2010,3,27
 渡辺謙という俳優さんが好きなので、テレビドラマ「遠まわりの雨」をみました。それぞれ感じることがたくさんあると思うのですが、わたくしはふと「カイロスの日」の出逢い方を考えてしまいました。
 カイロスというのは、その人にとって、日常とはちがった何かが起こり、そのことが人生に多大の影響をおよぼす状況、時のことと理解しています。渡辺謙さんの演じる福本は、カイロスの時、いつも「まわりの状況」を考える。相思相愛の仲でありながら、彼は何度もあきらめ、あきらめ、最後も切なく別れていくのですね。
 そのあたりがこのドラマの見せどころだったのでしょうが、わたくしはこの作品で描き切れていないことがただひとつある! なんて、えらそうなことを申し上げたい。
 悲壮な叫びとゆがんだ顔が福本の最後のシーンだったのですが、本当の最後はきっと平安なおだやかな幸せそうな顔となるのではないかしら。人付き合いが苦手で生き方の不器用な彼であっても、まわりをあれほどまでにきづかっている人、みんなから愛されている人なのですからうまく人生の歯車は動くはずです……。

 それにくらべ、相手役の女性のほうは安易なほうを選んでおきながら、明るくふるまい、それでいて福本を愛するという……。ちょっと違和感をおぼえました。女性のほうが器用に生きることができるということかしら。
 あれ、わたくしも女性だった!

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2010,3,19
 息子一家から、夫の誕生日祝いがとどきました。花籠です。夫が「ありがとう」のメールをいれると、うれしい返事がかえってきました。連休を温泉地ですごすことにしているので、こちらへ遊びにこないかということです。
 夫もわたくしもそれぞれにしたいことや、しないといけないことがたくさんあるので、無理だと返事しました。とはいえ、つくづくうれしいなあと思います。

 子育てやさらに親の介護など、ただ中で必死でがんばっていたときには、正直「子ども」や「親」とかかわりなく、自分の人生をおくりたい、むしょうにそのような生き方をされている方をうらやましく思ったことでした。
 けれど、うらやまれるのはわたくし! のほうだったのかもしれません。世話をする機会をもつということは、天の恵みだったのかも……。「これはかなわんなあ、やりたくないなあ」と思うようなことこそ、うれしい将来への一歩なのかもしれませんね。
 息子一家よ! 親子水入らずで楽しんできておくれ。

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2010,3,14
 新年度にむかって、いろいろなことが動き出していますね。わたくしも同じです。
「よってたつところ」は何かしら?
 大きなことから小さなことまで、どの年齢であっても、生きている限り何か「よってたつところ」がある気がいたします。気なのですね……。心がどこにあって、動き出しているかってことなのかなあ?
 わたくしがこのHPをたちあげた当初の気は? 心は? ただただ、日常を語りたかった。そしてできれば児童文学がわたくしをささえているということをおしゃべりしたかったのですね。

 今さらながら、しっかりと「よってたつところ」児童文学を書くに集中していきたいと思っています。
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2010,3,8
 新しく講座がはじまることになりました。もし興味のある方は一度のぞいてみてください。ごいっしょにこのすばらしいおもしろい世界にはまってみませんか?

講座案内


新設 一日講習会・体験講座

童話を書く

こどもの頃、母や祖母に読んでもらった童話・・・嬉しいことや楽しいお話の中には『心の優しい子』になって欲しい、との願いが込められている童話。世代は変わっても人に対する心のあり方や優しさの本質は変わらず、伝えたいと考えます。

講師 児童文学者
畑中 弘子

曜 日

木(第2・第4)

時 間

10:00〜12:00
開講月
受講料 3ヵ月11,025円
教材費
受講会場 新長田KCC 神戸新聞文化センター
説明会あります
日 時 2010年03月25日10:00〜11:00
参加費 無料
材料費 無料
内 容

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2010,3,5
 今日は久しぶりに近くの病院で検査をしてもらいました。いつもの血液検査と心臓検査です。まったく自覚症状のないほどの病状なのですが、お医者さんから言われているものですから、年に一,二度受けることにしています。
 で、でかけていっておどろいたことに、待合室にいらっしゃる方々が以前からよく知っている人たちばかりでした。それも若い頃ごいっしょした方々……。婦人会や、こどもの保護者会、少年野球でのお役をさせてもらっていたころの人たちです。当時はみなさん、お元気でテニスや卓球や野球やゴルフと溌剌となさっていました。たぶんわたくしも同じようにあれやこれやと身体を動かしていたのでしょう。みなさん、それなりのお年になられて、病院の待合室で座っていらっしゃいます。まさか、「お元気ですか?」なんて言うわけにはいきません。近況をおききしたり、話したり、これもまた久しぶりの楽しい時間をすごしました。

 もどってきて、ふっとおかしくなっています。
 まるで他人事のように、「ああ、お年をめされたなあ」とおどろいていた自分に!
 みなさんもきっと思われているはずですから。
「畑中さんも年をとられたなあ」

 今の自分をしっかりみつめて、しっかり童話を書いていこうと思っています。
 はい! そうします。

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2010,2,23
 毎日があっというまにすぎさります。ここにもせめて1週間1回の更新をしたいと思いながらすぐに日がすぎてしまいます。
 最近の一週間の動きを考えてみました。息子一家が引っ越しをしたということで上京し、新しい家を訪問し、孫の発表会に胸ときめかせ、せっかく東京へきたのだからと、お世話になっている出版社へたちより、かえってきては親戚にでむき、KCC(神戸新聞文化センター)「童話教室」でたくさんお話をし、
 そして、家にいるとき、頭はいつも「物語づくり」……。
 自分の意志で、自分の思いを優先して、元気に動けることの幸いをかみしめています。

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2010,2,14
 わたくしは幸せだなあと思うことのひとつに、若いかたがたとのおつきあいがあるのですね。それも児童文学創作という世界で……。
 「童話つくり」講座の講師という役柄もそのひとつ。多くの新しい息吹をいただきます。さて、12日はそのなかのひとつ、「べふ公民館 物語づくり入門講座」の閉講式でした。

 三年前、べふ公民館(兵庫県加古川市)が館の催しとして上記の講座をつくられ、わたくしを講師としてまねいてくださったのですね。昨年つまり第3期は自主運営の形となり、生徒さんたちがお金を出し合って、講座をつづけるという、新しい運営形態となりました。多分の負担もあったことと思いますが、がんばってくださり、9回の講座のなかでそれぞれ作品をつくりあげ、さらに作品集「実オリーブB」を発行することができました。
 最終講座日、冊子を前に感想を話し合い、よろこびあったことです。そして8人の生徒さんひとりひとりに、賞をおくらせていただきました。みんなで賞の題名を考えて!
「なつかしいで」賞、「いつくしむ」賞、「大切な思い出」賞、「あったか」賞、「今を生きるで」賞」「夢はかなうで」賞、「せつないで」賞、「幻風景で」賞。

 どなたでも今の心をそのままに描くとき、胸をうつものとなるのだなあと思います。それを読んでくださる方にどこまで伝えることができるかで、作品の深さ広さがきまり、良し悪しがきまっていくというのでしょうか……。

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2010,2,12
 すこし時間の余裕ができたきた証拠に、ひさしぶりに3年間の計画をたてています。ひさしぶり……。
 そうなのですね。若いころはよく計画ばかりたてていました。それも実現不可能な、例えば「結婚して、こどもがすぐに2才ぐらいになって、広いリビングで編み物をしている」とか、「ベレー帽のよく似合う画家になっていて、澄んだ湖の白樺の下でみごとな絵を描いている」とか、「60才になると、そろそろ円熟期になって、今(18才の頃)ならっているお茶やお花をいかして、若い人たちに優雅に教えている」などなど。
 思い出すと、ふきだすばかりの計画をいっぱいたてては「ああ、無理なんだ」と悟り悟り、年を重ねてきたように思います。それもあれもこれも、まるで手当たり次第、自分の置かれている位置などおかまいなしの計画でした。人はそれを「夢」というのですね、きっと。

 今は少し的をしぼった形で考えられるようになりました。
 全部児童文学のことばかりですから。
 1年目はこの作品を出版できるように、これとこれは創作完成できるように
 2年目はこの作品を出版できるように、これとこれは創作完成できるように
 3年目はこの作品を出版できるように、これとこれは創作完成できるように。
  しっかりとした具体的な計画をたてて、なによりも堅実に努力していこうと、自分にいいきかせています。人はこれもまた「夢」というのですね、きっと。

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2010,2,4

 
昨日は児童文学者、児文芸会長の川村たかし先生のご葬儀に行ってきました。奈良県五條市にお住まいの先生です。ここにも何度か書かせてもらったように故郷の御所市とは隣同士なのですね。「風の森」峠を超さないといけないというだけで、車でないとなかなか行きづらいところです。JRもなんと1時間に1本の割で大阪とつながっているだけ(のような気がしました)。その分、のどかでゆったりとした時間がながれている感じのするところです。
 先生の生前をしのばれるかのように、大きな式場のぐるりいっぱいに花、花、花。中には喪服の人たちがぎっしりでした。
 先生と最後のお別れをし、斎場に見送ってから帰路につきました。家にもどったのは5時をまわっていました。つい最近まで、年老いた父を訪ねて行きなれている地とはいえ、やはり遠いなあとおもいました。
 久しぶりにあの方、この方におであいできて感謝でした。川村先生とのお別れと言うこともあって、久しぶりの方々にもことばもかける機会もなく、また遠いということもあって、いそぎ帰路についたことでした。
 先生のご冥福をお祈りいたします。

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2010,1,30
 
長年つかっていましたパソコンが業者にひきとられていきました。
 WindowsXP,VC-VL3003D! 7年余り使っていたようです。思いおこせば「わらいっ子」(講談社)や「鬼の助」「おによろし」(てらいんく)や「ワルルルさん」(くもん出版)の原稿が何回も、いえ、何十回も書き直し、このパソコンに入りました。メールで応援のメッセージをいただき、お礼のメールをおくり、今ここに書いていますように「ピッポ・ポおはなし村」の原稿も、パソコンがあればこそ! できることでした。
 8年間の内容物を新しい機種に移動させるためには何日間か、かかりました。が、すべてが終わったあとも、わたくしはなぜか、ひきとり期間ぎりぎりまで手元においていました。
 そして今日、とうとう50円切手2枚で買われていきました。きちんと処理して外国で再利用されるらしいです。
 WindowsXP,VC-VL3003Dよ! 長い長い間本当にありがとう。

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2010,1,25
 
思い起こせば、楽しいことだって重なりあって経験したものです。当然悲しいことだって重なりあうこともあるのでしょう。去年の暮れに義兄がなくなりました。そして先日また義兄がなくなりました。つまり、夫のねえさんふたりが共にご主人をなくされたということです。ふたりのねえさんにはもちろんですが、にいさんたちにも私たちは大変よくしてもらいました。両家とも仏式での葬儀や法事がつづきます。それぞれのご親戚が何度となく顔をあわし、わたくしたちも出向いていきますが、いつのまにか、どちらのご親戚の方かわからなくなってしまうほどです。
 とはいえ、両家とも共通してしっかりとした跡取り息子さんがいらっしゃり、娘さんやお孫さんがいらっしゃってにぎやかです。せめてものなぐさめです。義兄さんたちのお年はまだ72才と78才! 今の時代、早すぎるとおもうのです!  

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2010,1,16
 
パソコンが新しくなりました。割にうまく購入できたというのに、あとからの費用が思いのほか高くつきました。つまり、新しくなって、今までつかっていたソフトが対応しなくなってしまったのですね。ホームページビルダーしかり、筆ぐるめしかり、腕のある人はいろいろやれるのかもしれませんが、素人の私では無理で、とうとうパソコン応援隊を呼ぶことになりました。何と神戸ー東京往復を2回もしたほどにつきました! トホホ。ちょっとのへそくりがなくなってしまいました。
 けれど大きなことから小さなことまで全部解決してくださり、さすがだなあと感心しきりです。私にとりましては必須アイテムのパソコン。何かの時には頼れるすご腕の応援隊員に出会えて、なんだかうれしくなりました。この調子でまだしばらくは「ピッポおはなし村」を運営していけそうです。これからもときおり遊びにきてくださいね。


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2010,1,9
 パソコンがなかなかいうことをきいてくれません。いろいろ考えてどうもマウスが古くなっているようなので、ずっと以前に使っていたものをはめてみるとうまくいきました。ほっとしていると、こんどは画面に何と!
「 Windowsの資源の不足のため……」
と出てきました。その上、ときおりぱっと画面がくらくなって、それからまたゆっくりゆっくりたちあがってきて、正常になります。
「ああ、とうとう寿命がきたのかなあ」
 そう思いながら、何時買ったのか調べてみました。
 2002年11月24日でした。
 わたくしにとりましては、「まだ7年ちょっと」との思いなのですが、どうもこの業界ではそうではなさそうです。
 パソコンはわたくしにとりましてはなくてはならないもの。へそくりをはたいて買う決心をしました。こんどはここへの書き込みもきっとスムーズになることでしょう。
 それではまた……。
 
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2010,1,4
 新しい年に抱負を考える事って、とても楽しいことですね。
 「棒ほどねごうて、針ほど叶う」と母はよく言っていましたが、わたくしなど電信柱、いえ信じられないほどのでっかい夢を見る人でした。今はそうでもありません。
 夢の大きいのはいいのですが、つい夢中になって他人に迷惑をかけたり、気味悪がられたり、何より叶わないことが多くなると気がめいってしまいます。というわけで、今はそこそこの夢をみることにしています。今年も5つばかりの夢、目標を日記にかきつけました! どんな?
 それは内緒です。
 みなさまの今年の夢、目標、抱負はどのようなものでしょう……。
 お互いに実現するようにがんばりましょう。すばらしい夢の実現の2010年でありますように。
 


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2010,1,4
 あけましておめでとうございます
 本年もどうぞよろしくお願いいたします