銀盤比較 Vol.5

『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』 国内盤 VS CRITERION


 
作品解説

今やアメリカ映画界を代表する職人監督として確固たる地位を築き上げているラッセ・ハルストレムが、世界にその名を知らしめた記念碑的作品である。50年代のスウェーデン。「人工衛星に乗せられて飢え死にしたライカ犬に比べれば僕はまだマシだ」をモットーに、厳しい現実の荒波を飄々と爽やかに乗り越えていくイングマル少年を描いた思春期映画の傑作。村人たちのエキセントリックでユーモラスなキャラクター造形、ボーイッシュな美少女サガを始めとする子供たちの活き活きとした描写などが、家庭環境の悪さ、愛するものの死と言った作品の持つ暗い部分を、優しく包み込んで、何とも不思議な温かみに満ちた成長のドラマへと昇華させている。

ジャケット&ディスク紹介

国内盤CRITERION

仕様、その他のデータ
[国内盤]

・アスミック
・Region 2 - NTSC
・本編1:41:15
・音声:ドルビーデジタル/スウェーデン語モノラル/日本語モノラル
・画面仕様:16:9 ヨーロピアン・ビスタ
・チャプター数:20
・字幕:日本語/吹き替え用
・片面・1層
・発売日:2000/12/22

スタッフ&キャスト紹介
オリジナル予告編/日本再公開版予告編
[CRITERION]

・Home Vision Entertainment
・Region ALL - NTSC
・本編1:41:42
・音声:ドルビーデジタル/スウェーデン語モノラル
・画面仕様:16:9 ヨーロピアン・ビスタ
・チャプター数:24
・字幕:英語
・片面・2層
・発売日:2003/3/11

ラッセ・ハルストレム監督の最新インタビュー映像
1973年製作の中篇『Shall We Go to My Place or Your Place or Each Go Home Alone?』(52分)
オリジナル予告編


メニュー画面比較



国内盤メニュー画面(左上)、国内盤チャプター画面(左中)、国内盤音声・字幕選択画面(左下)、CRITERIONメニュー画面(右上)、CRITERIONチャプター画面(右中)、CRITERION字幕選択画面(右下)


平均ビットレート比較

[国内盤]

[CRITERION]


画面比較

上が国内盤、下がCRITERION盤

CRI盤は色温度が低く全体的に赤味がかっていますが、映像の細密感(木に注目!)は国内盤を凌駕します。

上が国内盤、下がCRITERION盤

国内盤の映像はフラットな質感ですが、CRI盤の映像は奥行きのある質感だと思います。

上が国内盤、下がCRITERION盤

東屋のディテール描写、木の細密感などいずれも国内盤を凌駕しています。国内盤の木は輪郭補正が強すぎて全体的にボワッとした印象を受けます。


総評

画像を見た限りではそれほど画質の差異は感じられないかもしれません。が、実際にはCRI盤の圧勝と言っても過言ではないと思います。CRI盤の解像度の高さとS/N感の良さは感動的ですらありますねぇ。国内盤は相変わらずコントラストが高く、映像がヘンに白っぽくなりすぎているのと、輪郭補正が強いせいで、自然や建物の描写力が甘くなっています。音もCRI盤の方がクリアでした。特典は・・・もはや語るまでもありませんね(^^;

[国内盤]

画質: 
音質:
特典:

[CRITERION]

画質:  
音質: 
特典: 


 

HOMECinema-BBsLINKS

Copyright © 2004 Ginbanseikatsu. All Rights Reserved. email:ana48705@nifty.com