銀盤比較 Vol.3

『親愛なる日記』 国内盤 VS イタリア盤


 
作品解説

「イタリアのウディ・アレン」とも称されるナンニ・モレッティが監督、主演、脚本、製作をこなし、日記形式による3つのエピソード、「べスパに乗って」、「島めぐり」、「医者めぐり」をたっぷりのユーモアと哀感とちょっぴり皮肉を交えて描いた愛すべきシネ・エッセイ。

ジャケット&ディスク紹介

国内盤イタリア盤

仕様、その他のデータ
[国内盤]

・IMAGICA/紀伊国屋書店
・Region 2 - NTSC
・本編1:40:36
・音声:ドルビーデジタル/イタリア語/ステレオ
・画面仕様:4:3 ヨーロピアン・ビスタ
・チャプター数:16
・字幕:日本語
・発売日:2002/1/25

プロダクション・ノーツ
スタッフ&キャスト紹介
日本版予告編
[イタリア盤]

・Cine Video Corporation
・Region 2 - PAL
・本編1:36:21
・音声:ドルビーデジタル/イタリア語/5.1ch&2.0ch
・画面仕様:16:9 ヨーロピアン・ビスタ
・チャプター数:24
・字幕:イタリア語
・発売日:2001

オリジナル予告編
スタッフ&キャスト紹介


メニュー画面比較



国内盤メニュー画面(左上)、国内盤チャプター画面(左中)、国内盤字幕選択画面(左下)、イタリア盤メニュー画面(右上)、イタリア盤チャプター画面(右中)、イタリア盤字幕・音声選択画面(右下)


平均ビットレート比較

[国内盤]

[イタリア盤]


画面比較

上が国内盤、下がイタリア盤

まず一見して分かるのは色温度の違いです。いくらなんでも国内盤は青過ぎます。それと国内盤は上下左右がトリミングされていますね。画面左上の椅子(?)の青の発色と表面の描写力を見てもその差は歴然です。

上が国内盤、下がイタリア盤

イタリア盤の緻密な画に比べると、国内盤はボケ気味でディテール描写が甘いですね。シュートも目立ちます。しかし何と言っても全体の色合いが酷いです。国内盤はアンゲロプロスの映画を観てるよう?(笑)

上が国内盤、下がイタリア盤

もうここまで画質に差があると笑うしかありません。イタリア盤の情報量の多さ、発色の良さばかりが目立ちます。解像度、S/Nともに近作のDVDに迫る質の高さです。素晴らしい!

上が国内盤、下がイタリア盤

国内盤はコントラストが強いためにシュートが強調されてしまっています。それとヘンに赤味の強い画になっているのも気になりますね。やはり病院内はイタリア盤の色味が自然と言えるでしょう。医者の白衣も実に綺麗です。


総評

う〜ん、国内盤ちょ〜っと酷すぎますねぇ。いくら需要が少ないと言っても、もうちょっと何とかしてもらいたかったです。これで4,800円も取るのはいかがなものかと。一方イタリア盤の本当に素晴らしいこと。画質の良さもさることながら、再生直後にメニュー画面までの繋ぎとして出てくる動画や、メニュー画面の洒落たデザインにもこだわりが感じられて好感が持てます。それと音質の良さも特筆に価しますね。イタリア盤を聴いたあとではとても国内盤には戻れません。サントラがすごく魅力的な作品なのでこれは大きいです。というわけでモレッティ・ファンは有無を言わさず購入することをオススメします。たとえPALが観れなくともとりあえず手元に置いておきましょ〜!(コラコラ笑)。

[国内盤]

画質:
音質:
特典:

[イタリア盤]

画質:  
音質:  
特典:


 

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