ただ今の日時:
束ねた電線の・・・

電線の許容電流は特性を損ずることなく、常時で流すことができる最大電流値をいいます。
絶縁電線の許容電流 I は次の式で計算します。

I:許容電流 (A)、Ko:多条施設の場合の許容電流低減率、γ:T1℃における導体実効抵抗 (Ω/cm)、
Rth:電線の全熱抵抗 (℃/W/cm)、T1:電線の最高許容温度 (℃)、T2:周囲(基底)温度 (℃)、
γ0:20℃の直流最大導体抵抗 (Ω/km)、a:導体抵抗温度係数 (20℃において銅0.00393、アルミ0.0040)

表1 多条施設の最大許容電流低減率 Ko

条件 1 2 3 6 4 6 8 9 12
配列
中心間隔
S=d - 0.85 0.80 0.70 0.70 0.60 - - -
S=2d 1.00 0.95 0.95 0.90 0.90 0.90 0.85 0.80 0.85
S=3d - 1.00 1.00 0.95 0.95 0.95 0.90 0.85 0.85

d:電線外径 S:電線の中心間隔

表2 最高許容温度 T1

周囲温度が30℃と異なる場合の電流減少係数

材   料 最高許容温度T1 (℃)
一般ビニル 60
耐熱ビニル 80 , 105
架橋ビニル 105
ポリエチレン 75
架橋ポリエチレン 90 , 105
TFE 250
FEP 200
ナイロン 90
シリコンゴム 180
周囲温度(℃) → 30 40 50 60
定格温度(℃)↓
60 1.00 0.82 0.57 -
80 0.90 0.77 0.63
90 0.92 0.82 0.71
105 0.93 0.85 0.78
125 0.95 0.89 0.83
150 0.96 0.91 0.95
200 0.97 0.93 0.90

導体実効抵抗γ (Ω/cm)

電線の全熱抵抗 Rthは次により計算します。


R1絶縁体および被覆の熱抵抗 (℃/W/cm)
R2電線表面の熱抵抗 (℃/W/cm)
d1導体外径 (mm)
d2電線外径(mm)
P1絶縁体固有熱抵抗 (℃/W/cm)
P2表面放散熱抵抗 (℃/W/cm2

表3 絶縁体の固有熱抵抗P 表4 表面放散熱抵抗P

材料 固有熱抵抗 P1 (℃/Wcm)
ビニル 600
架橋ビニル 600
ポリエチレン 450
架橋ポリエチレン 450
TFE 450
FEP 400
ナイロン 450
シリコンゴム 500
材  料 表面放散熱抵抗 P2 (℃/W/cm)
表3に示す材料 500+10・d2 (d2≦40)
含浸編組 400+20・d2 (d2≦20)

電線を束ねたときの許容電流減少係数

電線本数 係数 電線本数 係数
1 1.00 11 0.43
2 0.85 12 0.42
3 0.75 13 0.41
4 0.68 14 0.40
5 0.62 15 0.39
6 0.56 16 0.38
7 0.52 17 0.37
8 0.49 18 0.37
9 0.46 19 0.36
10 0.44 20 0.35