映画古今東西
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『ライトスタッフ 完全版』 フィリップ・カウフマン/1983年・アメリカ


『ライフ・イズ・ビューティフル』 ロベルト・ベニーニ/1998年・イタリア


『ライブ・フレッシュ』 ペドロ・アルモドバル/1997年・スペイン=仏


『ライムライト』 チャールズ・チャップリン/1952年・アメリカ


『ラヴィ・ド・ボエーム』 アキ・カウリスマキ/1992年・フィンランド

くぅ〜もう最っ高ですね。この映画の何もかもが無条件に愛おしいです。パリの下町を舞台にしがない中年アーティスト3人が繰り広げる貧乏と友情と愛の物語。アルバニア人の画家を演じるマッティ・ペロンパーがとてつもなく魅力的ですね。髪とヒゲ、寡黙な佇まい、スカーフ、チャップリンのような哀しい眼、こんな愛すべき俳優がもうこの世にいないんだと思うと残念でなりません。それと音楽家役のカリ・バーナネン。このオッサンも絶品です。どん底生活に辟易してる仲間の前で超が付くくらい前衛的な新曲を披露する場面の可笑しさと言ったら!(場の冷めた空気が何とも^^;)。愛車のオンボロ3輪自動車も素敵すぎ。他にもペロンパーがピンチになると絵を買ってくれるパトロンにジャン・ピエール・レオーが扮していたり、「you son of a bitch!」の台詞だけで存在感ありまくりなサミュエル・フラーなどヌーヴェル・ヴァーグ絡みの豪華な脇役陣も本作の見所ですね。ただルイ・マルは顔を知らないので確認できませんでした(ペロンパーの恋敵であるブルジョア男?)。切なすぎるラストシーンに突如かぶる日本の歌曲「雪の降る町」が不思議なくらいマッチしています。何だかアキ・カウリスマキという監督がより一層身近なものに感じられて嬉しくなっちゃいましたねぇ。

『羅生門』 黒澤明/1950年・日本


『ラストエンペラー』 ベルナルド・ベルトルッチ/1987年・イタリア=英=中国


『ラストサムライ』 エドワード・ズウィック/2003年・アメリカ

ちょっと『ダンス・ウィズ・ウルブス』が重なって見えたりもしましたが、普通に楽しめる良質の娯楽アクション・ドラマに仕上がっています。類型的な物語とキャラクター、何気にツッコミどころ満載のディテール、正統派スペクタクル史劇の流れを汲む合戦シーン、ハンス・ジマーのこれぞ大作!な音楽、と良くも悪くもハリウッドらしい作品といった感じでしたねぇ。ド派手に無謀に玉砕した時代錯誤の武士集団と行動を共にした一人のアメリカ人の極めて奇妙で特異な体験が、実にスマートな感動巨編になってしまうのですから、これはもうハリウッド錬金術のなせるワザと言っても良いでしょう(笑)。やっぱり本作の一番の魅力はキャスティングだと思います。こんなに日本人が格好良く描かれたハリウッド映画って記憶にありません。渡辺謙も真田広之も本当に良いです。それに何と言ってもボブですよ、ボブ!(笑)。福本清三さん渋すぎ。『七人の侍』の久蔵と同じ、ストイックな男の色気を醸し出していて絶品でした。小雪は顔立ちこそ古風なんですが、体型の方はあまりにも現代的すぎるのでかえって違和感があったかも。

『ラスト・シューティスト』 ドン・シーゲル/1976年・アメリカ

西部劇の象徴的スターへの、そして西部劇そのものへの、これは壮絶な葬送行進曲だ。ジョン・ウェインは癌にではなくガンによって斃れる。最後、ガンを投げ捨てたロン・ハワードに穏やかな微笑みを向けながら息を引き取るシーンは涙なくしては見られない。決闘におもむく路線馬車の中で交される御者や年若い娘との他愛もないやりとりが何故か最も印象に残った。表情と所作の美しさ。

『ラスト・ショー』 ピーター・ボグダノヴィッチ/1971年・アメリカ


『ラストタンゴ・イン・パリ』 ベルナルド・ベルトルッチ/1972年・イタリア=仏


『ラヂオの時間』 三谷幸喜/1997年・日本


『ラ・パロマ』 ダニエル・シュミット/1974年・スイス=仏

甘美でグロテスクな愛の幻想。「芸術が頽廃におちいるとき、それはバロックとなる」というニーチェの言葉はこの映画にピタリと当てはまる。過去への追慕、荒廃趣味、不安の感情といったデカダンスの要素が、緩慢な映像の流れと飛躍するシークエンスの中に悠然と跋扈している。この大胆さと繊細さ。韜晦によって映画と優雅に戯れるシュミットの妖しげな世界にメロメロ。『まわり道』でヘッポコ詩人を演じていたペーター・カーンが最高。この表情はクセになる。音楽も素晴らしく、スイスの山をバックに男女が「永遠の愛」を確かめ合うアリアの場面が忘れ難い。デヴィッド・リンチは明らかに本作の影響を受けていると思うのだけれど、それに関する発言ってしているのだろうか。

『ラリー・フリント』 ミロス・フォアマン/1996年・アメリカ


『ラルジャン』 ロベール・ブレッソン/1983年・フランス=スイス


『乱』 黒澤明/1985年・日本=仏


『ランボー』 テッド・コッチェフ/1982年・アメリカ


『ランボー/怒りの脱出』 ジョルジ・パン・コスマトス/1985年・アメリカ


『ランボー3/怒りのアフガン』 ピーター・マクドナルド/1988年・アメリカ


『Laundry ランドリー』 森淳一/2001年・日本

知的障害を持つ青年と愛する男に裏切られ精神を病んでしまった女性の恋物語。とても繊細な話だけれど、細部や物語の構成がちょっと弱すぎるのが残念。冒頭のコインランドリーに集う人々の造型は魅力に欠けているし、シーンが無駄に長いので冗長に感じる。長尺にしては主要人物の描き方も中途半端でいまいち惹き込まれない。もっと主役の男女二人の内面を深く掘り下げて欲しかった。パッケージ裏にロードムービーって書いてあるのに移動シーンはごく僅かなのも激しく肩透かし(泣)。内藤剛志のキャラも不完全燃焼。ただの荒唐無稽なオヤジで終わっている。どうせなら窪塚洋介、小雪、内藤剛志の3人による現実逃避的な車旅による純粋ロードムービーが観てみたかった。この作品は映画というよりTVドラマでやった方が面白い素材なのかもしれない。

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