「ふぅ、疲れた」

「ご苦労だったな!まぁ、コレでも飲め!」

「サンキュ」



「富士の風呂、大変だろ〜。アイツ、水がキライでさぁ、なかなか洗わせないんだよなぁ。
 工藤が苦労してるからさ、仲良しのお前なら
 大人しく洗われるんじゃねぇかと思ったら、ビンゴだ!
 さすが、私!」

「その場合、さすがの後につくのは俺の名前だろ、普通…」

「がははっ!そうとも言うな!!
 しかし、あんなにアイツが大人しく洗われるとは思わなかったぞ!
 私にでも、毎回ちょこっと抵抗するってのに。
 (でも、ゲンコツ5発程で大人しくなる)
 お前が何か囁いてやっただけで、あんなにじっとするなんざすげぇなぁ。
 今度からムツゴロウさん、って呼んでやろうか!」

「…いらねぇし…
(本当は、こないだから泣き付かれてた
 隣町のジョゼフィーヌちゃんとの合コンについてってやる、って言っただけなんだけど)。
 ……で?(流し目、チラリ)」

「ん?何が、で、だ?ってか、その前にその妙な目付き、やめろよ!/////」

「この暑い昼日中、お前の愛犬の水浴びに付き合ってやった俺に、
 どんなご褒美をくれるわけ?」

「ご、ご褒美?!(汗)」

「そりゃ、気前のいいお前だもん、ただ働きとは言わねぇだろうなぁ?」

「も、もちろん!しっかりご褒美もやるぞ!(…ど、ど、どうしよう。)」

「ん。」

「んーー?」

「ほら」

「ほらーー???」

「お礼の、チュは?頬っぺたでまけといてやるよ。」

「ちゅーーーっ?!!!//////」

「…声、でかいって…。」

「ば、ば、ばきゃろーーーっ!!
 そんなこと、こんなトコで出来るかぁぁぁーーーっ!!!」(逃)

「あーぁ、行っちまった。
 仕方ねぇ、ココでダメならウチにでも連れて帰るか…ふっ…」





by 響子様(09.05.29)