映画古今東西
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『10ミニッツ・オールダー RED』 2002年・イギリス=独


『10ミニッツ・オールダー GREEN』 2002年・イギリス=独


『17歳』 アルファロ・フェルナンデ・アルメロ/1996年・スペイン

ちょいとワケ有りの宿無し女が三人。罵り合い、貶し合い、笑い合いながら、離れそうで離れない、奇妙でパワフルなたった一日だけの旅を描いた小品。プロットは平凡だけれど、そこはやっぱりスペイン映画、どぎつい台詞とエキセントリックな行動をサラッと嫌味なく見せて楽しませてくれる。本作の華は何と言ってもペネロペ・クルス。臭い女(笑)をとびきりキュートに伸び伸びと演じている。

『17才 旅立ちのふたり』 澤井信一郎/2003年・日本

職人・澤井信一郎の演出力に期待して借りたのですが、やっぱりモー娘に演技をさせるのは不可能だったようです。完璧なまでの学芸会風セリフ廻し。表情と所作のリキみは、さながらアンドロイドを見るようでした。それと脚本のあまりの陳腐さにもビックリ。これはもう映画ではなく、青春ドラマ仕立てのアイドル・イメージ映像といった方が良いのかもしれません。辛くて切ない64分でした。

『17歳のカルテ』 ジェームズ・マンゴールド/1999年・アメリカ


『1936年の日々』 テオ・アンゲロプロス/1972年・ギリシャ

ファシズム政権樹立直前のギリシャの混沌とした政治状況を描くことで、現・軍事独裁政権をアイロニカルに批判した硬質な映画。と言っても、劇中では何ら気の利いた説明が入るわけではなく、政治家を人質に刑務所の一室に篭城した囚人を巡って起こる出来事が、必要最小限のセリフと共に淡々と描かれていくだけなので、物語としては非常に分かり辛い。注釈や時代背景をきっちり踏まえた上でないと作品を理解することはできない思う。しかし、それでいて本作が素晴らしいと思えるのは、純粋にショットそのものが魅力的なのであり、映画的に極めて高度かつユニークな演出によって全編が構成されているからに他ならない。俯瞰の超ロングショット、360度パン(または720度パン!)、見せないことで想像力と映画空間を拡げるオフ・スクリーン、シンプルで力強い構図、長廻しが生む緊張感など、これらの技法が縦横に駆使されている映画は、観ているだけで面白いし興奮させられる。やっぱり映画はショットが総てなんだ、とアンゲロプロスの作品は教えてくれる。

『2001年宇宙の旅』 スタンリー・キューブリック/1968年・アメリカ=英


『8 1/2』 フェデリコ・フェリーニ/1963年・イタリア


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