いを夜空



現し世は七夕にわいている
みな笹に願いを書いた短冊をさげる
織姫と彦星が天の川がといいつつも実際夜空を見上げる人間はどれほどいるのだろうか?
見慣れた川辺に満点の星々

 ここは 星がよく見える

幼いころからのお気に入りの場所だ
闇に生き
しかしどこか陽のひかりを忘れられない自分にも
どこかまぶしくさえ感じる星空

 あのひとも 見ているかな

ぼんやり思う
闇にわらうあのひとは
豪快な笑みの中共に楽しんでくれるのだろうか?

 でも・・・

昼に微笑むあのひとは
強く優しい眼差しで同じ時間を共有してくれるのだろうか

 一緒に 見られたらよかったのに

淡く、でも確かな力強さで輝く星にあなたを想う
陽の下が似合うひと

 いつか 一緒に ここで


長い永い時間の中で
瞬く願い


end.