『ゴダールの新・ドイツ零年』 ジャン=リュック・ゴダール/1991年・フランス
旧東ベルリン、フランス語音声とドイツ語音声、トーマス・マン『魔の山』、ジャン・ジロドゥ『ジークフリートとリムーザン人』、ヘーゲル『法の哲学』及び『哲学史序論』、ゲーテ『ファウスト』、ディズニー映画『不思議の国のアリス』、「カール・マルクス通り」の標識、リルケ『若い詩人への手紙』、レミー・コーション、トン・シュタイネ・シェルベンによる1969年の曲、ベルナール・ボルドリー監督作『緑青と呼ばれる女』、マルクス『ヘーゲル法哲学批判序説』、ワルター・フォン・デル・フォーゲルワイデの詩、ベルナール・ボルドリー監督作『女たちはどうでもいい』、ヘーゲル『哲学史講義』、チャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』、シェルシ『ピアノ組曲第10番第7曲』、フリッツ・ラング監督作『メトロポリス』、ライナー・ベルナー・ファスビンダー監督作『リリー・マルレーン』、ヘーゲル『歴史における理性』、ロベルト・シオドマク監督作『別れ』、アンジェイ・ムンク監督作『パサジェルカ』、モーツァルト『弦楽五重奏曲ト短調:作品516終楽章』、「記念地:ブーヘンヴァルト」の標識、トーマス・マン『ワイマールのロッテ』、マルティーヌ・キャロル、リストの写真とコジマ・ワーグナーの写真、『使徒行伝』第16章28節、ベートーヴェン『交響曲第9番「合唱」第2楽章』のリストによるピアノ編曲版、プーシキンの叙事詩「前ぶれ」、ゲーテ『ファウスト』第1部「市前の門」、ヴィトゲンシュタイン『色彩について』第T部断章72、パスカル『パンセ』、ゲーテ『ファウスト』第1部「夜」、レオンティーネ・サガン監督作『制服の処女』、ジャン・ジロドゥ『ジークフリートとリムーザン人』第4章、ハインリヒ・フュスリ『沈黙』、ヴィルヘルム・ハウフの詩『騎士の朝の歌』、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督作『アレクサンドル・ネフスキー』、ストラヴィンスキー『三楽章の交響曲』、ジャン・ジロドゥ『ジークフリートとリムーザン人』第4章、『マタイによる福音書』17章1-13、アルヴォ・ペルト『ヨハネ受難曲』、アルチュール・オネゲル『交響曲第5番三つのレ』、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール『イレネに介抱される聖セバスティアヌス』、グリューネヴァルト『磔刑』、カフカ『城』、グリューネヴァルト『聖アントワーヌの誘惑』、ドン・キホーテと東独の国民車トラバントを押すサンチョ・パンサ、リルケ『若い詩人への手紙』、ベートーヴェン『第7交響曲』のアレグレット、『詩篇』130章1、モーツァルト『弦楽五重奏曲ト短調:作品516終楽章』、ハイデガー『杣径』、リルケ『ヴァレーの四行詩』、ウェーベルン『弦楽四重奏のための緩徐楽章』、展示施設『恐怖の地勢学』、フリッツ・ラング監督作『メトロポリス』、ロベルト・ロッセリーニ『無防備都市』、クリストファー・イシャウッド『さらばベルリン』、「クララ・ツェトキン通り」の標識、ミハイル・チアウレリ『ベルリン陥落』、ジャン・ジロドゥ『ジークフリートとリムーザン人』第4章、フリッツ・ラング監督作『ニーベルンゲン』、ベートーヴェン『第7交響曲』のアレグレット、ロベルト・ロッセリーニ『ドイツ零年』、レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』、ボリス・バルネット監督作『青い青い海』、フリッツ・ラング監督作『メトロポリス』、トーマス・マン『魔の山』第7章、ベートーヴェン『音楽ノート』、クールベ『出会い』、バッハ『ブランデンブルク協奏曲』第6番、バッハ『フーガの技法』第18曲、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの手記、ドミトリー・ショスタコーヴィチ『ヴィオラ・ソナタ:作品147第3楽章』、ワルター・フォン・デル・フォーゲルワイデの詩、アンドレ・マルロー『侮蔑の時代』、ヤン・ヴァルティン『夜をのがれて』第41章、ヘーゲル『歴史における理性』、ゲオルグ・クリストフ・リヒテンベルグ、フロイト『続・精神分析入門』、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督作『戦艦ポチョムキン』、フロイト『夢判断』、トーマス・ベルンハルト『いにしえの巨匠たち』、フロイトの肖像、鈎十字とゲッペルスの写真、シューマン『子供の情景』第1曲、ロバート・シオドマク及びエドガー・ウルマー『日曜日の人々』、エルンスト・フォン・ザロモン、ドイツ民謡『あなたがわたしの恋人であることを・・・』、撮影所デーファ、マリー・ルイーズ、マレーネ・ディートリヒの音声、アナトール・リトヴァク監督作『女人禁制』、マルゴ・リオンの劇中歌『Leben ohne Liebe Kannst Du nicht』、ドミトリー・ショスタコーヴィチ『映画「ハムレット」の音楽による組曲』作品116第3曲「亡霊」、イングマール・ベルイマン監督作『闇の中の音楽』、『ハレルヤ』、ベルトルト・ブレヒト『暗い時代に』、フリードリヒ・ヘンダーリンの詩『生のなかば』、旧西ベルリン、フリードリヒ・ムルナウ監督作『吸血鬼ノスフェラトゥ』、ベートーヴェン『第7交響曲』のアレグレット、フリッツ・ラング監督作『怪人マブセ博士』、『マタイによる福音書』2.18、ハンスとゾフィのショル兄妹、ジュール・ヴェルヌ『インド王妃の遺産』、「マルティン・ルター通り」の標識、カール・グルーネ、カール・フロイント、フリードリヒ・ムルナウ監督作『最後の人』、オスヴァルト・シュペングラー『西洋の没落』最終章、タキトゥス『ゲルマニア』、アウシュヴィッツ収容所の正門に記された言葉『労働すれば自由になれる!』、ヒルデミット『ヴィオラとピアノのためのソナタ:作品11-4』第1楽章「幻想曲」、62分。という作品です。あ〜疲れた(^^;これは、引用の原典や重要なキーワードを映画の流れにそって書き出したものです。DVDに封入されている解説ブックレットの「採録シナリオ」を参照しました。「ル・モンド」紙によるゴダールのインタビュー記事も収録されていて非常に読み応えのある内容です。固定キャメラによる厳格なショットの美しさや出演者の表情の素晴らしさ以外には何ら語ることがないし、また語ることもできないと思うので、とりあえずこういう形でお茶を濁しておこうかなと(笑)。それにしても何という濃密な1時間。この厳密極まりない構成と編集には鬼気迫るものすら感じられますね。ゴダール畏るべし。