2010,9,23 ここに住んでよかったと思うひとつに、近くに小学校があることなのですね。運動場がベランダからよくみえます。こどもたちの遊ぶ声や歓声や、ときには先生にしかられているところなど、手にとるようです。その様子はわたくしたちの小学生の頃とあまりちがっているとは思えません。 ところが昨日、あれっと思うことがありました。 ここのところ運動会の練習がはじまってとてもにぎやか。威勢のよい音楽と一緒にかわいい音頭「どっこいしょー」の声がきこえてきました。仕事を中断して、あわててのぞいてみますと、 なんと! 今までみたこともない運動会での衣装です。 赤と黒の派手なはっぴ姿でした。 先日たまたまハーバーランドへいったおり、「神戸新舞」をみてきたばかりのわたくし! ― ああ、ここは神戸なんだ。あの子たちはみんな「神戸っ子」なんだなあ。 とみように感じいったことです。 モノクロの時代ではなく、今はカラー時代なのですね。 ------------------------------------------------------------------ 2010,9,20 さきほど、姑と舅のねむっています我が家の墓参りをすませてきました。神戸にひっこしてきて田舎から墓をこちらにうつしたのですね。行って墓参りをきちんと済ませもどってくる間、たったの1時間。 一方先日、わたくしの父母の眠る墓まいりをしたのですが、車で片道2時間はかかります。やはり年と共に遠くの墓へでかけることはむつかしくなってきそうです。ということで今更ながら、我が家の墓が近くになったことに感謝しています。 墓参りの季節と共に芸術の秋ですね。 友人達から絵画、陶芸などの個展やコンサートの案内、出版された御本などがおくられてきます。わたくし自身、どうしてもみておきたい展覧会や映画やコンサートもあります。書くことをちょっと中断して、読み、聴き、のぞきにいっています。「わっ」と燃えるような感動ではなく、じんわりとしっくりとした感動に浸ることが多いのは、きっとわたくしがそれなりの年になったからなのでしょうね。 しばらくの、しのぎやすい季節をじょうずにつかいたいなあと思っている日々です。 ------------------------------------------------------------------ 2010,9,13 今日はずいぶんしのぎやすい日となりました。近くの小学校のこどもたちの声が元気よくひびいてきます。先週とはえらい!ちがいです。運動会の練習がはじまったというのに、ちょこっと運動場にでてきて、すぐに教室にはいっていきます。「10分の休憩をします。しっかり水分補給をするように」とのアナウンスがわたくしの家にまできこえてきます。こんなことは初めてのこと、こんな暑さははじめてのことでした。 今日のすずしさにほっとしています。 いつになったらやってくると思っていた秋をふと感じました。 さあ、午前も午後も一日中、集中できる季節になりました! あっというまに、快適な美しい季節はすぎさってしまいます。うんとがんばったり、楽しんだりしなくちゃ! ------------------------------------------------------------------ 2010,9,10 それなりの年となっても、「ああ、そういうことなのか!」と納得したり、理解したりすることがあるものです。 先の蚊取線香のつづきなのですが、線香に火をつけるとき、ライターを使う、マッチをする、さらにたまにですが、コンロのガス火を借用する場合があるのですね。そのなかで最も簡単なものはライターです。ガス火はやはりあぶない気がしてやめています。 一番よくつかうのはなぜかマッチ。かつてマッチをよくいただいたものがみように残っているのでもったいない感情で使っています。だがこのマッチ、ちょっとした風に影響されて火が消えてしまうのですね。ということは何本かの小さな材木! が残ってしまうわけ。やっとついた蚊取線香の横に何本かの小さな材木の残骸があるとなぜか苦笑してしまいます。一度でつけられない不器用な私に対してと、そしてなんとかならないかなあと思いがつのるのです。 それがゆうべのことです。あいかわらずマッチが途中で消えました。またマッチをすって、蚊取線香をちかづけます。また消えてしまいそうです。次のマッチをするために、何のきなしに消えそうなマッチ棒を消えた棒の横におきました。すると何と火の勢いが増したではありませんか! 無事に2本のマッチ棒で蚊取線香に火をつけることができました。 消えかかっていたものが同じ仲間の消えたマッチ棒のおかげで元気をだして共に燃え、2本とも燃え尽きてくれました。さらに蚊取線香までもが炎をあげて点火。 「あれ、まあ! こうしたらうまく火がつくんだあ」 マッチを何本もつかわなくても、2本あれば蚊取線香に火をつけることができるのだなあと気がつきました。 そして悟ったのですね、いえ当たり前なことを思い知らされました。 1本よりも2本のほうが火の勢いがます。 ひとりで燃やすよりもふたりで燃やすほうが豊かな炎がつくれる! ということを……。 ------------------------------------------------------------------ -2010,9,4 「おかしなにおいが好きなんだね」とよく言われるのですが、わたくしは蚊取線香やガソリンや夏草や薬草などのにおいが好きなのですね。 今朝も蚊がいるというわけではないのですが、蚊取線香をつけて仕事にかかりました。猛暑という表現ばかりか、猛湿ともいえる今朝の神戸です。ベランダから見える木々の葉はまったく動いていません。 マッチで蚊取線香に火をつけます。マッチをこすって線香の先を炎に近づけました。そのとき、わたくしはどきっとしたのですね。全く風のない!というのに、炎がゆれているのです。確かにひょろろひょろろとゆれつづけます。 ふっと「遠野物語」の中に、なくなった者が家族にあいたくてまいもどってくるが、交わることができなかった。だがいろりの炎が風もないのに揺れた、といった話があったことをおもいだしました。 この世にはほんに目にみえないものが多くあるのですね。 そう思っているうちに、そよそよと風がふきはじめました。きっとどこかに秋はやってきているのでしょう。わたくしにはまだみてとれません……。 ------------------------------------------------------------------- 2010,9,1 長い間の夏休み! 今日から新学期です。 わたくしの家の近くに小学校があります。大きな荷物の夏休みの成果! をもったこどもたちがにぎやかに登校してきます。親御さんもほっとされていることでしょうが、こどもたちも弾んだ気持ちで新学期をむかえている感じがしてうれしくなります。 40日あまりの夏休み、あっという間にすぎてしまいました。 これからまた日々のくらしを書いていきたいと思います。のぞきにきていただければとてもうれしいです。 夏休みをいただいている間にいくつかの節を経験いたしました。まずは7月31日におこなわれた「キッズブックらいぶ」多くの若い応援の人たちにささえられ、110人を越える親子の方々に楽しんでもらえました。8月11日の我が家の記念行事「亡くなったおばあちゃんをしのんで」に子や孫が帰ってきてくれました。KCC(神戸新聞文化センター)新長田に「童話を書く」が正式にスタートいたしました。まだ2名の生徒さんですが、あっというまに時間がすぎてしまう講座です。先達からうけてきた恩恵を若い方々にお伝えする「お年頃」になってきたのでしょう。感謝し楽しんで働かせてもらいます。22日は久しぶりの「プレアデス合評会」に参加して、たくさんの刺激をいただいて帰りました。 この休み中、例年通り忙しかったのですが、手帳をみますと、そんなに動いていなかった気がするのですね。なぜかといいますと、 「整理整頓をしていました!」からです。 「え? 何それ?」 実は今までたくさん、中途半端に書いてきた童話があります。某編集者さんから「推敲するように」と言われている作品もありました。某担当先生から、もう一度書き直してくださいとの作品もありました。つまり今まで「とことん!推敲」していなかった作品がいっぱいあるので、その作品群の「整理整頓」にこころがけたということでしょう。 夏休みはすぎましたが、まだまだ当分、この状態がつづきそうです。 そして、もうひとつ、今年が例年とちかった夏となったのは、早寝早起きができるようになりました。かつて、若い頃は夜の1時、2時に就寝するのが当たり前でした! 今年の夏はなんと! 朝は5時起き平気、夜は10時になるとうとうとしてくるのです。そんな自分がなんだか信じられないことでした。ただし「加齢」のせいではなく「華麗な健康」のせいですから、念のため……。 またこれからも、みなさま、わたくしの「ひとりよがり」なおしゃべりにおつきあいくださいますようお願いします。 それではまた! ------------------------------------------------------------------- 2010,7,21 わたくしはあいかわらず、元気でいそがしい日々をおくっています。この度しばらくの間、夏休みをいただきます。 9月になりましたら、楽しいお話ができますように、すてきな夏をすごしたいと思っています。みなさまからの心はずむお便りも楽しみにしています。 夏の暑さをのりきって、また元気におあいいたしましょう。ご健康とご健筆をお祈りしています。 ------------------------------------------------------------------- |