映画古今東西
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『平成狸合戦ぽんぽこ』 高畑勲/1994年・日本


『ペイルライダー』 クリント・イーストウッド/1985年・アメリカ

『シェーン』に代表される"ふらりと現れ、強きを挫き、弱きを助け、そして去って行く"というガンマンの神話を、ニューシネマ時代を経た西部劇不遇の80年代に鮮やかに復活させた胸のすく快作。イーストウッド演じる主人公に制作当時すでに廃れていた西部劇というジャンルそのものをダブらせているところが泣ける。インパクト大ながら何の説明もされない背中にある無数の弾痕、敵役の保安官のセリフ「やつはとうに死んでいる筈だ」、牧師という仮の姿・・・。ひょっとしたら本作はジョンウェインの遺作『ラスト・シューティスト』の続編と言っても良いのかもしれない。随所に出てくる詩情溢れる映像が素晴らしい。単なる勧善懲悪のガンアクションでは済まされない格調の高さ、美しさがある。しかし、やはり最大の魅力は何と言ってもクリント・イーストウッド、この人に尽きる。とにかく格好良い、格好良すぎる!なんてカウボーイハットと銃が似合う俳優だろう。

『ヘカテ』 ダニエル・シュミット/1982年・スイス=仏

人妻に溺れ、惑わされ、翻弄される男の愛の妄執を描いた恐ろしくも魅惑的なファム・ファタール映画。『ラ・パロマ』ほどのインパクト、面白さは感じなかったけれど、月光が照らすバルコニーでのラブシーンや、キスする男女の影だけを捉えた映像など随所でシュミットならではの耽美な世界が堪能できる。只ならぬ妖艶さを醸し出すローレン・ハットンの背中が印象的だった。神秘と魔性。

『北京ヴァイオリン』 陳凱歌/2002年・中国=韓国

張芸謀の「幸福三部作」同様、巧みな説話と卒のない演出が心憎い、通俗的な面白さに溢れた良質の感動ドラマ。貧しい音楽教師チアンとお水系の女リリ、主役の父子と関わり合いを持つ、この2人の登場人物が面白い。特にリリはかなりの儲け役で、後で監督の奥さんだという事実を知って大いに納得した次第(笑)。チアン先生も途中でお役ゴメンになってしまうには勿体ないくらい良いキャラだった。監督はちょっと出しゃばり過ぎ。書斎にあんなイケてる写真を飾らんでも(爆)。最後のめくるめくような怒涛のカットバックが圧巻。あざといけれど、こういう盛り上げ方って好きだなぁ。

『北京オペラブルース』 ツイ・ハーク/1986年・香港


『北京好日』 ニン・イン/1993年・中国=香港

京劇の守衛を定年退職した老人が、同じ境遇で暇を弄んでいた京劇好きの老人達を集めて同好会を作り上げるという内容です。セミドキュメンタリー風の演出で淡々と北京における老人達の日常を描き出していきます。その映像は、一定の距離を老いたクールな視線でありながら、人間に対する温かい眼差しも感じられて、何処かキアロスタミ監督の描く世界と共通するものがありましたね。なかなか味わいのある見事な小品でした。

『ベスト・キッド』 ジョン・G・アヴィルドセン/1984年・アメリカ


『ベスト・キッド2』 ジョン・G・アヴィルドセン/1986年・アメリカ


『ベスト・キッド3 最後の挑戦』 ジョン・G・アヴィルドセン/1989年・アメリカ


『ベスト・フレンズ・ウェディング』 P・J・ホーガン/1997年・アメリカ


『ベッカムに恋して』 グリンダ・チャーダ/2002年・イギリス=独

多民族国家イギリスが抱える社会問題を浮き彫りにしながら、爽やかに且つユーモラスに恋愛と家庭を描いていく青春映画の佳作。ヒロインのインド系イギリス人を演じるパーミンダ・ナーグラが良い。劇中どんどん魅力的になっていくのがポイント。ただサッカー系スポコン映画を期待すると肩透かしを食うかも。試合シーンはほとんどオマケのようなもので、演出もかなりショボイ。

『ヘッドライト』 アンリ・ベルヌイユ/1955年・フランス


『ベニスに死す』 ルキノ・ヴィスコンティ/1971年・イタリア


『ペネロペ・クルスの抱きしめたい!』 マヌエル・ゴメス・ペレイラ/1996年・スペイン=仏

いかにもラテンなノリのドタバタ恋愛コメディ。ペネロペ嬢の出番は少ないけれど、初々しさ炸裂、キュートな小悪魔ぶりが良い感じ。やっぱり彼女は初期の頃の少女っぽい無邪気な表情が魅力的だ。無駄に長尺なので中弛みするのがマイナス。ビートルズ・ネタも思ったより少なくてガッカリ。

『ペーパー・ムーン』 ピーター・ボグダノヴィッチ/1973年・アメリカ


『ペパーミント・キャンディー』 イ・チャンドン/1999年・韓国=日本


『ペリカン文書』 アラン・J・パクラ/1993年・アメリカ


『ベリー・バッド・ウェディング』 ピーター・バーグ/1998年・アメリカ


『ベルイマン/魔笛』 イングマール・ベルイマン/1974年・スウェーデン

内容はほぼオリジナルに沿ったものですが、面白かったのは演出スタイルと映像表現。映画でありながらきちんと舞台が映し出されて拍手も聞こえてくる。本作はその中で演技する様子を捉えたミドルショットと極端なアップショット(生々しい迫力!)によって構成されています。また突然挿入される観客の少女のアップショットは現実と架空の世界との区別を明確にする効果があるのと同時にその表情の変化していく様子がもう一つの楽しみを生んでいます。この区別化は第1幕が終了した後のインターミッションのシークエンスでも如実に現れていて、劇では大ピンチ状態だった主役のカップル、タミーノとパミーナが楽屋でチェスをしていたり、冒頭で退治されたドラゴンが通路を歩いていたり、役者が漫画雑誌や台本を読んでいたりします。この場面はとてもユーモラスで印象に残りました。歌と演奏は本物のオペラに遠く及びませんが、スウェーデン語のせいか妙に新鮮というか変な感じでしたね(笑) 俳優達はとても良かったです。特に夜の女王の3人の侍女は最高でした(セクシーでコミカル。彼女達がタミーノの耳元で囁くところのアップショットがもう・・・笑)。 パパゲーノとパパゲーナも絶品でしたね〜。最後の見せ場では大笑い。オペラとしても十分楽しめて、映画的な映像美や演出も楽しめるという見事な逸品でした。さすがは名匠ベルイマンです。感服!

『ベルエポック』 フェルナンド・トルエバ/1992年・スペイン=仏=ポルトガル

独裁政権が終わり、第二共和国が誕生した1931年春。混迷期直前の僅かな時期、このスペインの"古き良き時代"を、4姉妹と1人の青年が織り成す艶やかな人間模様に象徴させて描いた大らかな艶笑劇。のどかな地方地主の屋敷で、とびっきりのラテン美女たちと過ごす夢のような日々。しかも四女を演じるは当時デビュー間もないペネロペ・クルス嬢、おんとし18歳っ!!(なに興奮してんだか^^;)。もう、ね、とんでもなくキュート。慎ましくもやりたい放題の青年に、一人健気な恋心を抱き、嫉妬するその姿にキュンとならない男は男にあらず!(笑)。一見能天気な映画ですが、作品の時代背景を考えた時、ほんの一瞬に過ぎなかった豊かで幸福な時代に対するとことん陽性のノスタルジーと捉えれば、何ともスペイン的な愛おしい映画に思えてくるのです。

『ベルリン・天使の詩』 ヴィム・ヴェンダース/1987年・西ドイツ=仏

分断され疲弊した街ベルリンとハントケの詩と静寂の映像美が、人間の孤独、そして温もりへの渇望を浮き彫りにする。赤い血と一杯のホットコーヒーで実感する"生きる"ということの素晴らしさ。色彩の鮮烈さ。それにしても、あのコロンボが元天使だったなんて!これは美しい大人の童話だ。

『ペレ』 ビレ・アウグスト/1987年・デンマーク=スウェーデン


『変態家族 兄貴の嫁さん』 周防正行/1984年・日本

タハハ、いやーこれは強烈。洗練の極みと言われた小津スタイルをそのまんま模倣した上品な画面演出に規則正しく挿入されていくマッタ〜リ淫靡なエロ描写。そのギャップというか奇妙な趣に思わず笑っちゃいました。主演女優・風かおるは美人顔ではありませんがとにかくバディが圧巻。ラストの引越し紐を使った自慰は感動的なエロさ(笑)。

『ベン・ハー(59年版)』 ウィリアム・ワイラー/1959年・アメリカ

いや〜長い!それでも一気に見せ切ってしまうパワフルな映像と演出はさすがワイラー匠のワザですね。強烈なキリスト賛美の映画でもあります。戦車競走シーンはこれが40年も前の映画だと言う事を忘れさせるくらい圧巻の迫力です。CGではこのスペクタクル感は出せないでしょう。それにしても、メッサラのギリシャ式戦車って思いっきりレギュレーション違反なんでは?(笑)

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