ただ今の日時:

動力と電線ケーブルとブレーカと電磁接触について


動力容量[KW] 定格電流[A] MCB-FRAME[A] MCB-TRIPP[A] サーマル設定[A] 使用電線[sq] 電線容量[A] 電磁開閉器[A] 始動方法 Δ始動電流[A] Y始動電流[A]
0.21.23051.322720直入
0.42.13052.122720直入
0.753.730103.622720直入
1.56.430156.622720直入
2.29.13020922720直入
3.7153030153.53732直入
5.5225050225.54950直入3220
7.529100602986160直入3220
114410010042148880Υ-Δ6032
15551001005422115100Υ-Δ6032
18.5672251256722115135Υ-Δ8032
22852251508238162135Υ-Δ10032
3011022520010560217150Υ-Δ13550
3713022522512560217200Υ-Δ13550
45164400300150100298230Υ-Δ15060
55195400400180100298260Υ-Δ20080
75267600500250150395350Υ-Δ260100
90316600600330150395450Υ-Δ260100
110384600600330200469450Υ-Δ350150
135466800700500250556660Υ-Δ350150

● 11KWモータで、Y-Δ始動の結線を行った場合、電線の太さを1サイズ小さくできることがある。[※要検討]

● 三相5.5kW、定格電流22Aとは、全負荷運転して22A流れる電流と、解釈しても問題ない。

● モータの電流は、有効電力で規定し、電流は、(出力[KW] / (力率×効率)) / (√3×電圧)で求められる
  ちなみに、簡易的に、3.7KW以上のモータでは、力率0.8、効率0.9で求めると、定格電流に近い値になる。

● モータの回転数(同期速度)は、「周波数 f[Hz]」と「極数 P」とすると、回転数 N は、

  で求められる

● 回転数は周波数に比例して、電流に反比例して、大きくなる

● Y-Δ始動は定格電流に対し、突入電流は、1/√3 になり、相関電流は、1/3 になる。


◆ Y-Δ回路例

● 一般的な3接触器を用いたY-Δ回路例

 大きな出力を出すモーターは始動電流も大きくなります。その為、ブレーカーやマグネット、サーマルなどもサイズが大きくなります。スペースも取るので出来れば始動電流値を小さく抑えたいものです。
その為始動時になるべく始動電流を抑えるために、(Y)結線して、各相の巻線に電源電圧の1/√3に等しい電圧をかけることにより、始動電流を小さくしています。

    スター ⇒ MCM+MCS
    デルタ ⇒ MCM+MCD

モーターが回転し加速すれば、デルタ(Δ)結線に切り替えて通常運転に入ります。モーターを始動してから、規定の回転速度になるまでの時間を始動時間といい、この時間に合わせて、スター(Y)用の電磁接触機を開き、デルタ(Δ)用の電磁接触機に切替ます。この時限設定には、スターデルタタイマーを使い切り替えます。


● 2接触器式とクローズドトランジション式のY-Δ回路例

 スター用(MCS またはMCS1) とデルタ用(MCD) 電磁接触器間は必ず電気的インタロックを設ける必要があります。
3 接触器式は一般的に使用され、モータの停止時には、モータの巻線に電圧が印加されないので、漏れ電流による絶縁劣化を抑制できます。
2 接触器式は、経済的ですがモータの停止中でも巻線に電圧が印加されるので、消火設備など休止時間の長い用途には適しません。
クローズドトランジション式はスターからデルタへの切換時にモータが電源から切り離されないので、突入電流および電圧降下を抑制できます。

◆ 直入れとY-Δの比較

始動方法 始動時(スター用電磁接触器) 運転時(デルタ用電磁接触器)
指導電流 トルク 接点電流 接点電圧 前負荷電流 接点電流 接点電圧
直入れ 6 Im 1.5 T 6 Im Em/√3 Im Im Em/√3
Y-Δ 2 Im 0.5 T 2 Im Em/√3 Im Im/√3 Em

注1:Im:モータをΔ結線した場合の全負荷電流 、 Em:線間電圧 、 T:定格トルク(トルクは推定値)