映画古今東西
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『ナイアガラ』 ヘンリー・ハサウェイ/1953年・アメリカ

観光名所へ新婚旅行にきた夫婦が奇妙な殺人事件に遭遇するという巻き込まれ型サスペンスです。意外だったのはモンローが思いっきり脇役だったっということでしょうか。ずっと彼女の主演作だと思っていました(^^; 大瀑布ナイアガラの迫力あるロケーションは目に涼しくて暑気払いにはもってこい。夏向きの映画ですね。さして盛り上がることもなく進行してく物語、クライマックスも取ってつけたような展開でしたが最後までそれなりに楽しめる佳作です。主演女優ジーン・ピータースのびしょ濡れシャッツ&ショートパンツ姿はモンローウォーク以上に扇情的かも(笑)。

『ナイト・オン・ザ・プラネット』 ジム・ジャームッシュ/1991年・アメリカ


『長屋紳士録』 小津安二郎/1947年・日本

『お早よう』の原型のような市井の小さなコミューンを舞台にした人情喜劇。いわゆる「喜八もの」だが、喜八はほとんど出てこない。キレのある会話のリズムとテンポが心地良さと滑稽味を醸し出している。飯田蝶子演じる強面の因業オバさんが、本当はとても孤独で寂しい女性だった、という展開は少々ベタだけれどもしんみりとさせられる。浜辺でのオバさんと少年を捉えたロングや、人物の不在を強調する空部屋のショットが印象的。笠智衆が唄う「のぞきからくり」もイイ味出してる!

『嘆きの天使』 ジョセフ・フォン・スタンバーグ/1930年・ドイツ


『なごり雪』 大林宣彦/2002年・日本

郷愁、感傷、哀愁の三重奏と、まさに大林映画の王道をゆく、切なさ120%のドラマ。相変わらず体がむず痒くなるような気恥ずかしい演出と台詞回しだけれど、観ている内にだんだん、その独特ともいえる大林ワールドに惹き込まれてしまうから不思議である。単に"ベタ"の一言では片付けられない"何か"が大林映画には存在しているようだ。ヒロインの須藤温子が素晴らしく魅力的。笑った顔と声が良い。細山田隆人も"キリッとした顔立ち、でも演技は微妙"という正統的な大林男優なのが嬉しい(笑)。ただ昔の日本映画にオマージュを捧げたという"美しい言葉の棒読み"的な言い回しはかなり違和感があった。それは何故か?多分、昔と今とでは日本人の顔が決定的に変わってしまっているからなんだと思う。時代を感じさせるデザインのサイダーがやたら美味しそうだった。

『茄子 アンダルシアの夏』 高坂希太郎/2003年・日本

自転車レースの醍醐味の一端が味わえる小品。一時間にも満たない短編ながら手堅くまとまっているし、物語もすっきりしていて後味が良い。キャラ造形も地味ながら好感が持てる。でも普通に良く出来ているアニメであって、それ以上でもそれ以下でもないところが平凡と言うか物足りなさを感じさせるのもまた事実。これはアニメに限らず、最近の映像作品におしなべて言えることなのかもしれない。ジブリの若手監督は優等生ではあるけれど、宮崎駿の後継者というにはあまりにも師匠との差(特に演出力という点において)がありすぎるような気もする。レースの解説がやたらリアル。

『ナック』 リチャード・レスター/1965年・イギリス

サエナイ教師が如何にして彼女をゲットするのかという他愛もない内容なんですが、これが笑っちゃうくらい実験的な演出の連続。フィルムの逆回し、ストップモーション、ジャンプカット、反復ショットとやりたい放題です。シニカルでとことん軽い会話や従来の映画文法を無視したような作りはファッショナブルで楽しいのですが、結局そういう奇抜さだけで押し切っているのが本作の大きな欠点ですね。ちなみにシャーロット・ランプリングのデビュー作だそうですが何処に出てるのか全然分からなかったです(笑)。カンヌでパルムドールを獲った作品にしてはかなり"らしくない"珍作でした。

『夏の遊び』 イングマール・ベルイマン/1951年・スウェーデン


『夏の嵐』 ルキノ・ヴィスコンティ/1954年・イタリア


『ナビィの恋』 中江裕司/1999年・日本


『南極物語』 蔵原惟繕/1983年・日本


『ナンニ・モレッティのエイプリル』 ナンニ・モレッティ/1998年・イタリア=仏

屈折した陽気さで映画と戯れる、真面目な変人にして左翼主義者モレッティによる政治ドキュメンタリーを装ったプライベート・フィルム、と見せかけたエッセイ風フィクション(笑)。人を食ったような作品ですが、このモレッテ的と言うしかない特殊なスタイル、はっきり言って大好きです。TVに向って悪態つきながら巨大マリファナを咥えるシーン、『ヒート』のストーリーを毒たっぷりに要約するシーン、『ストレンジ・デイズ』を観て真剣に頭を抱え込むシーン、妻の出産後、泳ぐように踊り歩くシーンのロングショット、シルヴィオ・オルランドの情けない笑顔、くすくす笑いながらどんどん心が軽くなっていく、妙な心地良さがあるんですよねぇ。撮影がジュゼッペ・ランチというのも何気に凄い。

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