ラウドネスの11作目。前作での成功も虚しく、ベーシストのタイジが脱退し、そして何よりも、リーダーでドラムスの樋口氏まで居なくなってしまった。ドラマーはマサキのつてで元EZOの本間氏がメンバー入りしたものの、遂にオリジナルメンバーはギターの高崎氏一人で、さらにベーシスト不在の3人体制となってしまった(ギターの高崎氏がベースを兼任)。
そして何よりの驚きはこのアルバムのサウンドである。前作でも従来のラウドネス節からの変貌ぶりを発揮していたが、今回のサウンドはもはやラウドネス節など皆無であると感じられた。曲調も演奏もすべて、ゼロからのスタートを切っているかのような印象をもった。どちらかと言えばスロー、ヘヴィでグルーヴ感を意識しているような感じであるが、馴染めなかった。