ギフチョウ研究会とは
ギフチョウ研究会はギフチョウ・ヒメギフチョウの混棲地として有名な天然記念物黒岩山がある長野県飯山市在住の故藤澤正平先生が近隣の同好者をまとめられて1965年から70年までの5年間「ギフチョウ同好会」という会を主宰したのがはじまりです。その後一時活動を休止し、あらためて1985年に「ギフチョウ研究会」として発足した研究会です。本会は他の昆虫同好会と違って「ギフチョウ属とその食草」に的を絞った「ギフチョウやその食草大好き人間」の集まりです。会員はアマチュアからギフチョウ属の著作を何冊も書かれている、その道の有名人などいろいろな方が会員になっておられます。
藤澤先生がご存命の時には何度か、都合のつく近隣の会員が集まり研究会を開催したこともありましたが、会員が全国に散らばっていますので、なかなか会員が一同に会しての採集会や、月例会などは行うことができず、結局会員各自のギフチョウ属に対する思いを文章に託したり、ギフチョウ属に関するニュースや論文・報文などの紹介、また自分自身の研究の成果を発表する場としての会誌「ギフチョウ研究」を中核に相互に交流をしているのが現在の所唯一の活動です。前会長故藤澤先生が平成元年12月に急逝されてしまい、この会の存続が危ぶまれたのですが、私(石井)も故藤澤会長に個人的にお世話になっていたこともあり、藤澤会長の御意志を誰か継いで欲しいというご希望もあり、それまで「会費会員」だったし、力も無い私ですが、引き継いだ訳です。そこで現在石井の所に事務局を移し多くの会員のご支援ご協力で活動を継続することになったのです。
「ギフチョウ研究」は、学会誌や昆虫専門誌などのように、厳しい掲載基準はありませんので、どんなことでもよいですからギフチョウ属とその食草であるカンアオイ類などについての観察記録や論文まで気楽に発表していただければ有り難いと思っています。