2015.11.21(土) 観察会報告

○ 天候:快晴 気温 9℃
○ 参加者:2名 (PV2名)
○ 観察テーマ:「ヒメシャラ」の観察

○ コース(A+Bコース)VC〜湖畔道神山通り〜箱根園〜駒ヶ岳〜箱根園〜九頭龍の森〜湖畔道神山通り〜VC

今日は快晴、風もなく絶好の観察日よりということで今回も駒ヶ岳に再挑戦。前回は強風と濃い霧の中での観察でしたが、今回は空気も澄んでおり、青空にくっきりと富士山が見え、最高の日となりました。ただ残念ながら山頂から見る景色では紅葉は既に終わっており燃えるような山々は見れませんでした。ノイバラ類の赤い実がわずかに観察できる程度でもはや冬支度の様相です。 駒ヶ岳を後にして九頭龍の森では紅葉は残っており、イタヤカエデやケヤキが秋の最後を彩るかのようにまだ黄色く、また赤く色づいていました。それから初めて白いヒメシャラを見たのは驚きでした。ヒメシャラの木肌が殆どはがれて白くなっており、それがまた周囲の色合いとは対照的で鮮やかでした。ただ一本だけでしたが、木の病気かなと心配したほどです。今回は晩秋にきていることから花も終わっているだろうとあまり期待をしなかったのですが、そんな冬が間近になってもしっかりと咲いてる花を見ると「おお、君たちも頑張ってるね」と言いたくなりました。
湖畔道神山通りも明るい日差しに紅葉が美しく映え、往復の道のりも疲れを感じさせないほどでした。

観察した主な植物
【花を観察した植物】
オオハナワラビ、キバナガンクビソウ、ケキツネノボタン、シロヨメナ、シュウブンソウ、タイアザミ、タネツケバナ、ノコンギク、ハキダメギク、ハコベ、ハグロソウ、フユノハナワラビ
【蕾を観察した植物】
アセビ、フッキソウ、ツルシキミ
【実・種を観察した植物】
オオバコ、ゲンノショウコ、サラシナショウマ、サルトリイバラ、チヂミザサ、ツルシキミ、テンナンショウの仲間、ノイバラの仲間、ホトトギス、マツカゼソウ
【葉を観察した植物】
イロハモミジ、イタヤカエデ、オオモミジ、コアジサイ、ケヤキ、ミズキ、ヤマボウシ、
【その他観察した植物】
ススキ、ヒメシャラ、ヤドリギ
○観察した野鳥
ソウシチョウ (鮮やかな黄色の胸元と空色の身体が大変美しかった)

2015.10.24(土) 観察会報告

○ 天候:曇り 気温 16℃
○ 参加者:2名 (PV2名)
○ 観察テーマ:「ヤクシソウ」の観察

○ コース(Bコース) VC〜東岸遊歩道〜箱根園〜駒ヶ岳〜箱根園〜九頭龍の森〜東岸遊歩道〜VC

定刻10時より少々早めに出発。今月は、観察順序を変更し、先ずは駒ヶ岳へ向かった。(本日は箱根神社奥宮例大祭)
山頂は強風と濃いガスに見舞われており祭事はお社内で行われていた。この天候のなか、山頂で観察できた植物は、ノイバラ類の赤い実とメギの赤い実。芦ノ湖から吹き上げる霧が猛烈な勢いで陣笠山〜神山〜早雲山方面へと流れ、まるで生き物のように形を変えながら目の前を吹き抜けて行く。(吹き抜ける霧の流れで、ここの地形の特徴がよくわかる。)流れ抜ける霧の合い間に見え隠れする紅葉の山々と白いガスとのコントラストが素晴らしい。
 しばらく見とれていたら、強風に消されるように、とぎれとぎれに山頂駅からのアナウンスが聞こえてきた。「強風のためにロープウエイが運休となる。今度の便が最終便となるので山頂にいる人は至急駅にもどってほしい」という内容だが、風に消されよく聞こえず、ようやく状況をのみ込んだ我々は慌てふためき駅へと急いだ。駅に到着し、ほっとして後ろを振り向くと我々の後には誰もいない。ギリギリのセーフだったと安堵し、ほどなく最終便に乗りこみ山麓駅にむかった。
 箱根園からの帰路はゆっくり観察しながら歩いた。アワブキやシラキの葉も色づき、九頭龍の森ではサラシナショウマの花がまだ盛り。紅葉も美しくなり、同時に目にとまる花は大分少なくなってきているがヤクシソウやリュウノウギクがきれいだ。後日、このふたつを「花じまいの花」と言うと先輩が教えて下さった。秋も深まり、いよいよ花のシーズンも終わりに近づいたということで、「花じまい」とは、なんと、ゆかしくきれいな日本語!
さて、先月報告書に記した植物だが、再調査の結果キセワタ等の誤認が判明した。来年の花の時期に再度きちんと報告したい。

観察した主な植物
〇花を観察した植物:
キバナガンクビソウ、サラシナショウマ、シロヨメナ、セキヤノアキチョウジ、タイアザミ、ノコンギク、ヤクシソウ、リュウノウギク、リンドウ
〇実を観察した植物:
アオハダ、アズマノイバラ、ウスバヤブマメ、サラシナショウマ、サルトリイバラ、ノイバラSP、ホトトギス、ミヤマイボタ、メギ
〇その他観察した植物:
アワブキ、コブシ、シラキ、フユノハナワラビ

観察した野鳥類
鳴き声を聞いた野鳥:
ソウシチョウ

今月の TOP10
@シラキ〈紅葉〉Aサラシナショウマ(花,実)Bリンドウ(花) 
Cセキヤノアキチョウジ(花)Dタイアザミ(花)Eノコンギク(花)
Fシロヨメナ(花)Gヤクシソウ(花) Hキバナガンクビソウ(花)
Iメギ(実)

2015.03.28(土) 観察会報告

○ 天候:晴れ 気温 9℃
○ 参加者:3名 (PV1名7期生2名)
○ 観察テーマ:「ハルトラノオ」の観察

○ コース(Bコース) VC〜駒ヶ岳〜坊が沢〜VC

年度最後の自然情報なのでBコースの駒ヶ岳・坊が沢下り芦ノ湖東岸情報収集でスタートした。
 湖岸から黒岳方向が良く見えた。穏やかな芦ノ湖と木道の先に湖尻の船着き場がある。まだ、花には早いと思ったがタチツボスミレは咲いていた。満員の駒ヶ岳ロープウェイから富士山の全景が見えた。春霞がかかってはいたが美しい。駒ヶ岳を一周して下りに入ったが、道はぬかるみ歩き難かった。期待した植物に出会うことは無かった。
坊が沢分岐付近で食事をした。清水平へ行く道から少し下った辺りでキクザキイチゲの花二輪みつけた。鮮やかな青がかった花と白色の対比も見て嬉しかった。
東岸付近まで下るとハルトラノオの群生している場所に出会えた。雪の富士山とスプリング・エフェメラルの世界を楽しめた一日でした。箱根は、湯本手前で道路整備され非常に混むようになった。旧道経由の道に行き帰った。

○観察した主な植物○      
アセビ、オニシバリ、オオイヌノフグリ、オオバイケイソウ(葉)、カキドウシ、キクザキイチゲ、キブシ、クロモジ(新芽)、ジャゴケ(葉)、スイセン(八重咲)、セントウソウ、タチツボスミレ、タネツケバナ、ハコネザサ(葉)、ハコベ、ハコネイトスゲ、ハナネコノメ、ハルトラノオ、ヒイラギ、ヒコサンヒメシャラ(木肌)、ヒメシャラ(木肌)、ヒノキ、フッキソウ(蕾)、ブナ(葉)、ネコノメソウ、ムスカリ、ホオノキ(実)、リョウブ(木肌)

【その他観察】
シジュウカラ、ウグイス(声)



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