銀盤比較 Vol.6

『バウンド』 国内盤 VS イギリス盤


 
作品解説

今や『マトリックス』シリーズの大ヒットで一躍ハリウッドを代表する人気監督となったラリー&アンディ・ウォシャウスキー兄弟のデビュー作である。映像の端々に才気がほとばしっているクライム・サスペンス、この作品で彼らはポスト・タランティーノの新世代監督として一気に注目を集めることになった。しかし、何と言っても本作の魅力はセクシーでクールな二人のヒロインに尽きるだろう。『ブロードウェイと銃弾』で1995年のアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたジェニファー・テイリーと、『ショーガール』のクリスタル役で主役を凌ぐ熱演を見せたジーナ・ガーション。個性的な脇役達や意表をつく脚本が面白いスリリングな室内劇である。1997年ポルト国際映画祭グランプリと主演女優賞(ジェニファー・テイリー)を受賞。

ジャケット&ディスク紹介

国内盤イギリス盤

仕様、その他のデータ
[国内盤]

・東芝デジタルフロンティア/パイオニアLDC(現ジェネオン・エンタテインメント)
・Region 2 - NTSC
・本編1:48:24
・音声:ドルビーデジタル/英語5.1ch/日本語2ch
・画面仕様:16:9 ビスタ・サイズ
・チャプター数:12
・字幕:日本語/吹き替え用
・片面・1層
・発売日:2002/3/22

オリジナル版予告編
日本版予告編
ミニ・メイキング(約5分)

現在廃盤

[イギリス盤]

・Pathe Distribution Ltd
・Region 2 - PAL
・本編1:44:04
・音声:ドルビーデジタル/英語5.1ch/英語2ch
・画面仕様:16:9 ビスタ・サイズ
・チャプター数:14
・字幕:英語(ハード・オブ・ヒアリング仕様)
・片面・2層
・£5.99
・発売日:2003/8/25

オリジナル版予告編
アメリカ版予告編
国際公開版予告編
監督&出演者による音声解説
ミニ・メイキング(約5分)
主要キャスト&監督のバイオグラフィー


メニュー画面比較



国内盤メニュー画面(左上)、国内盤チャプター画面(左中)、国内盤特典メニュー画面(左下)、イギリス盤メニュー画面(右上)、イギリス盤チャプター画面(右中)、イギリス盤特典メニュー画面(右下)


平均ビットレート比較

[国内盤]

[イギリス盤]


画面比較

上が国内盤、下がイギリス盤

まず気になったのは国内盤の画面は上下左右がかなりトリミングされているという点です。同じシーンなのに国内盤は妙にジーナ・ガーションの顔が大きく感じられます。国内盤は彼女の右肩の刺青が完全に切れちゃっていますね。解像度も甘く白が若干飛び気味で、イギリス盤のジーナ・ガーションの手には白いペンキがはっきり見えますが、国内盤はよく分かりません。

上が国内盤、下がイギリス盤

これはもう違いが歴然ですね。イギリス盤は実に細密感のある画ですが、国内盤は解像度、発色ともにVHSレベルの甘い画です。これも国内盤がかなりトリミングされていることが良く分かると思います。

上が国内盤、下がイギリス盤

イギリス盤はメタリックらしい質感がありますね。国内盤は色合いが素直すぎるというかちょっと安っぽい感じ。


総評

画質はイギリス盤の圧倒的勝利と言ったところでしょうか。S/N、解像度、発色いずれも素晴らしいクオリティです。国内盤はとにかく解像度が悪すぎます。古いマスター素材を使ったとりあえず出しとけ的なDVDの典型ですね。なかなか出来の良い日本語吹替え音声と日本版予告編&LDにも収録されていたミニ・メイキングは評価できますが、如何せん画質が酷すぎます。国内盤は現在廃盤なので、良質のマスターによる再発を期待したいですね。イギリス盤は格安設定(日本円で約1,200円くらい)なのでファンなら買って損はないと思います。

[国内盤]

画質:
音質:
特典:

[イギリス盤]

画質:  
音質: 
特典: 


 

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