『世にも怪奇な物語』 1967年・イタリア=仏
『黒馬の哭く館』(ロジェ・バダム)。
いかんせん演出がショボすぎる。不気味でもなし怖いでもなし。映像も凡庸。主人公のジェーン・フォンダもまったく魅力的に感じられなかった。短編でこんなに退屈するなんてある意味すごい(笑)。『影を殺した男』(ルイ・マル)
一種のドッペルゲンガーもの?具現化した自己の良心と悪心の対決という図式が面白かった。アラン・ドロンはやっぱり絵になる男ですね。ブルジット・バルドーのクールな美しさも印象的。
『悪魔の首飾り』(フェデリコ・フェリーニ)
文句なしのNo.1。退廃的で夢魔的なイメージの奔流。後半の疾走感溢れる映像演出も圧巻の迫力だった。テレンス・スタンプ、赤い空、いかがわしいパーティ、暴走フェラーリ、電飾のトンネル、白い玉、生首、少女の笑顔。フェリーニだけが"映画"になっている。"映画"を感じさせてくれる。