夜半、寝入っていた俺は、突然衝撃を感じて飛び起きた。
顎がズキズキする。何が起こったんだろう?
暗い部屋の中を見回して、ようやく理解できた。
久美子の腕が、変な格好で放り出されている。
俺は情けないことに、添い寝をしていた愛しの彼女に殴られたらしい。


ホント、なんでこんなに寝相が悪いんだか。
くぅくぅと気持ち良さそうに寝ている久美子を見ながら
それでも可愛いと思ってしまう自分にちょっと笑ってしまう。
俺の腕の中で安心し切って眠ってくれるのが、なんだか嬉しい。
腕を放り出したせいではだけてしまったタオルケットをもう一度掛けてやると
俺は久美子の生え際をそっと撫でた。
動けないくらいクタクタにしてやれば良かったかな、なんて思ってしまったせいで
むらむらとイケナイ気持ちになってきた俺は、タオルケットの下の
胸を弄りついでにちゅっと吸い付いた。
まだ眠っている身体を、自分の下に組み敷いてキスをすると下の茂みに手を差し入れる。
柔らかい感触に行き会ってきゅっと力を入れると、久美子の身体がぴくっと反応する。
と、その途端、俺は腹に衝撃を感じてベッドから放り出されてしまった。
ベッドでは大の字になった久美子が太平楽に眠っている。
寝返りを打った拍子に蹴飛ばされたのか・・・
ヤレヤレと思いながらも、すっかりイケナイ気持ちがしぼんだ俺は
久美子から出来るだけ離れた場所にそっと滑り込んだ。
ま、こういう所も好きだけどな。
おやすみ、久美子。安眠妨害してごめんな・・・



by 双極子様(09.05.09)