上信スカイラインの中心
長野市街地から東方を見ると、菅平から志賀高原に続く雄大な山並みが見えます。
これらの山は長野県と群馬県の県境を形成している山であることから、私は勝手に、「上信スカイライン」と呼んでいます。
菅平や志賀高原はいうまでもなく有名な山々ですが、中央部には少しマイナーな山が連なっています。
さほど有名でない山ですが、標高２０００ｍを上下する奥深い、そして素晴らしい眺めの山々です。
標高的には、「里山」とはいえませんが、比較的容易に２０００ｍクラスの中級山岳を経験できるすばらしい場所でしょう。
ただ、毎年、初夏のこの時期、タケノコ採りや山菜採りで遭難する人が後を絶ちません。
決して甘く見てはいけません。
破風（はふ）は、日本の伝統的建築様式において、切妻などにできる、三角形部分の造形を言います。はふう、ではなく、はふ、が正しい読み方です。
五味池破風高原の駐車場まで送り届けてくれたうえ、下山地毛無峠まで迎えに来てくれる予定です。
登り口と下山場所が違う、一方通行の山歩きではとても助かります。
ドライブ好きなうえ、最近は山道にも慣れてきたようなので頼りになります。
今月中旬に破風岳にお客さんを案内する予定なので、できるだけその時のプランに近い形で下見できれば、と思います。
それにしても今日は天気がよいです。
素晴らしい青空です。
下界は黄砂で少しかすんでいましたが、標高が上がったらクリアになりました。
五味池破風高原はレンゲツツジで有名ですが、６月中旬からが見頃とのことで今日はまだ咲いていません。
ハイカーもほとんどいません。
乳山牧場の中はゆったりした登りで、眺望を楽しみながらよそ見をしながら歩けます。
北信五岳はもちろん、北アルプスまでくっきり望めます。
牧場の最上部にリンドウ群生地があります。
初秋にはリンドウが咲き誇るので、りんどう祭りが行われるそうです。
緩い登りを１時間半ほどで頂上付近の針葉樹林になりますが、このあたりにはまだ雪が残っています。
頂稜に出ると、破風岳の山頂を望めるビューポイントに出ます。
破風岳の北西側はこんな絶壁になっています。志賀近辺には珍しくアルペン的な風景です。
まさに破風を連想させる山容ですね。
これだけピークが間近に望めるとテンションが一気に上がります。
標高は１９９９ｍ
１９９９年には登山者が一気に増加したとか・・・
眼下に毛無峠が俯瞰でき、リモコングライダーを楽しむ人たちが大勢いるのがわかります。
北方向は絶壁。
南方向は浅間山まで見えます。
１時間ほど休憩したので毛無峠に向けて下り始めると、長男らしき人物が早足で登って来るのが見えました。
せっかくだから彼もピークを踏めるように、待っていることにしました。
頂上で全員がそろったところで下山開始。
２０分ほどで毛無峠まで降りられます。
廃墟の好きな長男にはぜひ小串鉱山跡を見せてやりたいが、いろいろな遺構があるため、時間が足りません。
迎えに来た長男が言うには、県道１１２号線の一部が工事通行止めで、迂回路の林道をあがってきたとのこと。
高山村わらび温泉ふれあいの湯で汗を流して帰ります。
入浴料￥３００円
素朴な良い風呂なんですが、シャンプーや石鹸が置いてないので自分で持って行った方がよいです。（売店にも売っていますが・・・）