映画古今東西
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『ルル・オン・ザ・ブリッジ』 ポール・オースター/1998年・アメリカ


『ルパン三世 カリオストロの城』 宮崎駿 /1979年・日本


『ルパン三世 ルパンVS複製人間』 吉川惣司/1978年・日本

オモロすぎ!軽妙洒脱、荒唐無稽、シュール、エロティック、ハードボイルド、スタイリッシュ、SF、多彩なパロディ、もう何でもござれのアナーキーなごった煮アクション。銭形の鬼気迫る追跡と次元のルパンに対するホモすれすれの感情描写が面白い。最後は不二子の乳首と大爆発(笑)。

『ルートヴィヒ 完全復元版』 ルキノ・ヴィスコンティ/1972年・イタリア=西独=仏

本物の貴族ヴィスコンティだからこそ撮りえた一大絵巻であり、映画芸術のひとつの極致を示す作品。芸術と美男子と月夜を愛したバヴァリアの王ルートヴィヒの悲劇的な生涯を重厚な演出で厳粛に描いていく。見た目の絢爛豪華さとは裏腹に、物語は寒々と暗く、陰鬱な孤独感に満ち、緩慢にも思えるゆったりとした時間の流れはデカダンな雰囲気を醸成する。圧巻なのは美術とロケーションだ。登場人物(ルートヴィヒも例外ではない)よりもこちらの方にばかり目が行ってしまう。後半、ルートヴィヒが造った3つの城にロミー・シュナイダー演じる后妃エリザベートが訪れるシーン、その威容には圧倒される。内部の過剰とも言える装飾や異様なデザインの部屋からは、美の幻想に取り憑かれた孤独な王の鬼気迫る"負の情念"が強く感じられた。ヘルムート・バーガーは欧州一美しい王から虫歯と肥満にあえぐ醜い狂王へと堕ちていく様を独特の存在感で演じている。

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