PAL盤のススメ Vol.2 〜UK盤を観る〜
『トレインスポッティング 決定版』


 
作品解説

アーヴィン・ウェルシュの処女小説を映画化したダニー・ボイルの長編2作目。"90年代の『時計仕掛けのオレンジ』"と評され、イギリス本国はもとより、世界中で熱狂を巻き起こした「陽気で悲惨な青春映画」である。ドラッグに溺れ、日々を刹那的に生きる若者たちの群像劇を、スタイリッシュな映像と、スピード感溢れる演出で描き出している。特筆すべきは音楽の使い方。いわゆるブリット・ポップと呼ばれるイギリスのポップ・シーンを代表するアーティストの楽曲が数多く使用されている本作は、サントラも大きな魅力のひとつ。また、今や、スターウォーズのオビワン役で、世界的なスターとなったユアン・マクレガーの出世作でもある。ちなみに「トレインスポッティング」という言葉は、鉄道オタク、ヘロイン中毒、来ない電車(未来)を待つ者たち、など様々な意味があるそうだ。

パッケージ

紙製簡易BOX仕様。アマレーダブル・ケース2枚組み。背部分のフックにDiscの仕様解説や原作者のアーヴィン・ウェルシュによるミニ・エッセイが収録された解説書が封入されている。



仕様、その他のデータ

原題:Trainspotting: The Definitive Edition
[Disc1]
・Universal Pictures Video
・Region 2 - PAL
・本編90min(PALtime)
・音声:英語DD5.1ch/dts
・画面仕様:1:1.85(16:9)
・チャプター数:20
・字幕:英語
・特典
  ミニ・メイキング「The Beginning」(約10分)
  9種の削除シーン(監督の音声解説付き)
・監督、製作者、脚本家、主演男優によるコメンタリー
・発売日:2003/6/16
・価格:£19,99
[Disc2]
・レトロスペクティブ
 Look of the Film(製作者が振り返る当時と今)
 Sound of the Film(製作者が振り返る当時と今)
 Interviews(約30分)
 Behind the Needle(注射シーンのメイキング映像)
・1996年カンヌ映画祭
 俳優のマーティン・ランドー
 オアシスのノエル・ギャラガー
 ブラーのデイモン・アルバーン
 主演のユアン・マクレガー
 の4人によるインタビュー映像(計約5分)。
 カンヌ映画祭スナップショット(約2分)。
・予告編集
 ティーザー版
 オリジナル版
・スタッフ&キャスト紹介
・フォト・ギャラリー(5分)

本編の平均ビットレート


DVD所感

解像度、発色は非常に良いのですが、映像S/Nが悪く、画面のザラツキ感(特に屋外シーン)がかなり目立ちます。ただ、ディテールや質感の描写が素晴らしいので全体の印象としては高画質です。音質も良好。音楽、セリフともに問題ありません。特典はインタビュー映像が中心ですが、削除シーンやカンヌ映画祭(ミック・ジャガーも本作を観たらしい)の模様など貴重な映像もあって、「Definitive Edition」(決定版)の名に相応しい仕上がりにはなっていると思います。

画質: 
音質: 
特典:  

メニュー画面キャプチャ



本編Discのメニュー画面TOP(左上)、本編Discのセットアップ画面(左下)、本編Discのチャプター画面(右上)、本編Discの特典画面(右下)


 

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