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『捜索者』
ジョン・フォード/1956年・アメリカ
本作のオープニングは今までに観た西部劇、いや全ての映画の中でも最高かもしれません。人物配置と風で揺れる服の感じが信じられないくらい美しいんですよね。他にもジョン・ウェインの出立を見送る場面の構図と青い空と雲、ジョン・ウェインの鬼のような形相、物凄い急斜面を駆け上がる馬、高く積もった雪の中を馬が進む場面、突撃する騎馬隊を移動撮影で捉えた場面、とにかく素晴らしいショットの宝庫です。そしてオープニングに勝るとも劣らないのが、ナタリー・ウッドを抱き上げるジョン・ウェインのショット!それまでの物語の流れが一点に集約して爆発したような唐突にしてあまりにも感動的なイメージ。一瞬キョトンとなるナタリー・ウッドの表情に目頭が熱くなって、「Let's go home」、ジョン・ウェインの言葉で堪えきれず涙が・・・。凄まじい復讐の物語ですが、随所にユーモラスな描写が出てくるところが如何にもフォードらしくて良いですね。扉の内側(家庭)ではなく外側(アウトサイダー)に居続けるしかない男の孤独な後ろ姿が切ない。本作に対して「人種偏見」「先住民虐殺を正当化している」といった映画的感性を疑いたくなるような的外れな意見が案外多いのは残念なことです。フォードは劇中の人物に一言こう呟かせています「すべてはこの国のせいだ」と。シンプルな言葉に込められた深い悲しみと自己批判。本当に美しい西部劇です。
『早春』
小津安二郎/1956年・日本
小津様式による昼メロ調の大作ホームドラマ。登場人物が多く、しかも若いというのが特徴で、サラリーマンの悲喜交々を描いた作品でありながら、青春群像的な色合いも感じられる。144分という長さをまったく感じさせない物語運びは、やはり平凡にして非凡な台詞回しと、緻密な演出によって引き出される俳優の個性が絶妙なハーモニーを奏でているからだろう。何とも心地よく流れていく映画の時間。また出るわ出るわの酒と食事シーン。特に食べ物のバリエーションは今まで観てきた小津作品でも群を抜く多さかもしれない。はっきり描かれているものだけでも、お好み焼き、中華饅頭、ホットドッグ、煮込みうどん、おでん、とこんなにある(笑)。店の看板、ビルのネオン、工場、列車など小津的な情景も他作以上に楽しめる。俳優では岸恵子と池部良が印象に残った。特に岸恵子の女臭さは半端じゃない。小津調というオブラートに包まれてはいるものの、かなりインパクトのある魔性の女ぶりを発揮している。『お茶漬けの味』の木暮実千代と同じで、ちょっと異色のヒロインと言えるだろう。お好み焼き屋の個室で池部良とキスをする直前の、ビール瓶を触る手の動きの艶かしさに思わずブルルッ(息を飲むような手の美しさ!)。高橋貞二の語尾に「〜んだ」を付ける独特の言い回しも実に良い味を出している。『彼岸花』のサラリーマンといい、忘れ難い役者だ。
『続・荒野の用心棒』
レオン・クリモフスキー/1968年・イタリア=スペイン
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『続・激突!/カージャック』
スティーヴン・スピルバーグ/1973年・アメリカ
「激突」のインパクトがあまりにも強烈だったために、劇場長編デビュー作でありながら「続」と邦題に冠されてしまった可哀相な作品(笑)。内容的には『俺達に明日はない』を思いっきりB級テイストにして再構築した感じ。追跡するパトカーがどんどん増殖していって、遂には道を埋め尽くしてしまうシーンは圧巻。このバカバカしい過剰さ!車が異様な存在となって観るものを圧迫するところは「激突」のトレーラーと共通している。本作ではそれにユーモアも加味されているのだ。しかし何と言っても白眉なのはヒロイン役のゴールディ・ホーンだろう。素晴らしくチャーミングなビッチを好演している。マジックアワーをふんだんに使った映像美は如何にもスピルバーグらしい。
『続・宮本武蔵 一乗寺の決闘』
稲垣浩/1955年・日本
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『そして人生はつづく』
アッバス・キアロスタミ/1992年・イラン
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『そして船は行く』
フェデリコ・フェリーニ/1983年・イタリア=仏
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『卒業』
マイク・ニコルズ/1967年・アメリカ
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『ソナチネ』
北野武/1993年・日本
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『存在の耐えられない軽さ』
フィリップ・カウフマン/1988年・アメリカ
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