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英二 「なぁ大石。年が明けたな。」
大石 「どうしたんだ、突然。もう1月も半月過ぎて、学校だって始まってるじゃないか。何をいまさら・・・。」
英二 「いや、まぁ、そうなんだけどさぁ・・・。」
大石 「・・・どうしたんだ?」
英二 「俺の誕生日って、どうだったのかなと・・・。」
大石 「え・・・?」
英二 「だからさ、大石もいい加減、俺の誕生日とか、どうでもいいのかも知れないけどさ、あれだけ前振りしてあったのに、気がついたら年変わってるんだもんよ。」
大石 「何を言うんだ英二っ!!お前の誕生日なんだぞ?!どうでも言い訳なんかあるかっ!!」
英二 「おーいし・・・。」
大石 「それに、きっちりお祝いしたじゃないか。2ヶ月も経ってないのに、忘れちゃったのか・・・?」
英二 「・・・え?」
大石 「『え?』って・・・英二・・・。俺と過ごした誕生日のことなんかすっかり日常生活にまぎれてしまって、もう心に残らないようになってしまっているんだな・・・。」
英二 「え、ちょ、ちょっと・・・。」
大石 「一緒に暮らしてもう結構になるし、付き合い初めてからを含めたら、そりゃ、いちいち心になんか残らないよな・・・。」
英二 「お、おーいしっ!!何言って・・・?!」
大石 「仕方ないことだけど、でも、ちょっと寂しいかな・・・。」
英二 「ちょっと待てって大石っ!!」
大石 「・・・うん?」
英二 「大石が祝ってくれたんだから、忘れてるなんてこと、あるわけないだろっ?!ちょ、ちょっとおーいしが忘れちゃってないかどうか、試しただけだよ!!」
大石 「英二・・・。」
英二 「いつも俺のこと考えてくれてる大石だもん。ちゃんと分かってるから。」
大石 「英二・・・。」
英二 「(とは言ったものの、まったく記憶にないんだけど・・・(汗))」
大石 「(さすが俺っ!!ばっちり誤魔化せたみたいだな。こういうときに、日ごろの行いが出るんだよ!)」
英二 「(俺、まだ物忘れがひどくなる年齢じゃないんだけどなぁ・・・。でも、大石がそういってるんだから、ちゃんと祝ってもらってたんだろうな・・・。)」
大石 「(ったく、怠惰な管理人のおかげで、しなくていい苦労させせられるよ・・・。)」
英二 「へへっ。」
大石 「ふふっ。」
大石英二 「・・・・・・。」


 いいテンションだ!