想定外の出来事

ある晴れた日の日曜日、ブレーキの不調で訪れたA氏、
では、部品を注文しますということで、お帰りになりました。
すると
約5分後、ギアが入らない、と戻ってきました。
この車両は以前エンジン周り(腰上)のOHを行っているので
何かいやな予感が、と考えるも思い当たる節がありません。
(実はとても奥が深い出来事があったのですが)




ミッションカバーを開けてみると均等に並んでいるはずのベアリングのボールが
パチンコ玉のように下側に向かって綺麗に並んでいます。
(画像のベアリング部の上側の隙間わかります?)

これを見た瞬間オーナーA氏は奥様を迎えに呼びました

いつものようにエンジンを降ろす作業が始まります。




ヘッド周りをはずします。



クレーンを使いエンジンを降ろします







幸いなことにミッションは無事でした



色々な異物の摘出をしました。
ベアリングの破片の数々




こで不可解な出来事が発生!
何の気なしにピストンをチェックした所、INバルブがピストンに当たった痕跡があるます。
カムシャフトはノーマル、バルブタイミングの駒数は以上なしなのですが、何故????



NGのベアリングなどを交換し、各部品をチェックするとどうもカムチェーン
がおかしい、MK2用クランクを使用しているので、カムチェーンは124Lの
はずがZ1系の122Lになっています。前回はチェーン駒数などはチェック
しなかった為、わかりませんでした(反省)


カムチェーン、その他交換、ピストンはバルブがヒットした為良くチェックしましたが、異
常が無い為そのままカーボンを落とし使用しました。
バルブも良くチェックしましたが、曲がり等無い為OKでした。
ほんの少しあたった程度だったのでしょう

カムチェーン、その他交換、ピストンはバルブがヒットした為良くチェックしましたが、異
常が無い為そのままカーボンを落とし使用しました。
バルブも良くチェックしましたが、曲がり等無い為OKでした。
ほんの少しあたった程度だったのでしょう


組み付け後バルタイをとりあえず計りました。そうしたら全然違う数字が、、、
なぜ?何故?ナゼ?、、、、、、、 この状態からおよそ解決まで1ヶ月程かかりました。
ノーマルに見えるハイカム?まったく違う車種のカム?など色々な意見に惑わせられながら、
BTDC、ATDCの数字が脳裏から離れませんでした。

結論はlカムシャフトノーマルでカムスポロケットが正規品でないので要調整だけのことでした。

やはり思うことは良くわからないエンジンは何が起こるかわからない物ですね。
良く考えさせられた出来事でした。

正体不明な物には注意しましょう!





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