2013,12,28 (土) 曇り
 今年もあと少しになりました。
 今日は久しぶりに障子の張り替えをしました。私はこの障子の張り替えが好きなのですね。バリバリと古い紙を大胆にやぶり、ぬれぞうきんで手際よくサンを濡らします。ひっついた紙を取り除き、かわいてからはけをつかってのり付けをします。それからサイズを測って切った障子紙をきちんと貼っていくのですね。障子一枚分の紙を貼る方法もあるようですが、私は昔ながらの一段ずつのほうが好きです。仕上がってからの水吹きも楽しい。
 家事でもうひとつ、好きなことがあります。それはアイロンかけ! 
 障子張りとアイロンかけは全く苦になりません。どうしてかなあ?
「もしかしたら……」

 今日の障子張りの時、ぶつぶつひとりごとを言っていました。
「やっぱり、書くしかないな。心を集中させて書いて書いて書いて、いい作品にしないといけないというわけや」

 障子張りのことなど全くかんがえていませんでした! が、無事障子貼りは終わりました。
 アイロンかけの時も手は動いていますが、頭はよくちがうことを考えます。「あのキャラではまずいかな」「状況描写ができてないからなあ」というふうに、いつのまにか童話作りの世界に入っています。
 アイロンかけと障子張りは、違うことを考えても大した実害がないと、私の身体が認知している?
 だから、好きな家事になっているのかもしれません。

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2013,12,18 (水) 雨
 神戸でいちばんにぎやかな繁華街はやはり三ノ宮でしょう。久しぶりに三ノ宮に出かけました。おおくの老若男女、思い思いの服装や動きやおしゃべりをして行きちがいます。「ああ、やっぱり三ノ宮や」と思いながら、センター街から元町そして神戸へとウオーキングしました。
 そしてふと「おや?」と思ったのです。ずっと人通りがつづいています……。平日ですし、雨も降っているというのに三ノ宮から神戸までずっと。いつもは元町通りに入ると人通りが少なくなり、神戸に近づくにつれてますます少なくなる気がしてさみしかったのです。
 今日はどうしてかしら? もしかしたら神戸にできた「アンパンマン館」のせい? 
 とにかくなぜかうれしくなったものです。
 道でも家でも施設でも、山でも海でもどこでも、人が集まるということは恵まれた素敵なことなのですね。きっと。 
 
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2013,12,9 (月) 晴れのち曇り
 今年もルミナリエに行ってきました。もう第19回になるのですね。雪のちらつく寒い日、私を含め誰もが涙を浮かべて歩いた葬送の列に、ぱっと注がれた希望の光、ルミナリエ。19年経った今も生かされている自分を思い、光の下を歩いてきました。
 今年は点灯時に行ったからでしょうか、はじめて「しあわせ運べるように」の歌をききました。
       地震にも負けない 強い心を持って
         亡くなった方々のぶんも 
        毎日を大切に生きてゆこう
     
 東日本大震災はじめ、大雨や台風で被害を受けられている方々の一日も早い
復興を心よりお祈りいたします。

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2013,12,2 (月) 晴れ
 久遠(くおん)の娘
 
畑中弘子作・三枝三七子絵  「児童文芸」2,3月号〜12、1月号
 
今号で最終回を迎えました。一年間、ご支援いただき誠にありがとうございました。いつの日か、単行本としてお手元にとどくことを切に願っています。
 ご意見、ご助言、ご感想をいただければ幸いです。  
 畑中弘子メール hp-hiro@warp.or.jp

   
     
  

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2013,11,28 (木) 晴れのち曇り
 なんと日の経つのは速いのでしょう。せめて一週間に一回は何かを言葉にしたいと思いながらも先回の更新から一週間がすぎ……。思うこと考えること、おしゃべりしたいことは結構あるのです。ごじゃごじゃの頭の中からひとつ。「ああ、そうだったのか」と発見したことです。
 わたくしは「童話つくり」教室の講師をさせてもらっています。少人数ということもあって、細かいところでの助言や気づきなどを伝えることができて、教える私自身も楽しく、そして気付かされることが多々あるのですね。特に、今つかわれている言葉をよく教えてもらうことになります。
 みなさんは、ミッションと言う言葉をご存知ですか? 私にとっては英語訳で「使命、キリスト教の伝道やミッションスクールなど」を思い浮かべる程度でした。
 先日の講座の日、作品の中に「任務その1」「任務その2」といった重要な言葉が出たのです。Mさんから「ミッションその1」はどうかとの助言。一気に作品が今! を主張し始めました。今のこどもたちにとってはミッションはもう身内の言葉になっているのですね。驚きと共に、若い方々との交流のうれしさを感じたことです。
 講座を引き受けさせてもらう時に心に決めたことは、「自分が書かなくなった時、書けなくなった時は辞める」でしたが、まだまだ続けさせて欲しい、と思った瞬間です。

 講座だけでなく、若い方々とお話しする機会のあるわたくしは幸せだなあとつくづく思います。

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2013,11,20 (水) 晴れのち曇り
 月曜日、夫と時間の調整をしながら、やっと神戸市森林植物園の紅葉見学。長谷池にうつる景色は毎年すばらしい。今年も例外ではなく、春の桜満開にも勝るとも劣らない美しさです。
 ああ、日本に生まれて良かったなあ……。
         
         
           長谷池にうつる紅葉


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2013,11,13 (水) 晴れ
 ここのところ、一年に一回の行事が重なっていて、出かけることが多いのですね。児文芸の童話塾にはじまり、幼稚園の先生OB会の「つたの会」、T子先生をかこむ「梅の花会」、親友の陶芸展など。
 その合間に、孫のお誕生日がありました。実は親・子・孫の約束ルールをつくって、いやつくってくれて、小学5年生からはプレゼントなし。カードだけを送ります。
 カードが届いた孫はお礼の電話を何度もかけたようです……。今日やっとわたくし、「ばーば」が電話口にでました。
「バーバ、うれしかったよ。ありがとう」
 ばーばもうれしくて、長電話をしてしまいました。最後は、
「寒うなったから、気をつけてね、ありがとう」

 どうぞみなさま、急に寒くなりました。体調管理をなさって、お風邪などひかれませんように。短い秋を楽しみたいですね。
 
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2013,11,4(月・休) くもり 
 昨日は「キッズブックらいぶin加西」公演。加西市立図書館の10周年記念行事としてよんでいただいたのです。「キッズブックらいぶ」が外へでかけるのは久しぶりです。せっかくの機会なのでスタッフ一同、もちろん私も気合いをいれて準備をし、がんばりました。90人でいっぱいになる小さな素敵なホール、専任のスタッフがついてくださり、準備のいきとどいた会場で、のびのび! と演じることができました。演者は5人、それぞれがまるでちがった演目とやり方での出演でしたが、公演後、子どもたちも、大人たちも共に「楽しかったよ」と言ってくださり、とてもうれしかったです。
 「演じるって楽しいことなんだなあ」と思わされたことです。
 準備をしてくださった図書館の方々、足を運んでくださった方々、そして仲間へ! ありがとうございました。
 またひとつ、創作意欲の素『すてきな出会い』をいただき、創作に勢をだしたいと思います。

 もうひとつ、今日は朝から教会バザーのお手伝いをしました。わたくしは食器売り場担当です。同じ団地の方々が大勢きてくださって、わいわいにぎやかなことでした。そんななか、「畑中さん、童話、応援してるからね」と、名前も存じあげない方から声をかけていただき、驚きました!
 またひとつ、創作にがんばらないといけない出会いがありました。がんばろう!


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2013,10,28(月) 晴れ 
 神戸の空は今、すばらしい秋晴れがひろがっています。やっとやっと秋! 家のベランダから見える街路樹も美しく色づいています。束の間の秋を楽しみたいですね。どこかへお出かけになりますか?
 わたくしは11月に入ると出かけることが多くなります。それまでいい天気が続きますように……。
 
 そして今、ほっとしています。「児童文芸」誌連載の「久遠の娘」の最終章の校正も送り、ながーいわたくしの役目も終わりました。一年間、たくさんの方々からお便りやお声がけをいただきました。自分の気付いていないことで、お褒めをいただいたり、ご助言をいただいたり、本当に有り難かったです。誠にありがとうございました。
 最終章は「碧辺(せきへん)の地」という題をつけています。
 碧辺、つまり緑の縁、グリーンフラッシュ
 どなたかグリーンフラッシュをみたことがおありでしょうか? その方は幸福になれるといわれています!
 わたくしもいつか、碧辺をみることができたらなあと思いつつ、「久遠の娘」を書き終えました。
最終章は12月1日発行の「児童文芸」12・1月号に掲載されます。最後まで応援よろしくお願いいたします。ご感想をいただければうれしいです。

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2013,10,16(木) 台風後晴れ 
 まるで台風や大雨をぬうようにしての、晴れ間に旅をしました。以前近くまでいきながら運行していなかった御岳ロープウエイと駒ヶ岳ロープウエイに乗る旅です。特に,駒ヶ岳のロープウエイの山上駅、千畳敷におりたったときの感動は生半可でなく、今までの山のイメージが一変するほどでした。わたくしの生まれ育ったふるさとでいつも眺めていた美しい稜線をみせる金剛葛城山はまるで丘のように思えたことです。うれしがっているわたくしも、今回は登場することにいたします。
       

        

「登山届」用紙をみて、いまさらながら「このようなところを登る」ことは、もうわたくしには無理だなあ、こうして,垣間見ることで、山頂を夢みているのがいいのかもしれないなあと思いました。

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2013,10,10(木) 晴れ 
 気にしていました! きれいな画像をみなさまにお見せできなくて……。ところが!

「第16回キッズブックらいぶ」のご案内を、日本児童文芸家協会のホームページにのせてくださっています。のぞいてみてくださいね。そして時間のゆるされる方はぜひ遊びにきてください。
    「第16回キッズブックらいぶin加西」のご案内

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2013,10,9(水) 晴れ 
 お知らせしたいことがある時、画像をはりつけることができたらとても楽なのですね。今、まだできなくて、すみません。時間の余裕ができましたら、がんばってみようと思います。以下のことをお知らせいたします。
 
 
  「第16回キッズブックらいぶin加西」を開催します。 
    11月3日(日)午後2:00〜3:00
    加西市立図書館(兵庫県)にて
      内容は、 詩をよむ 「ブロッコリー」 …… 北川風 
          スライドえほん「はやくはやく」 ……畑中弘子
     人形をつかって「おたすけリュック」……中住千春 おおかわ いこ     
    スライド紙芝居「どうぶつしりとりかくれんぼ」 ……石神誠 
  
 お近くの方はぜひ遊びにきてください。今回はすてきなホールで、舞台にあがっての上演になりますが、もちろん、いつものとおり、幼児から小学生向け。親子でのご来場をお待ちしています。  
               

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2013,10,3(木) 晴れ 
 いろいろなことに追われながら、毎日をすごしています。とはいえ、若かった頃はあれもこれも出来ると勘違いして、よくパニックっていました。このごろは自分に、一日に出来る量はそんなにないと言い聞かせ、ひとつひとつこなすようにしています。気持ちの上で落ち着いて動ける今の年代はなかなかいいものだなあと思っています。

 そんな今日、同年代の友人と偶然道で出会い、立ち話をしました。
「あのな、お年寄りいっぱいのすごい集団をみたんよ。わたしももうすぐあんな感じになるのかなあと思ったら、えらい落ち込んでしまったんや」
 落ち込ませてしまうようなお年寄り……。
 まわりに元気や安らぎを与えるようなお年寄り……。
 わたしはどちらになっていけるのかなあと、考えてしまう年頃にもなりました。  
               

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2013,9,28(金) 秋晴れ 
 JACの社長、葛本茂さん! このHPをつくってくれた友人です。修復してくださったおかげでまた画像をアップすることができます。いそがしいのに本当にありがとう!

 19日に話していた、彼岸花。まだ咲いているうちにアップできてうれしーい。

       

                  

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2013,9,19(木) 秋晴れ 
 しのぎやすい季節になりました。
 この時期になりますと、あちこちで彼岸花がさきはじめます。あの真っ赤に燃える色をみると、はっとします。なぜか郷愁をさそう光景です。古里を思い出すからでしょうか。そういえば 「御所」別冊歴史読本の中で、堺屋太一さんがこのようにおっしゃっていました。
「御所市の名柄地区は、曼珠沙華(彼岸花)の日本一の名所です。……私の子どものころから見事でした。田んぼの畦に添って、真っ赤な曼珠沙華が一列にサァッーと咲くんですね」 
   
 車で走っていて、今年も彼岸花をみかけました。ここに写真をいれてアップしたのですがうまくいきません。自分では処理できない悲しさ。文章だけではつたえられないもどかしさ。書く人でありながら、自然のつくりだすすばらしさを表現するにはあまりにも無力な自分を感じます。なおりましたら、また写真をのせることにいたします。

 この美しい季節、わたくしにとりましてはあちこちとお墓参りをする季節でもあります。

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2013,9,12(木) 晴 
 わたくしは幸せなことに、童話つくり教室を持っています。教え始めてはや10年にもなりました。ますます責任の重さと共に童話つくりの楽しさを感じています。
 今日、ひとりの若い女性が見学にきてくれました。10年前、はじめて見学にきてくださった方々を前に、自分にいいきかすように話した言葉を、今日もまた話しています。

―童話つくりの基本@―
【童話を書くための必須3点】                          
 1番目が心です。
    「こどもの頃、あんなことがあったなあ」
    「こども時代にかえってみたいなあ」
    「子どもの時は、ちょっとしたことで悩んだなあ」
    「こどもってかわいいなあ」
    「子どもをみていると、ついわらってしまう」
    「ああ、こどものお話って楽しいな」など
    
 2番目が夢です。
    「自分の思っていることをお話にしたいなあ」
    「こどもに自分のお話を読んであげたいなあ」
    「すてきな童話にしあげたいなあ」
     「誰かに自分の作品を読んでもらいたいなあ」
    「どこかに応募して入選したいなあ」
    「自分の本をだしたいなあ」など
   
 3番目、技です。
   「自分の力で、思いをつたえないといけない」
   「相手にわかるように、思いを書かないといけない」
   「そのためにはどう描いたらいいのだろう」
   「句読点はどうするのかいいのだろう」
   「幼年向きと高学年向きとのちがいはどこにあるのだろうか」など

 この教室、「新長田」KCCはこの方がはいってくだされば募集締め切りとなります。でもまだ「六甲道」KCCは募集しています。わたくしが多くの先生や先輩からうけた技を自分のできる裁量でお伝えできればと思っています。 
 気軽に見学にきてください。

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2013,9,5(木) 曇り
 おかしな天候がつづいています。神戸でも昨日は大変な大雨、それも横降りの雨が降りました。夫が見送りのために関西空港へでかけていったのですが、途中で引き返してきました。ワイパーを最大振りにしても先がみえなくなったというのですね。私は「よかった、よかった」と思わず言っていました。

 「登るよりもひきかえす勇気が大切」とよく言われます。若い頃は「ひきかえすよりも前進こそが勇気」とばかりに前へ前へと進んでいた気がします。
 40数年も前、まだ幼稚園の先生をしていた頃でした。大雨で帰りの電車が途中で止まってしまいました。わたくしを含め早く帰りたいものたちは線路づたいに歩くことになりました。雨はどんどん降っています。はじめは十数人いた人たちがひとり、ふたりとあきらめてひきかえし、3,4人になりました。山から水が線路に流れ出ていましたが、通れないことはないので、進みました。どんどん雨がふってきて、線路にあふれる水も多くなってきます。
 先頭をいっていた人が「これ以上行くと危険だからもどろう」と言われました。わたしはもう少しで自分の降りる駅につくので不満でした。とはいえ、その人の意見をきいて、またもとの電車の止まっている駅までもどりました。炊き出しのおにぎりをいただき、朝になってやっとバスで送ってもらったのですね。
 あとからその日の被害状況をきいて身震いしたことです。線路を押し流すほどの鉄砲水がでていたというのです。ひきかえしてよかったあー。
 ひきかえす勇気は前進するよりも難しいということでしょうか?

 夜になって虫の声をきいています。すがすがしい秋はもうすぐ。自然はちゃんと前にすすんでくれています。

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2013,8,31(金) 曇りのち雨
「ありがとうございます!」
なぜか一番にこの言葉が心に浮かびました。
みなさまに読んでいただき、うれしいお便りをいただいています、
「日本児童文芸」誌連載の、
「久遠の娘」
この8月末が最終回原稿しめきりでした。かろうじて、最終日の今日、添付送信しました。

 思えばちょうど一年前、喜びと共に、これから一年間の長丁場うまくいくだろうかと不安な気持ちもありました。今、無事に最終稿を送れたことに安堵すると同時に感謝の気持ちがわいてきます。ほんとうに多くの方々から、お便りや励ましをいただきました。
「ありがとうございました」
みなさまのお手元にはこれから、5回、6回(最終回)が届くことになります。どうぞ楽しみに待っていてくださいね。

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2013,8,24(土) 待望の雨
 どうしてもここにはアップしておきたいと思っていることがあるのですが、うまくいきません。いつもなら根気よくあちこち調べたり、問い合わせたりしていくのですが、少々いそがしく、手がまわらなくて……。ここに遊びにきてくださる方がた、ごめんなさい。
 秋風の吹く頃までには順調にアップできるようにしたいです。

 
 先週の8月17日(土)「おはなしの森2」の出版を記念して、「お祝い会」をもちました。
 場所はすてきな「磯上邸」(神戸・三ノ宮)。とても楽しかったです。またまたがんばろうと元気をもらいました。
どうしても都合のつかなかった方、お怪我をされた方以外の17名が集いました。また神戸新聞総合出版センターの西香緒理さま、画家の竹内よし栄さまも来てくださり、いろいろな話に花がさき、にぎやかなことでした。その時にサインをもらってきたのですが……、画像がアップできません……トホホホ。
 以下の21人の中のどなたたちでしょう? 
21人の作家さんのお話が春夏秋冬、四季に分けて掲載されています。


「おはなしの森2」
春ものがたり
 ひとりごとのきかい 河本克美
 ジャンケンはだめよ 高浜直子
 ヘビとカメとヤドカリと 石神 誠
 たまごみーつけた 寅屋佳美
 おたすけのカサ 赤木きよみ
 魔女のほうきは修理中 中山みどり

夏ものがたり
 おるすばんは、バッチリ かねこかずこ
 これ、なあに? 工藤葉子
 うめばあちゃんとはたけのサーカス 石川純子
 ぼくの絵本 国元アルカ
 ねこと魔法と花火の夜 岡村佳奈

秋ものがたり
 かいじゅうカンナゴン 陶山公子
 花ばたけ 畑中弘子
 穴掘りケンと、地底人チム 戸沢たか子
 おむすび・おにぎり大戦争 森くま堂
 おおきくなったら 白矢三恵

冬ものがたり
 二月のサンタ 三嶋陽子
 おまじないうさぎ 中住千春
 ずっといっしょにいようね 西村さとみ
 つの一本 うたかいずみ
 春るるるん うちだちえ

 先回のおり、帯にすてきなことばをくださった、岡田淳さんからお便りをいただきました。
「幼年童話、このむずかしい世界。みなさん、ようがんばってるなあと思いました」
 まさにそのとおりだと思います。
 ほんとうにむずかしい世界ですが、楽しんでのびのびと書いていきたい。わたしたちはまだ若くてういういしい、幼年童話の書き手だと自覚して、がんばりたいと思います。
 これはわたくしのお祝い会の時の挨拶の一部でした!

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     残暑お見舞い申しあげます

2013、8、15(木) 晴れ
 連日の猛暑に、我が家のクーラーも活躍です。わたくしの部屋はかつて英語塾をしていたときに入れたままのクーラー。20年以上、がんばってくれています。機嫌の悪い時が多くてあまり使っていなかったのですが、さすがに今年は動いてもらわないと……。リモコンがきかなくなっています。はじめにピコピコ青い光が点灯してなかなかオンにならないので、応急運転をギュッと押します。すると動き出すのですね。結構設定を低くしていたのか、すぐにひえてくれます。温度調整ができませんから、寒くなると切って、また暑くなるとピコピコからギュッと応急運転に……。それでもクーラーのきいた部屋は快適です。
 
 今日は「終戦記念日」です。テレビの追悼記念式をみて、共に黙祷をしました。今のこの平和を感謝しなければなりません。いつまでもつづくことを祈ります。戦地での無理がたたって、終戦後長く病むことになった父、苦労した母もまた戦争に翻弄された時代の人だったのでしょう。多くの人たちの犠牲の上にこうして今の平和があることを思うと、クーラーのきいた快適な部屋でいることがすごく有り難く特別なことのように思えました。
 
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2013、8、6(火) 晴れ
 たびたびここでも話していますが、わたくしは奈良県の御所市で生まれ育ちました。先日作品のことで、御所市の教育委員会、文化財課の課長さんにお目にかかってきました。たくさんのことをおききすることが出来、ふるさとのいっぱいの空気をいただき、つくづく自分は幸せだなあと思ってもどってきました。
 その折、姉から「素敵なのができたからね」と言って一冊の本をもらいました。
「御所」別冊歴史読本
 なつかしさが胸を打ちます。御所に暮らしたわたくしだけでなく、きっと古き良き時代の息吹を感じとってもらえる気がいたします。興味のあるかたはぜひ手にとってくださいね。そんなみなさまに、いつか一度、ふるめかしく素敵な御所のご案内をしたいなあ……。


 
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2013,8,1(木) くもり 
 わたくしには何冊か、出版された児童書があります。その他にも本当に沢山の作品を書いてきました。別に驚くことでは無くて、まわりにいる「書く」方々は同じようにいっぱいの作品を創り出しておられます。そのような作品をふりかえって、「まあ!」と今頃になって、おもいあたることがあります。作品はその時のわたくしの思いをきちんと顕している!
 はじめての出版「はじめてのホームラン」は、子育ての真っ最中の、「ワルルルさん」は阪神淡路大震災からの、「おによろし」は姑の介護の中での、思いが色濃く投影されています。
 
 童話を書きはじめて、ひとつのあこがれがありました。それは「古代の物語」を描くことです。
 まだ幼い日、奈良県うまれのわたくしは園外保育でよく出かける所がありました。行くたびに、奇妙なもので遊んだ記憶があります。炭でも木でも土でもない、瓦のかけらやつるんとした玉の上に花をもったり、飾ったりします。あれは何? 場所は何処だったのだろう?
 あるとき、そこが後に発見される有名な遺跡、玉手遺跡の上だったと気付かされました。
 ますます、あの時代に生きた少女のことを書いてみたいと思うようになりました。けれど、結婚し、子育て等々の中で書きたいことが増え、どんどん優先順位がさがります……。

 今やっとその作品にむかっています。わけもわからないまま、がむしゃらに「空想」をふくらまし、3作品つくりあげました。そのなかのひとつがみなさまに読んでいただいています「姫久遠」です。今、「蔵をあけ」という作品にかかっています。「姫久遠」以上に、史実をきっちりしないといけないため、ふるさと、奈良県御所市の教育委員会、文化財課の先生に出会いにいくことになりました。いよいよ、わたくしの4才のころの自分を? 主人公にした物語がはじまるのかも……。まるでこれから人生をあゆみはじめた少女のように、どきどきしています。
 たくさんのことを聞いてきたいと思っています。
 そして「蔵をあけ」や「久遠の娘」が単行本となって、多くの方々に読んでもらえたらどんなにうれしいでしょう。今生きて、書いていることに感謝して、がんばろう! と思います。

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2013,7,26(金) 晴れ 
 今年の2月、「児童文芸」誌に「久遠の娘」第1回が掲載されました。そして8月、はや第4回目を迎えます。たくさんの方々から応援歌をいただきました。書き手は書き上げた瞬間から「これでいいのか」と思い始めます。そのような不安定な心を落ち着かせ、また書き続ける勇気をいただく便り。あの方が応援してくれる、この方も……。元気になった自分は弱虫の自分を払拭してまたがんばるのですね。みなさま、ありがとうございました。一部を紹介させていただきます。
  すごいです。すぐに読みました。夢に出てきた妖女が現実の世界で
    なにをしでかすのか楽しみです。母と子がどうして離れに居住する
    ようになったかのいきさつも、いずれ明らかになることと思います。
    書きたい世界を存分に! 
    次号を待っています。
   
古代を舞台にされた壮大なロマンとうつくしい彩りあふれる物語に
    うっとりさせていただいております。
   
話はいよいよ佳境に入ってきましたね。壮大なストーリーがラストに
    向けて展開しはじめたようです。真菜の素性が明らかになり、読者と
    しては興味津々。
   
ぐんぐん引き込まれていきます。なんだか編み物のように思えます。
    いろんな要素が縦横にあみこまれていくんですもの。笹百合はお話し
    を通してさきにおうのでしょうね。そして人間という生きものは食物
    連鎖の頂点にいるが故に愚かな争いをくりかえすのでしょうね。

 8月末に、最終章の原稿を送ることになっています。最後まで応援よろしく
 お願いします。


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2013,7,19(金) 晴れ 
 生きているということはすごいなあと思わされたことです。あまりにも小さなことなので、呆れらわれそうですが……。
 
 わたくしはこの頃、朝のウオーキンクに行っています。歩いていて、何故か,左足の裏がちくちく痛いのです。何だろうと思いながら、少し歩いて、はたと気がつきました。何か靴にはいってるんだ! たちどまり、急いで左の靴を脱いで、ぽんぽんとたたいてみました。ぽろっと小さな小さなごま粒ほどの砂がアスファルトの道におちました。探してもみつからないくらいの小ささです。ところが、靴を履いて歩き出すと、さっきのちくちく痛さが消えています。なんと、ごま粒ほどのものにすら、わたくしの足の裏は敏感に感じて,「痛いぞ」と知らせていたのですね。おお、私は生きているなあと思った次第です。すみません。おかしな私的発見につきあわせてしまいました。

 猛暑がつづいています。ご無理をされませんように。

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2013,7,11(木) 晴れ 
     
暑中お見舞い申しあげます
 連日テレビでも放映されていますように、猛暑、猛暑! ・ 
 熱中症に気をつけたいですね。
 暑さのなか、ひとつひとつ自分に課せられた役をこなしています。そのたびにつくづく多くの人の支えで動いているのだなあと思わされます。

・7月6日(土)は「キッズブックらいぶin兵庫」でした。スタッフの方、お越しくださった方、ありがとうございました。ある方が「みなさん、お上手でテレビにでている人のよう」とおっしゃってくださいました。書くことを本業のみなさんが演じてくださり、このような評価をもらって、す・<