「なぁ…」

「ん?」

「それ、なんか小さくないか?
 お前んちだったら、もっとバーン!とデカイのを買いそうだと思ったんだけど。」

「あぁ、これはいいんだ。」

「?」

「ウチのは、京さんがこれからなじみのところで買うからさ。」

「ウチのは?…ってことは、それはどこの為なんだ?」

「そりゃぁ、お前んちに決まってるだろ!」

「……俺の部屋?」

「あぁ!」

「確かこれって商売繁盛の為なんじゃなかったっけ。」

「これでお前の色んな幸せをかき集めるんだよっ!!!
 来年もいい年になりますように、ってな!」

「……そっか///」

「いい考えだろ?お多福さんもちゃんとついてるし。」

「…そう思えば、なんかお前に似てるような気がしたり(手にとって見る)」

「こんなしもぶくれかっ!(怒)」

「…黒髪なとこと、頬っぺたが赤くなってるとこが。」

「寒いんだよっ!酒でも飲まなきゃやってられっか。」

「じゃ…暖まること、しよっか。」

「はぁー?!///京さんにボコボコにされっぞ!」

「おっさんには早々に買い物に行って頂く、ってことで。」

「…お前、こういう時、やたら嬉しそうな顔するよなぁ。」

「だってさ。」

「だってなんだよ。」

「お前がかき集めてくれる俺の幸せ、って全部、お前がらみなんだもん。」

「はぁ?!」

「お前の横に立ってられる幸せ、
 お前が傍にいてくれる幸せ、
 お前を抱きしめていい立場にいさせてくれる幸せ、
 それから…」

「わわわっ!///」

「お前と未来の話を出来る幸せ…チュッ」

「こ、こらっ!何をするっ!」

「大丈夫、おっさんがよそみしてるの、確認済みだから。」

「だからって!よその皆さんの目が!!!(汗)」

「ちゃんと、コレで隠したって。」

「おいっ、その為に持ったんじゃねぇだろうな!」

「…ふっ」

「!!!」

「さ、早く行こ?」

「お、お前っ!///……つくづく策士だなぁ…」

「オマエに関することにだけ、特別にな。」

「…降参///」


オシマイ!



by 響子様(09.11.28)