ではないのですね。険しい鬼の顔がそれを物語っています。けれど聴衆のみなさまをみていると……。とても和やかで温和でゆったりとされている……。表舞台で活躍されている方々のお顔なんだと感じたことです。
 今、わたくし達はまさに表舞台に居るのですね。
 2015年、平和な舞台が続きますように。



  新 春 の お 慶 び を 申 し 上 げ ま す
    
旧年中はたいへんお世話になりました
     本年もよろしくお願い申し上げます
     夢叶う素敵な年となりますように!


   
2015年元旦   
                 畑 中 弘 子