ラウドネスの5作目にして、全世界デビュー作。俄然注目していた作品であるが、全世界向けということで、クレイジーナイト然り、ガラリとアメリカンスタイルに志向を変更したアルバムであった。前作で一つの完全なる完成形を体感していただけに、その変貌ぶりに、一ファンとしてかなり戸惑った感はぬぐえなかった記憶がある。しかし、そんな中でも、ギターは冴えまくっており、個人的には、ライクヘルとゲットアウェイの完璧足る美的ギターソロに感涙していた記憶も。
後日談であるが、30周年アニバーサリーで発表された、同作品のデモ音源を聴いてかなり驚いた。プロデューサーにかなりサウンドをいじられた様な談話が当時伝わっていたが、実際のところデモ音源とリリース作とではあまり大きな変化はなかった(笑)。ここに高崎氏の音楽性の多彩さを再認識した次第である。