■作品解説 1995年に公開された「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の続編。愛玩用アンドロイドによる暴走殺人事件の真相を追う公安九課の活躍をハードボイルド・タッチで描きながら「高度に発達したネットワーク社会とは」、「人間と機械の境界とは」、「人間は何故己の似姿を造り出したがるのか」、「自己とは」、「魂とは」といった重厚かつ重層的なテーマを内包させた作品に仕上がっている。「人間と人形と犬」を中心的要素に据えることによって「イノセンスな生命」とは何であるのか？を追求しようとしたドラマでもあり、それは監督・押井守自身が長年抱いてきた哲学的命題でもある。アニメ表現の限界に挑んだ映像美はとにかく圧巻の一語で、その映像世界をさらに独創性豊かなものにまで昇華せしめている川井憲次の音楽もまた絶品である。押井守の代表作であるばかりでなく、ジャパニメーションのひとつの頂点を示す作品と言っても決して言い過ぎではないだろう。まさに入魂の傑作である。 ■パッケージ この「イノセンス リミテッドエディション VOLUME 2 STAFF BOX」には本編＆特典ディスクで構成されたDVDの他に『イノセンス』のプロトタイプである「GHOST IN THE SHELL 2」の脚本（初稿版）、アフレコ用の「台本」、「オリジナル絵コンテ」の3冊が付属しています。脚本はシナリオ採録として楽しむことができ、台本はセリフをじっくり吟味するのに有用です。絵コンテは監督の演出意図がよく分かりますし、カットされた部分もきちんと収録されています。ちょっとした添え書きなども非常に興味深いですね。この3冊を読み、DVD特典のオーディオ・コメンタリー、そしてジブリのプロデューサー・鈴木敏夫との対談映像（必見！）を観れば作品への理解がグンと深まること間違いないでしょう。なお、『イノセンス』のDVDは「スタンダード版」、「リミテッドエディション VOLUME 1 DOG BOX」、「リミテッドエディション VOLUME 2 STAFF BOX」、「DVDコレクターズBOX」の4種類が発売されています。 DVDは本のサイズに合わせる為に特製のケースに収納されています。左の画像はそのケースからDVDを取り出すときに拝める怖〜いギミック(笑)。 Amazon.co.jpへのリンク ・「イノセンス　スタンダード版」 ・「イノセンス リミテッドエディション VOLUME 1 DOG BOX」（15,000セット限定生産） ・「イノセンス リミテッドエディション VOLUME 2 STAFF BOX」（15,000セット限定生産） ・「イノセンス DVDコレクターズBOX」（完全予約限定商品）
■仕様、その他のデータ 英題：Ghost in the Shell 2: Innocence
[Disc1] ・ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント ・Region 2 - NTSC ・本編約99min ・音声：日本語DD-EX6.1ch/日本語DTS-ES6.1ch ・画面仕様：1:1.85（16:9） ・チャプター数：20 ・字幕：劇場公開時字幕/日本語字幕 ・片面２層収録 ・発売日：2004/9/15	[Disc2] ・オーディオ・コメンタリー（押井守×西久保利彦） ・メイキング（約16分） ・予告編集 ・押井守×鈴木敏夫対談（約40分）
■本編の平均ビットレート ■DVD所感 平均ビットレート8.9という高い数値と安定したグラフが示すように非常に高品質な画質です。少しザラッした画の印象を受けますが、解像度や発色はすこぶる良好。ほとんど夜のシーンで構成された作品（まさにアニメ・ノワール！）ですが、暗部の階調も滑らかです。物語中盤で描かれる択捉経済特区の祭りシークエンスやキムの館の美術など、驚異的なディテール描写を堪能することができるクオリティは十分にあると言えるでしょう。音質も申し分ありません。全編字幕の収録も嬉しい配慮ですね（何せ登場するキャラは揃いも揃ってボソボソ喋り^^;）。 画質：   音質：   特典：  ■メニュー画面キャプチャ 本編DiscのメニューTOP画面（左上）、本編Discのチャプター画面（左中）、本編Discの設定画面（左下）、特典Discのメニュー画面TOP（右上）、特典Discの予告編画面（右中）、特典Discの対談映像チャプター画面（右下）

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