里島発電所から旭山 (あさひやま 長野県長野市 785m)里島発電所から ※上級向 2016年4月13日(水)
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メンバー  山川t 
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4/13 自宅(長野市安茂里)(8:55)---里島発電所(9:40)---カタクリ群生地(9:50)---旧旭山観音跡(10:30)---

平柴口への分岐---旭山城跡(11:25)---展望台(11:35)---旭山観音(11:50)---自宅(長野市安茂里 12:20)

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※私がこのルートを歩いた2週間後、このルートで、旭山に「探検」に入った中学生が転落して死亡する事故が起きてしまいました。危険な場所である、ということをもっと声を大にしていうべきであったと
悔しい思いです。改めてお願いします。戸隠西岳と同難度です。岩登り、沢登りの技術、装備のある人以外は絶対に立ち入らないでください。


出典 国土地理院25000分の1地形図 長野
最初にお断りしておきますが、このコースは現在廃道で、通行禁止になっています。
もちろん通行禁止、というのは相応の準備をした登山者、林業関係者、山仕事の人にまで及ぶものではないと考えますが、整備の責任を他者に求められないのは確かです。

里山のガイドブックにも紹介され、ネットでも2010年ころに歩いた記録が複数ヒットしますが、その時期より格段に荒れています。歩道は崩壊し、旧旭山観音の洞窟も屋根がつぶれており、いつ土台もろとも崩壊するかわかりません。

ここを歩くためには、登山地図の点線コースを何の問題もなく歩けるくらいの技術と、それに加えてヤブ山のルートを見いだせるセンスが必要になってきます。核心部では何の標識もありません。
一番踏んである踏み跡は2万5000図とは一致しませんので地図だけ眺めていても???です。

これは脅しではありません。
決して、カタクリを見に行ったついでに、というノリで足を踏み入れないでください。
午後からちょっと時間があいたので・・・というのもだめです。こうした山で暗くなることはそれだけで遭難の可能性があります。
旭山に登ることだけが目的であれば安茂里平柴から登ってください。




旭山は私の自宅の裏山です。

旭山観音は、今、南面、安茂里平柴にありますが、以前は旭山の北斜面にありました。受験の神様としてご利益があるとされ、多くの人が参拝していましたが、いかんせん道が急峻で、合格祈願にいって滑り落ちる人があとを絶たず、今の場所に移されました。

里島発電所からすぐの場所にカタクリの群生地があり、保護活動をしてくれている方々のおかげでたくさん咲いています。

時期的には遅かったのですが、少ししぼんだ花が控えめに咲いていました。


こちらから旭山に登る道は廃道になっているので、標識等はありません。

ところどころに以前の階段の痕跡がありますが、かなり壊れてしまっており、歩きにくいです。

発電所から40分ほど上がると「通行禁止」の標識があります。

ここから先は道が崩壊しています。
フツウの山歩きではありませんので、対応できる準備で入ってください。インターネットでは数年前の記録で、結構歩きやすいように紹介しているものがありますが、もうその状態ではありません。

「廃道ハンター」むきです。危険な道だと思って下さい。



以前の手すりが残っていますが腐食しておりあてにはなりません。左斜面からの落石、倒木によって道も崩壊しており、非常に慎重な行動を要します。

右側は裾花川の渓谷に一直線です。

無理をしないように


旧旭山観音です。

ネット上では小屋とベンチと階段の残っている画像が多数ありますが、完全に倒壊していました。
踏み抜かないよう注意しながら中を通りぬけます。

小屋ごと落下する恐れもありますので、慎重に乗ります。
小屋を通りぬけてからも非常に足場の悪い急坂を下ります。

大きな土砂崩落の上を捲く箇所もあります。

それ以降は危険個所はありませんが、林の中の踏み跡が不明瞭になります。周りの状況を良く見て、人の通過したあとらしいところを行きます。

平柴から上がってくる道と合流すると、全く普通の道になりました。


やっと気楽にあるける歩道です。

旭山の山頂、旭山城址です。

この少し先の展望台に行きます。長野市街地が一望です。

安茂里平柴に降り、自宅まで歩きます。平和です!
スリリングな里山歩きでした。

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