2012,6,29(金) 晴れ 
  今朝の新聞の広告に、こんな素敵な言葉をみつけました。いろいろ思い巡らすことの多い私にとって、「目から鱗」の名言です。
ー 強い意志だけが、革新となる ー
 強い意志でもって、何事にも挑戦していきたいものです。

---------------------------------------------------------------------------

2012,6,23(土) 晴れ 
 月日のたつのは早いものです。日本児童文芸家協会「キッドブックらいぶ兵庫」も13回目をむかえました。絵本や童話や紙芝居や人形劇、最近、詩の朗読も加わりました。この会の特色は作家が自らの作品を語り、演じるということです。あの方、この方、ほんとうにたくさんの方々が、この会に関わってくださり、応援してくださっています。心よりお礼申しあげます。

 第13回「キッズブックらいぶin兵庫」は、7月16日(月・祭日)午後1時30分から、「こべっこランド」(神戸)にて開催されます。
 お近くのかたは、こどもさんともども、どうぞ遊びにきてください。今回はすてきなプレゼント(こどもさんのみ)もあります。
 童話を書いている仲間のかたもどうぞ遊びにきてください。今回は川越文子さんと西村恭子さんがすてきな作品を披露してくださいます。オリジナル、手作りの人情劇は若手のおおかわいこさん、内田千恵さん、中住千春さん、そしていつのときも、最後をうまくまとめてくださるスライド紙芝居の石神誠さんの出演です。
 出演者はいつも、沢山の子どもたちに出会え、喜んでくれることを楽しみにがんばっています。これからも応援よろしくお願いいたします。

---------------------------------------------------------------------------

2012,6,15(金) 晴れ
 
 今日、100枚ちかいコピー原稿を頁順にそろえ、ファイルに綴じる作業をしました。誰もが注意して頁順にならべていったのですが、最後に余ったり、たらなかったり、まちまちです。気にしながらも、やっと50部のファイルができあがりました。やはり、
「もういちど、頁を調べてみましょう」
ということになりました。
 その時です。ひとりの若者が、
「目方をはかってみたら」
と言ったのです。
「え、なんで?」
と、わたくし。
 若者は0、5gまではかれるはかりをもってきました。ファイルをはかりにかけていくと、ちょっと重いものが何個かありました。その何個かがもののみごとに、不良品! 頁がかさなっていたのです。
「わあ、すごーい!」
と、わたくし。
 薄い薄い紙にも重さはあるのですね。
 柔軟な頭脳と紙の重さに乾杯です!
 

----------------------------------------------------------------------------

2012,6,8(金) くもりのち雨 
 今日は午後から、ひさしぶりの「絵本講座」を開きました。近くのしあわせの村で、たったひとりの受講生をむかえて。もう何回目になるのでしょうか。一年に一回の七夕様のような出会いをかさねて……。
 昨年、下書きをみせてもらい、お話させてもらった作品が今年も見事にできあがってきました。すべての絵を描き、字をはめ、コピーし、製本されます。絵も文章もしっかりとして、こどもの心をつかんだすてきな絵本にしあがっていました。
 そして今年もまた絵本の下書きをみせていただきました。いろいろかんじるところをお話し、最後は「わ、またむつかしい。がんばらなきゃ」との彼女の声で、おひらきです。

 私の手元には、彼女の手作りの絵本が10冊!
 特に好きな「カミナリなんてこわくない」「モモカちゃんちのおとなりさん」「みてみて パンツ」などは多くのこどもたちによんでもらいたい作品です。
 彼女は自分の作品を、「地味だから」「古いから」出版されないのだろうと言う。「うん、うん。この頃の出版状況はそうかも……」といいながら、強く強く心の中でねがっていました!
 このような自称「地味な古い」作品こそ、しっかり出版され、しっかりこどもたちに届き、しっかり読んでもらいたいなあ……。

----------------------------------------------------------------------------


2012,6,2(土) くもり時々晴れ
 「片付けは体の動くうちに」という文字がとびこんできました。今朝の新聞の家庭欄にでかでかと書かれています。読んでみると正にわたくしにむかって話されている内容です。生活研究家阿部絢子さん実践例とサブタイトルがついています。わたくしと同じ年齢の方がおっしゃっているので、どきどきしながら読みました。
 若い方はあまり感じることはないでしょう。わたくしもそうでしたし、感じないことが若さなのですね!
 長い講釈はこれまでにして、彼女の言葉を転載させていただきます。

・・・・・・・
 そして60代後半になり、老後について深く考えるようになった。
「住み替えるにしても、持ち込める量は限られている。それに今回、書斎を整理しただけで両腕がしびれ、足腰や気力も衰えを感じた。体力的に余裕があるのは70代前半まで。ため込んだままにして、子どもや他の人に後始末をさせるのか、それとも自分で片付けておくのか、考えてみてはいかがでしょうか?」
                           ・・・・・・

----------------------------------------------------------------------------

2012,5,27(日) 快晴
 しばらくの間、東京の人になっていました。児童文芸家協会の総会、授賞式・懇親会へ出席するためです。メインはそのことなのですが、他にも用事をこなせればと思ってでかけました。お世話になっている編集者さんとの打ち合わせや、何人かの友人との交流、時間がゆるせば児文芸の事務所にも寄ってみたい、「一葉記念館」を訪ねてみたいと……。若い時に感動して読んだ「たけくらべ」「にごりえ」の作家、樋口一葉の「一葉記念館」が息子一家の近くなのですね。
 欲張りな計画でしたば無事クリアしてきました。
 最後の日、孫ふたりの通う「東浅草小学校」の運動会もしっかりみてきました。朝の9時から午後の2時半まで、飽きること無く工夫された演出、こどもたちの力いっぱいの演技がとてもよかったです。おせじにも広い運動場とはいえない場所で、生き生きと元気の良いこどもたちの活動に胸をあつくしたことです。孫ふたりの姿にというのではなく、200人あまりのこどもたち! みんなの姿にです。

-----------------------------------------------------------------------------

2012,5,21(月) くもり
 わたくしの住んでいます団地でも金環日食をみることができました。あたりがうすぐらくなってきたのて、外へでたのですね。メガネを用意していなかったから、太陽をみるのはあきらめていました。が、なんと! すてきな木漏れ日発見です。
          

 7時38分。集合住宅の一階にあります郵便受けと下のコンクリートの壁にうつっていました。
 ご近所さんがメガネを用意されていて、わたくしたちにも貸して下さいました。オレンジ色のすばらしい金環です。わくわくして、何かうれしい気分です。いいことがおこりそう……、おこりますように……。
 みなさまはどこで世紀の天体ショーをごらんになりましたか?

-------------------------------------------------------------------------

2012,5,18(金) 晴れ
 健康のためにウオーキングをつづけています。朝早く歩いていますと、集合住宅の一角、アスファルトのあじけないモノクロの道に、色鮮やかな風車がおちていました。
 きっと小さい子どもが落としていったのでしょう。わたくしのこどもたちもよろこんであそんだものです。
 ひろいあげて、風にむけると、くるくると勢いよくまわります。
「わ、なつかしい!」
と、もっている柄がちょっとへんです。よくみると、ストローのような筒のはずの柄がぺちゃんこにへしゃがっています。かつてお母さんであったわたくしははっと気がつきました。この風車の持ち主はうれしくて、持っているだけで無く、この柄をカシャカシャ嚼んだのでしょう。子育ての中で「ああ、なんてかわいい!」と思える瞬間へタイムスリップしたことでした。
 風車はめだつように、ちかくのフェンスにたてておきました。かわいい子は風車をみつけてくれるかしら。


--------------------------------------------------------------------------

2012,5,13(日) 晴れ
 こどもはすばらしい! あらためて思わされます。
 今日はひさしぶりの「ぴっぽ図書館」開館日でした。はじめのイメージでは、本好きな子たちなので静かに本を読んでいると思っていました。本を借りるとすぐに帰っていくと気楽に考えていました。が、とんでもない勘違い! こどもたちはとても能動的です。

 何百とある本に「ぴっぽ図書」シールをはり、看板をつくり、貸し出し帳をととのえました。「ぴっぽキャラクター応募用紙」なるものをつくり、キャラクター募集です。すでにかわいいキャラクターが集まっています。
 こどもたちの行動力と積極性におどろき、個性豊かなことで面食らいます。
 はじめに計画し準備していたことが役にたたなかったりがしばしば。たまたま新聞ちらしにはいっていた「ぬりえ」をおいていると、小さい子達がうれしそうに色をぬっています。次のときに、多めに「ぬりえ」を用意していますと、全く興味をしめさないで、それで紙袋をつくったり、裏に自分で絵をかいたりしました。先回は女の子たちで、今日は男の子たちでした。
 本はしっかり借りてかえって、また返してと、スムーズに動き始めています。
 今日、「今までに貸し出しした本を集めよう」と、またまた突然の行動力。取り出された本の数が40冊あまり。
「え! もうこんなにも借りてくれてたの!」
 本の題名をみてうれしくなりました。あの人、この人、よく知っている作家さんの名、それにこの本を読んでほしいなと思っている本の名も多くありました。

 わたくしの用事やその他のことで、たった月2回の開館ができないときもあるのですが、気長にゆっくりと楽しみながらつづけていきたいと思っています。

---------------------------------------------------------------------------


2012,5,6(日) くもり
 今日は楽しい一日となりました。
「おはなしの森」の掲載者がお祝いをかね、一堂に会することになったからです。会費2000円のささやかな会でしたが、なんとも心うれしい、なごやかな会となりました。どうしてもやむを得ないおふたりの欠席のほかの18名が集まりました。お招きをしていた、画家の竹内よし栄さん、神戸新聞の竹内章さん、そして神戸新聞総合出版センターの西香緒理さんもかけつけてくださいました。岡田淳さんだけはご旅行中で、お目にかかれませんでした。

 「ぼくはかたつむり」の岡村加奈さん、「クマ町」の森くま堂(佐藤恭子)さん、「きょうりゅうレストラン」の西村さとみさん、「よーい、ドン」のかねこかずこさん、「焼きぐり」の河本克美さん、「さかさのさかさ」のうたかいずみさん、「こどもおばけのヒィ」の高浜直子さん、「かまぼこの家」の国元アルカさん、「ぴかぴか!」の赤木きよみさん、「おばけやしきのまいごのおばけ」のしんやひろゆきさん、「真夜中の幼稚園」の石川純子さん、「カレイおばさんの手紙」の戸沢たか子さん、「山の野球場」の陶山公子さん、「おたすけリュック」の中住千春さん、「セイタカノッポの木」の石神誠さん、「ふうせんふうたろう」のうちだちえさん、「まいごのネズミ」の白矢三恵さんと、「せつぶんの夜」のわたくし、畑中弘子の18名です。

 作品とお名前だけでなく、今日はお声を聞き、お顔を拝見することができました。若い方から年配のかたまで、一生懸命の書く姿勢に心打たれ、元気をいただきました。辛い事件を多く掲載しないといけない昨今で、「おはなしの森」はほっとする紙面、ずっとつづけたいといってくださったことも、本の売れ行きが好調だということもうれしく心に残りました。
 みなさま、本当にありがとうございました。

-----------------------------------------------------------------------

2012,5,4(金) 晴れ
 近場ばかりをうろうろしています。昨日は森林植物園、今日は北野異人館、明日はいつものしあわせの村へ。
 目的を強いて言えば……「歩くこと」つまり、健康保持のための運動です。季節が移っていく様をこの目で見、感じ、よろこぶことのできる今をとても感謝しています。

--------------------------------------------------------------------------

2012,4,28(土) 晴れ
 はじめての経験なので、ウルウルとしてしまいました。
「おはなしの森」を数冊買ってくださった、娘の担任、元幼稚園の先生が、
「カンパだからね。いい本をだしてくれてうれしいから」
と、余分にお金をそえてくださいました。びっくりして、ご遠慮したのですが、「応援の気持ちだから」と、言ってひきとってくださらなかった……。「いい本をだしてくれてうれしいから」の言葉が胸をうちます。「応援しているから」の言葉に、身のひきします思いがします。ありがとうございました。
 来月のはじめの日曜に、「おはなしの森」掲載者が集うことになっています。確かに確かに、うれしい言葉を伝えます。
 
 大型連休のはじまりです。楽しい思い出をいっぱい、つくってください。
 わたくしの連休は? どうしてか、この頃のわたくしは在宅大好き人間になってしまいました。

---------------------------------------------------------------------------

2012,4,25(水) 晴れ
 でかける間際に電話がかかってきました。
神戸新聞みたよ。写真のめがね、変えた方がいいよ。ふとってみえるからね」
「わおー! メガネ買いかえるのはむりやなあ。財政難や」
「そうか、ほなら一冊、こうたろうか!」
 ご近所のおばさん友人からでした!
 うれしい「おはなしの森」出版後のことです。

---------------------------------------------------------------------------


2012,4,21(土)
 ときどき、ふりかえって自分をみつめることがあります。先日加古川市老人大学院に「文章を書く」というテーマでお話をしにいってきました。いろいろ話す中で、たまたま自分をふりかえる場面があったのですね。「ああ、そうなんだ」と、発見したことがありました!
 
 わたくしの書いてきた作品はどの作品も、「その時」をあらわしているのですね。
 はじめて童話らしいものを書いたのは「ねずみの運動会」。結婚して田舎に住むようになり、みたこともない、いろいろな小鳥や小動物たち、野の花にかこまれていました。一番驚いたのは、今頃からではじめる「にょろ」さん!へびの出現です。「ねずみの運動会」といった呑気な作品を書いていますが、わたくしの人生の中でも相当大変な時代だった気がしています。
 記念すべき、単行本の最初は「はじめてのホームラン」。少年野球をしていた息子がヒントでした。
 娘も息子もすぐにおおきくなってしまいました。こんどは、空想の世界へ。宇宙人や魔法使いや妖怪や鬼などを書いています。「幻惑星からきた少女」「魔女が丘のラベンダー塾」「おによろし」など。
 そして今! わたくしは気がつくと、孫ばかりをみていました!
 このたびの「おはなしの森」もそのようです。当分の間は幼年向きの作品を書いていきそうです。

----------------------------------------------------------------------------


2012,4,13(金)
 今日はわたくしの住む神戸から明石へと車で移動することになりました。自動車免許の切り替えのためです。ペーパードライバーになって久しいわたくし! もっぱら年齢証明用に使っていますもので……。
 夫の運転する助手席で、わたくしはなんども「きれい、きれい」「わあ、すばらしい」「すごい、すごい」といっていました。行くところ、行くところ、みごとな満開の桜、さくら、サクラ。つくづく日本の春はすてきだなあと思います。

      
       しあわせの村(神戸市北区)の若い桜木
 

----------------------------------------------------------------------------

2012,4,7(土)
 なかなか、日記に書き込む余裕がなかったというのが現状です。とはいえ、ほとんどを児童文学関係で動いています。それは、わたくしにとって心うきたつうれしいことなのですね。

・神戸新聞連載の「おはなしの森」が単行本化されました。ほんとうにたくさん
 の方々のご尽力でできあがった本! 竹内よし栄さんの表紙絵と岡田淳さんの
 帯の文もすばらしく、ぜひ手にとってみてください。インフォメーションへ!
・わたくしの住む団地の婦人会の総会で議長役をひきうけたのですね。その時、
 「おはなしの森」のことをもうしあげますと、たくさんの方が「お孫さんへの
 プレゼントに」と購入予約をしてくださいました。ああ、そうなんだ! この
 「おはなしの森」はちょうどよい「プレゼント」になるのだとうれしくなりま
 した。
・「おはなしの森」関係で、ひさしぶりに? 神戸新聞から取材をうけました。
 新聞掲載になったいきさつや、若い書き手の方々の実力の高さなど、宣伝し
 てきたつもりなのですが、果たしてどのようにのせてもらえるのでしょうか?
・「日本児童文芸」誌の4,5月号に、「わが町の図書館」として、神戸市立
 中央図書館を紹介させてもらっています。図書館の方にはたいへんお世話
 になったので、でむいてお礼をもうしあげました。ついでに、「日本児童文
 芸」誌の定期購読をおねがいしましたが……。期待しています!

 天候と同じように、めまぐるしくいそがしい日々がつづきますが、健康を、そしてなによりも健筆でありたいと願っています。
 みなさまのご健康、ご健筆をお祈りいたします。

----------------------------------------------------------------------------

2012,3,27(火) 晴れ
 きのうの夜、ベランダへでて、あれ?
 西の空に三日月、その上に大きな星、その下にも星。はっと気がつきました。だいぶ前に金星と月と木星がたてに並ぶときがあると、テレビ番組でしらせていたことがあったのですね。
「今夜だったのだ!」
 早速にカメラにおさめました。午後7時16分でした。 

 今朝、新聞をみますと、なんと、わたくしがうつした写真とそっくりのものがのっていたのです。     
          


----------------------------------------------------------------------------

2012,3,23(金) 雨
 年度末になりました。この時期、わたくしが講師をさせてもらっていますKCC(神戸新聞文化サンター)では、作品集つくりにいそがしくなります。一年間、つくりあげた作品を「なんせか! 残して欲しい」と願い、そして毎年「そうしたい!」と思ってくれます受講生たちにささえられ、すてきな作品集ができあがります。
 ことしは新講座がはいり、あたらしく作品集が追加されました。
 もう8号をむかえる「ザ・モール姫路」の「ガレット」、2号目になった「新長田」の「さんどろーず」、そして創刊号となった「六甲道」の「ぺたる」! 
 それぞれに参加してくださったみなさまに心から拍手をおくります。4月のなかごろにはできあがります。興味のあるかたは、わたくしあてにメールをください。数にかぎりはありますがおおくりできると思います。

 もし童話(絵本から幼小学生向き作品)をかいてみたいなあと思われる方、またもうすこし創作技術をみがきたいなあとおもわれるかたは一緒に学びませんか? 
 新規募集されていますので、お近くのところへ問い合わせてください。お待ちしています。
 
* 「KCCザ・モール姫路」 * 「KCC新長田」 * 「KCC六甲道」*

----------------------------------------------------------------------------

2012,3,11(日)
 東日本大震災から一年がたちました。心痛むばかりです……。何もできない自分を責めていた阪神淡路大震災の折をまたおもいおこします。が、今は自分にいいきかすことができます。忘れないで、長く長く心痛んでいくことが大切だと。

 そんな特別の日、偶然に、「ぴっぽ図書館」開館日となりました。
           
           
  
 こどもたちが11人もきてくれました。開館までには1年近くの準備期間がありました。わたくしもそれなりにいそがしいからという理由もありましたが、なによりも子どもたちの熱意がつづくかどうかが心配でした。「案ずるより産むが易し」のとおり、ほとんどのことは子どもたちでやってくれ、開館となりました。写真はわたくしの家の玄関ドアにかかった看板です。とてもあたたかいすてきな看板です。素材は残り物のダインボール、クレパスで描いてくれました。
 わたくしとしては、図書館は本を借りて、すぐにもどっていくというイメージだったのですが、なんと2時間の間、なにやかやと「本」に関してのおあそびをして、ばっちりとどまっていました。
 ちなみに、今日は「それぞれの一番好きなタイトルさがし」をして、その順位をきめていきます。次回は内容での順位を決めようと、話し合っていました。
 子どもたちに流されるようにして、「ぴっぽ図書館」は成立したのですが、驚くばかりに! 童話作家としての畑中弘子にプラスとなっていきそうです。ありがとう! みんな。
 次回は3月25日(日)午後1:30〜3:30
 どなたでもあそびにきてください。ただし先着20名まで! 
----------------------------------------------------------------------------


2012,3,3(土)
 おひなまつりの日ですね。子どもが小さかった時、雛飾りをいたしました。当時はまだ5段飾りのものが多く、せまい部屋いっぱいに飾るはめになりました。「あかりをつけましょ ぼんぼりに」のひなまつりの歌とともになつかしく思い起こします。弟はお内裏様の刀や五人囃子の太鼓や笛に興味をもって、人形からはずして遊ぼうとします。姉が「あかん、あかん」とおっかけ、わたくしの出番になって……。その娘や息子も、自分のこどもたちのためにガラスケースにはいった雛飾りをかざる年齢になりました。

 そして、ともども、親御さんにご病気の方がおられるようになりました。
 昨日、息子のお義母さまのお見舞いに行くと、お義父さまが、
「わたしのほうがだいぶ年上ですので、先にいくとおもっていました。はじめて、ひとり残される自分を考えるようになりました」
 そして、しみじみと、
「生きるってこういうことなんですなあ……」
 わたくしたち夫婦もよく似た年齢です。身にしみいる言葉でした。

----------------------------------------------------------------------------

2012,2,23(木)
 わたくしは童話を書くのも読むのも大好きです。そのようなわたくしにとって、自分の作品が活字化されるということは非常に重大な、ハレの、カイロスの、心躍るうれしい出来事なのですね。

 このたび、3月30日付けで、「おはなしの森」(共著です)が神戸新聞総合出版センターから出版される予定です。少し編集にかかわらせてもらっていますので、先日、表紙絵や帯の色や字体などのうちあわせに、出版社まででむきました。竹内よし栄さんの心のこもった表紙絵に胸をあつくし、さらに見本で刷り上がった「帯」をみて、ぐっときてしまいました。岡田淳さんのすてきな「帯の言葉」(内緒)が表に、裏には20名の作家の方々のお名前と作品名がずらりと並んでいたからです。突然に、「作家の方々はきっとよろこばれるだろうなあ」と思ってしまって……。
 書いている作品が活字になり、本となって、こどもたちに届くということは、書く者にとってはハレの、カイロスの、心躍るうれしい出来事です、きっと!


----------------------------------------------------------------------------

2012,2,15(水)
 風邪がはやっています。みなさまは大丈夫でしょうか?
 わたくしはこの冬、2回も風邪をひきました。けれど病院へいくほどのことはありませんでした。しんどさとか痛みとか疲労とかを感じる感性というものがあるとしたら、そこのところがどうも、わたくしは鈍なようなのですね。若い頃はよかったのですが、ある程度年を重ねてきて、気がついたときにはちょっとした手当、手術となってしまいます。何回かそんな羽目になり、わたくしは、このごろ、定期検診の数値を素直に受けて用心することにしています。
 今回もちょっと喉がいがいがしたので、熱をはかってみますと37度2分でした。「おっ、用心、用心」と暖かくして、ウオーキングをひかえたというわけ。すると知らない間になおっていました。ほんとうに「しんどいなあ」という思いではなかったのですが、夫の言葉から、たしかにわたくしは風邪を2回ひいたようでした。
 みなさまも用心をしてください。わたくしのように痛みを感じる感性が弱い方は特に!

----------------------------------------------------------------------------

2012,2,7(火)
 以前にくらべると、児童文学にかかわることが多くなりました。
 頭の中はいつのまにか「児童文学畑」「童話の村」「お話の森」状態。ときどき、夫がそばを歩いてはっと現実にもどることがあります。「そうだ、お風呂の掃除がすんでいない」「洗濯機の洗濯物をそのままにしている」「米びつがもうすぐ空っぽだ」などなど……。
 わたくしにとって、「童話を書く」とは「こどもの日常の心を描く」ことであり、宿題をわすれたり、好きな給食の日は機嫌がよかったり、泣いたり、笑ったり、生きて、生活している臨場感ある子ども時代の人間を描いていくことだと思っています。
 そして、もしもわたくしの日常、掃除、洗濯、そして食事などをしなくなったときには、すっぱりお話を書くのもやめないといけない気がしています。
 
 最近のニュースふたつ。
 「児童文芸」2,3月号に「フフフのかぞく」が掲載されました。同じコーナーにはよく知っている作家さんのお名前が並んでいて、とてもうれしくなりました。今号も読み応えのある誌となっています。
 昨日の日曜日、キリスト教関係の雑誌や絵本や本を出版されている「いのちのことば」社の編集長さんにおであいました。彼の話が心を打ちました。「今流されている報道は『神はいない』ことを発信している気がするが、いのちのことば社として、『神は居るのだ』を伝えていきたい」
 わたくしも「神さまはいらっしゃるんだよ」との思いで、こどもたちの心を描きつづけていきたいと思いました。

----------------------------------------------------------------------------

2012,1,28(土)
 結婚し、まだ子どももなく、幼稚園の先生をしていた頃でした。わたくしは、娘時代からひきつづき、「お茶」「お花」を習いたいと思いました。念願がかなうことになると、わたくしは大きな夢をもったのです。60才になったときには、きっと暇になるだろうから、近くの人たちに「教えたり」「楽しんだり」したい。年老いてなお生き生きとされている、お二人のお師匠さんのように。
 
 その年齢になりました。大きく考え違いをしていたことがふたつ!
 ひとつは、近くの人たちのこと。「お茶や花をならう」近くの人たちはいなくなりました。
 わたくしの若い頃は、年頃になると誰もが当たり前のように「お茶」と「お花」のお稽古にいったものでした。
 今は「お茶」「お花」が習い事の定番ではなくなったのかもしれませんね。多くのカルチャーセンターがたちあがり、そこにはいろいろな習い事が用意されています。わたくしもそのひとつで、「童話つくり」の講師をさせてもらっているわけです。おどろきの社会変化を思うととともに、「大きな考え違い」を喜ばないといけない気がしています。

 もうひとつは、暇になるだろうということ。
 それも違っていました。暇でたいくつということはありません。午前中は出来るだけ「童話つくり」に集中したい、午後には出来るだけウオーキンクをいれることと、自分に課せているのですが、クリア出来ないときも多々あります。「暇」ということに関しても大きな考え違いをしていたようです。そしてこのことも、きっと喜ばないといけないと思っています。
 夢はまだまだあるのですが、このふたつのように喜べるような思い違いとなってくれますように……。


----------------------------------------------------------------------------

2012,1,23(月)
 リーダーのことについて、テレビで討論会がもたれていました。夫と一緒にみていたのですが、ある人の発言に、夫は納得したように言いました。
「もう60歳にもなると、若者支援に、後輩を育てる側に、後方支援にまわることが大事なんだ。そのことがよいリーダーをそだてることになる。なるほど、なるほど」
「なるほど! そうなのだなあ」
と、わたくしも納得のいくいい意見だと思いました。
が、しばらくして、
「う?」
 はたと自分や自分ののまわりの方々をみまわしたとき、奇妙な感傷が、わたくしをつつみました。一生涯を通じて、いつも後方支援にまわられている女性の方々の例を、わたくしは両の手にあまるほど、しっているからです。
 女性として、とても恵まれた時を過ごしてきたわたくしでさえ……。
 知らない土地へ嫁ぎ、姑や舅と共にくらし、当然、両親を立て自分は後方におき、やっと自分の意見も言える頃には子どもがうまれ、子育てに入り、子を前面にたて、自分は後方におき、子育てがやっと終わると、それぞれの親の介護をすることになり、介護の必要な親たちを前面にたて、自分が後方にまわって、ほっとすると、もう60歳!」
 どこかで、私が先頭を走っていたときがあったのかなあ……。

 こうして生きていること事態が先頭をはしっているということなのでしょうか? いえ、わたくしのように、リーダー資質のもたない人たちが大半をしめて、動いているのが世の中なのかもしれません。いえ、いえ、だからこそ、リーダーが必要だというのでしょうか。
 わたくしにはわかりません。
 

----------------------------------------------------------------------------

2012,1,17(火)
 あれから17年経ちました……。
 1995年1月17日午前5時46分。わたくしには忘れることのできない日時です。
「あなたがそんなにおちこむほどの被害をうけたのですか?」「心がなえるほどに、日常生活が大変だったのですか? 家が全壊したのですか? どなたかが犠牲になったとでもいうのですか?」
 たえず自分を責め立てた往時を、そして今もなお、自分を叱責する声があります。
「何かをしないといけないのではないか!」「もっと被災をされた方のために動かないといけないのではないか」「思っているだけではあかんのや!」

 悩みながら、「自分の今」を受け入れ、生きています。そして、「東日本」の復興を祈っています……。
 

----------------------------------------------------------------------------

2012,1,11(水)
 たくさん、年賀状をいただきました。
 昨年お目にかかることがかなわなかった方々からの賀状にしばし、お顔をおもいうかべ、なつかしがっています。毎年そのようなお方がどんどんふえていく気がするのですね。
 一方、長く児童文学にかかわってきていますと、年に何人かの若い書き手さんとお出あいします。親しくなって年賀状交換がはじまります。かつては家長である夫のほうが、その枚数ががぜん多かったのですが、今年あたりは同じぐらいになりました。来年はわたくしのほうが多くなるかしら……。

 昨年あたりから、「今年限りで、年賀状をひかえます」といった内容の賀状をいただきます。わたくしもいつかはきっとそのような賀状を出す時がくるとは思いますが、今はいただく賀状が一枚、一枚、とてもうれしく、今年一年のがんばりにつながる気がしています。
 来年もまたみなさまに年賀状をだすことができ、みなさまからいただくことが出来ますように……。

----------------------------------------------------------------------------

2012,1,5(木)
 お正月はいかがおすごしでしたか?
 今年はにぎやかな年末年始となりました。孫たちがもどってきていたからです。

 元旦、わたくしたち一家は毎年、元旦礼拝にでむきます。神社や寺に一年の幸を願う初詣のように、クリスチャンたちは教会に参ります。わたくしの家ではその後きまって、記念写真をとっているのですね。だもので、その写真をみますと、こどもの成長から一家の変化がみえてきておもしろいものです。どんどんこどもたちが成長し、伴侶としての方が増え、子どもがふえます。
 娘たち一家と息子たち一家と義母も元気だったころのわたくしたち一家で総勢11名がならんでいる写真は圧巻!です。その写真は一枚だけ。貴重なものです。昨年はその前年に義母をなくしたこともあって、あまりにも頻繁にこどもたちにもどってきてもらっていましたので、正月はひかえてもらいました。ということで、夫とわたくしの二人の記念写真。さびじく居間に飾っていました。
 今年はにぎやかになるかしらとおもっていましたが、娘、息子共に義母さん、義父さんのお身体の具合がわるいとのこと。どうなることかと思っていましたが、なんとか息子一家とわたくしたちで撮りあげました。ふと自分の今を考えてしまいました。
―ああ、わたしたちはもう無理をしてはいけない年齢なのだなあ。

 去年の暮れから、孫たちとあちこちよく遊びました。ほとんど同じ感覚で同じペースで動くわたくしをみて、夫も息子もあきれ顔です。わたくしはこどもが大好きなのです。こどもの中にはいっていると、疲れもふっとんでしまいます。28日からもどっていた孫たちは、2日の早朝、伊勢のほうへ旅行しがてら、東京にもどっていきました。 
 静かになった部屋で、わたくしは今年の「夢」をおもっています。
 みなさまの今年の夢はなんでしょうか?

----------------------------------------------------------------------------

2012,1,1(日)

      頌春 
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。