ラウドネスの12作目。元アンセムの柴田氏をベーシストに迎え、バンドの体裁を取り戻し、新生バンド、ラウドネスとして臨んだ作品。のちに3部作と呼ばれるようになったシリーズの初作。
サウンドはラウドネス流のオルタナティブロックとでもいうか、ヘヴィロックをベースに、メインストリームとは一線を画した独自のサウンドを構築している。ヘビィでスローをベースとして、ヴァラエティに富んだアルバムとなっている。初期の作品群とは全く違ったものであるが、演奏は秀逸であり、グルーヴ感漂うリズム感が抜群だ。しかしそれにしても、高崎氏の変化、髪型やファッションを変え、ギターも持ち替え、
風貌だけでなく、壮大な旅に出てしまった感がアルバムから伝わってくる。