三水城山 (さみずじょうやま 長野県埴科郡坂城町 789m)十六夜観月殿から室賀峠へ 2014年4月26日(土)
 トップページへ


メンバー  山川 × 2
*=================================================================================================*

十六夜観月殿入口(9:30)---十六夜観月殿(9:40)---狐落城跡(10:25)---三水城山(11:05-11:30)---摺鉢山分岐---

室賀峠(12:55)---びんぐしの湯 湯さん館(14:35)

*==================================================================================================*


千曲川の展望台

あまり知られていない山で、坂城町の住人でもこの山の名前を知っている人は少ないです。

町からは千曲川を隔てて毎日見ている山なのに、です。

下から見ると千曲川側がけっこう急な崖になっており、登れるように見えない、ということもあります。

家内は坂城町の出身です。
実家のおとうさんに聞いてみたら、あんなとこ歩くとこあるの?という反応だったそうです。

私がこの山の名前を知ったのは、
最近出版された宮坂七郎さんの「信州の山 東信北信209山」に情報があったからで、「山の通信簿」で、けっこう高い評価がつけられていたんですね。




さて、どんな山でしょうか?

十六夜観月殿入口の駐車スペースに車を停めます。
ちょうど山麓は山桜が満開です。

トイレはありません。

観光用の駐車場ではありませんので、地元の方に迷惑がかからないように停めます。




すぐ上に「村上大国魏社」という神社があるので、歩き出しは石段です。

竹林の中を歩きます。



十六夜観月殿

登り始めてすぐです。
ここで休憩しようと予定していると拍子抜けです。

雨戸に落書きが多く、妻は「ちょっとがっかりだった」と言っていました。芭蕉の句碑もあるそうですが、どれがそうなのかよく読めません。

歴史的な見どころはここしかありませんので興味のある人にはポイントになるでしょう。

ここから急な尾根の登りになります。


狐落城跡までは急な登りです。

特に城跡の直前はトラロープが張り巡らしてあります。

ふだん山歩きをしていれば、普通の山道と思うでしょうが、なれない人にはひどい道、と映るかもしれませんね。

登りならゆっくり上がれば、そんなに負荷がたかくはありませんが、下る場合は枯葉が滑りやすく、少々危険なので注意が必要です。

里山というと「容易な山」と思う人も多いのですがこの山、里山特有のむずかしさを持っています。うかつに登山道以外には入らない方がよいでしょう。

狐落城跡から少しくだり、再び急な登りを20分ほど頑張ると、三水城山の山頂です。

眺望は素晴らしいです。
坂城町、千曲川の眺望は絶景と言っていいでしょう。


「信州の山 東信北信209山」の著者の方は、山頂での眺望に力点をおいて通信簿の採点をしてことがうかがえます。

山の好みは人それぞれですから、それはもっともなことです。
なので、反対に、この本では評価が低くてもいい山がたくさんある、と思ってよいでしょう。

山頂はアゲハ蝶が乱舞しています。


三水城山から摺鉢山方面は一転して穏やかな尾根道に変わります。

眺望はなくなります。

摺鉢山分岐まではけっこう距離があるのですが、アップダウンが少なく効率よく進みます。

分岐から、摺鉢山の往復は40分くらいだそうですが、あまり見どころもなさそうので室賀峠方面にくだります。
松の林を30分ほどくだると室賀峠の車道にでます。

ここに1台車をデポしておければよいですが、今日は1台なので、車道を歩いて登山口に戻ります。十六夜観月殿まで1時間半ほどです。

天気がよいので車道歩きはけっこう苦痛ですが、その後立ち寄ったびんぐし湯さん館はとても気持ち良いお風呂でした。
露天風呂から三水城山を見上げることができます。

こんなに近くにあるのによく知りませんでした。また来ます。

 トップページへ