隣のあの人について50の質問クリスター→レイフ編　

隣のあの人について50の質問
クリスター→レイフ編　インタヴュアー：Ｊ・Ｂ

（注）第三部第６章SCENE2の時点での回答になっています。

1.まずは、ご自身の紹介をどうぞ。名前・性別・年齢・国籍・容姿・職業などなんでも。

「どうしてこの僕が、そんな個人的な質問に対して答えなければならないんだ？　それも、よりによって君相手にか？」
「答えたくならない別に答えなくてもいいよ。代わりに、僕が答えてあげようね。僕は、君のことなら何だって分かるだから―」
（クリスター、Ｊの肩に手を置いて、首を左右に振りながら）
「クリスター・オルソン。１８才。身長１９１センチ、体重８４ｋg。母親譲りの赤毛で目は琥珀色。フィリップス・アーバン高校のもうじき最上級生になる。フットボール・チーム、ブラック・ナイツのクォーター・バックだ」

2.その人の紹介もどうぞ。

「レイフについて、何でも熱く語ってくれないか」
（クリスター、嫌そうに、ちょっと顔をしかめ）
「双子の弟だ」
「それだけじゃないだろ？　どうせ読者は皆分かっていることだけれど、僕が改めてここで暴露してあげようか、君達は本当は―」
「双子だけど、僕よりもあいつの方がほんの少し体が大きくて身体能力に優れている。複雑な性格の僕と違って、あいつは単純明快で大らかで愛嬌があるな。僕とは違う、そんなところが、僕にはとても好ましいということは認めるよ」
「何気に逃げたね、まあ、いいけど」

3.今現在、お二人がいる状況を教えてください。

「高校卒業後の進路について、そろそろ決めないといけない時期に差しかかっていて、なかなか難しいんだ。僕はハーバードに進学するつもりなんだけれど、レイフは僕と一緒にフットボールの有名大学に行きたがっている。プロに進みたいという弟の将来に関わってくる選択なんだから、僕の顔色ばかり見ていてはいけないと言い聞かせるんだけれど、あいつはなかなか聞いてくれない。悩ましいことだよ」
「本音でない話の方が、君はすらすら口から出てくるみたいだね。でも、僕は興味ない話だから、とりあえず先に行こうか」

4.その人との関係は？

「ただの兄弟だ」
「おや、恋人同士じゃなかったのかい？」
「それは君の妄想だ」
「本当に素直じゃないねぇ｣

5.お互いのことをどう呼び合っていますか？

「普通に名前で呼び合ってるよ。ああ、あいつは「兄貴｣とか「兄さん｣とか呼びかけてくる時があるな」

6.その人はどんな性格ですか？

「大らかで、楽観的で、どこまでも屈託がなくて、ちょっと子供っぽいな。あまり物事を深く考えるのは得手ではなく、直感と本能にまかせて行動するタイプだと思うよ。直情型ですぐかっとなるけれど、心根は優しいよ。異性とか苦手な相手に対しては、妙に消極的なところもあるね」
「確かに、僕に対してはかなり腰が引けてたよ。ちょっと苛めたくなるタイプだよね、ふふ」
（クリスター、密かにぐっと拳を握り締める）

7.その人は仲間の中ではどのような位置付けだと思いますか？

「家族の中では、やっぱり末っ子扱いかな。僕と１２分しか違わないのにね。フットボール・チームの中では、実力はあると認められながらも、それをひけらかす訳じゃなく、あの人懐っこい性格でムードメイカーの役割を果たしているように思うよ」

8.では、その人は物語の中ではどのような位置付けだと思いますか？

「ヒロインだろ？」
「あんなでかいヒロインはいらん。いや、そうじゃなく―ちゃんと主人公の１人だよ、僕の視点が多いので、僕の方がめだってしまうけれどね」

9.その人と出会った経緯を教えてください。その時の感想も。

「いや、生まれた時から一緒にいるから―」

10.出会った時と比べると、関係性は変わりましたか？

「で、一体いつから、君は弟のことをそれまでとは違った目で見るようになったのかな？」
「そんなこと―」
「いい加減、開き直れよ、坐が白けるだけだよ」
（クリスター、溜息をつく）
「はっきり自覚したのは１３才の時だな。でも、その前からずっと僕はレイフを一番愛していた。どこまでがただの兄弟としての感情で、どこからがそうでないかなんて、僕にも分からないよ」
（Ｊ、小さく拍手しながら）
「はい、よくできました。やっと正直になれたね、クリスター」

11.二人で共有した出来事の中で、一番印象深い事は？

「それは―昔、アイヴァースにも話したことがあったけれど、両親が大喧嘩して別居状態になった時、引き裂かれたくなかった僕とレイフは、２人きりで、どこかに逃げようとしたことがあったんだ。でも、まだ１１才の僕らにはどこにも行き場がなくって、一晩ハイウェイの傍の草原をさ迷ったったんだ」
「心細くはなかったのかい？」
「いや、むしろその反対だったよ。あの時、この世界にはまるで僕ら兄弟２人だけしかいないみたいだった。どこまでも続くかのように思われた広い大地を弟と手をつないで歩きながら、僕はとてつもない幸福感を感じていたんだ」

12.その人の声や話し方はどんな感じですか？

「基本的に同じ声のはずなんだけれど、レイフの方が少し甲高いかな。僕は落ち着いて話すけれど、あいつはよく叫んだり、どもったり、声が裏返ったりするし」

13.その人の笑い方や笑いのツボはどんな感じですか？

「僕から見ると随分くだらないことで簡単に笑い転げているよ。アルバイト先で仕入れた動物ネタとか、自分で言った冗談に自分でうけて笑ったり、一体どうしてあんなことができるのかな」
「何だか、それだけ聞くと、君がかっちん頭の随分退屈な人間のように聞こえるよ？」
（クリスター、むっとして黙り込む）

14.その人と一日でどのくらい言葉を交わしますか？　他と比べて多い方ですか？

「子供の頃はほとんどべったりだったけれど、最近はフットボール以外に一緒に過ごす時間は少なくなったから、それほど多く会話はしてないんじゃないかな」」
「寂しい？」
「そうだね、少し―でも、それが大人になることだから、仕方ないだろう？」
「おやおや、また建前かい？」

15.その人との定番のやり取りがあれば、どうぞ。

「定番のやりとりいうものはないと思うけど、僕が理詰めでとうとうと語り聞かせるのをあいつが感情ではねつけるというパターンが最近多いかな」
「君にとってはなかなか手強い相手じゃないかい？」
「そうだね、理屈が通用しないのが僕にとっては一番困る。更に具合が悪いのは、あいつがストレートにぶつけてくる感情は、僕にはかなりダメージになることなんだ」

16.その人を何かに例えるなら、どんなもの？

「ううん、人懐っこい大きなレトリバー犬かな」
「頭悪そうで、お仕置きされても遊んでもらってると勘違いして、尻尾振ってそうな奴だね？」
「弟を侮辱するな｣
「でも、内心その通りだと思ったろう？」

17.自分がその人に例えられるならば、どんなものになりそう？

「さあ…悪魔だとかだったら、嫌だな」

18.あなたが知っている、その人の好きなもの・人は？

「僕」
（Ｊ、しらっとして）
「突っ込みようがないね」

19.あなたが知っている、その人の苦手なもの・人は？
（クリスター、ちらりとＪを横目で見て）
「君かな…」
「ああ、そうなんだ、心外だな」

20.あなただけが知っているその人のヒミツは？

「あんな大きな体して、実はホラー映画が苦手なんだよ、夢に見そうで嫌なんだって」
「それはいいこと聞いたな」
「え？」

21.その人だけが知っているあなたのヒミツは？

「あいつに自分の弱みをつかませるような、そんなへまはしない｣
「そう思っているのは案外君だけかもしれないよ？」

22.その人に言われた・されたことで、一番嬉しかったことは？

（クリスター、懐かしそうな遠い目をして）
「僕達のフットボールチームが優勝した時、やっと素直に気持ちになった僕は、一緒にプロになろうとレイフに言えた。すると、あいつは心から喜んで、嬉しいって気持ちを僕にストレートにぶつけるように泣いたり笑ったり抱きついたり…そんな弟の感情に触れながら、僕自身もたぶん今までの人生で一番の喜びを噛み締めていたんだ」

23.その人に言われたことで、自分は勘違いされているなあ、と感じた言葉は？

「僕のことを完璧だとか言われる度に、それは違うと思っている。何をやっても僕には敵わないなんて思い込んで、僕を乗り越えることをあきらめている、あいつの態度が僕は一番もどかしいよ」

24.その人が誕生日だ!!　さて、何をあげますか？

「レイフが何を欲しがっているかなら、いつも大体察しがつくんだ。そんなに大げさなものじゃないよ、ＣＤとかトレーニング・シューズとか、その程度さ」
「たぶん、レイフが一番欲しいものは、クリスター、君自身だと思うけれどね」
（クリスター頬を赤らめ、じっと黙り込む）

25.自分が誕生日だ!!　その人からもらいたい物はありますか？

「あいつに任せると受け狙いでとんでもないものを買ってきそうだから、さりげなく僕の欲しいものを知らせるようにしているよ。僕の好きな本とかね」
「君が一番欲しいのは、レイフ自身じゃないのかな」
（クリスター、ちょっと色々考え込んで）
「むしろ、もらっても始末に困るもの筆頭かな」

26.ぶっちゃけその人のこと、好きでしょ。

（クリスター、照れくさそうに目を逸らして）
「…ああ」

27.ああ、そうなんですか。では、その人が仲間で良かったなあ、と思う瞬間は？

「僕がへこんだり弱ったりしている時に、あいつが傍にいるだけで、心が癒されるように感じられるんだ。そんな相手がいる自分はやはり幸福なんだと思うよ」
「ふん、ちょっと嫉妬を覚えるね」

28.では、コイツ仲間からはずしてやろうか、と思った瞬間はありますか？

「あいつが悪ふざけをして、人目も気にせず馬鹿をする時、できれば他人の振りをしたいと思うよ。でも、この外見だから、絶対無理なんだけれどね」

29.実際、その人と離れたことはありますか？　その時、どう思いました？(無いなら、ご想像で)

「両親が別居中、レイフは父さんと家に残り、僕は母さんの実家に連れて行かれて、１０日ほど離れ離れに暮らしたんだ。あれは、何とも不安で辛い期間だった―精神的にもかなり参っていたと思うよ。だから、家出してでも弟を取り戻そうとしたんだね」

30.二人きりで余暇を過ごすなら、どんなことをしそうですか？

「あいつと２人きりでか…都会を離れた、わずらわしいことなど何もない静かな場所でゆっくり過ごしたいな。海よりは山かな、子供の頃よくキャンプに行ったからね。釣りや山歩きなんか、いいだろうね。湖で泳いだり、ボートこいだりしたいな。他人の目や耳を気にせずに、あいつと色んなことをじっくり話してみたいし、何も言わずにじっと傍にいるだけでもいいだろうね」

31.二人で強敵(魔物・組織問わず)を相手にするなら、どんな戦いになりそうですか？

「ああ、それは、ぜひ聞いてみたいね」
「僕は君との闘いに限らず、レイフを危険な目にあわせたくなどないけれど、もし僕達２人が強敵に対して一緒に闘うなら―僕が作戦をたて指示を与える指揮官役で、レイフはそれを実行に移す実働隊を率い、尚且つ僕を補助する副官になるだろうね」
「随分具体的だね」
「子供の頃から、友達を巻き込んでの他愛のない悪戯やスポーツクラブまで、いつも自然に、そんなようなポジションに収まるんだよ、僕達は」

32.本人は気付いてないけれど、あなたが密かに気付いているその人の癖は？

「嘘をつくと鼻がぴくっと動いて、瞬きをしなくなるね。あいつが僕をだますことなんて、ほぼ百パーセントできないのさ」
「レイフは分かりやすいからね、君と違って」

33.その人と自分が似ているな、と思うところは？

「外見以外に似ているところなんて、あるのかい？」
「いや…それは、僕にも思いつかないな」

34.では、その人のここが心底理解できない、と思うところは？

「大雑把過ぎるところかな。片づけがちゃんとできないとか、裸に素足で家の中どころか気がつけば外まで行ってるとか…そう言えば、一度洗濯機の中にトレーニングシューズを放り込んで洗おうとしたことがあったな。物凄い音がするんで何事かと思って飛んでいったら、洗濯機の中で靴がごろごろ回ってた…僕にとっては軽いショックだったよ」

35.その人の子ども時代は、どんなだったでしょう？

「元気ではちきれんばかりの健康優良児だったね。今では立派な大男だけれど、昔は小さくて可愛かったよ…母さん似の僕らは女の子に間違えられることもよくあったな」
「写真で見たことがあるけれど、本当にお人形みたいだったね。一体何をどうしたら、そこまで育つのかな」」
「それは遺伝子のせいとしか…うちは父さんが一流のアスリートだったし、母さんの家系も皆大柄だからね。たまに親戚一同が介すると家が狭く感じるくらいさ」

36.その人の結婚相手・結婚生活はどんな様子でしょう？

「この質問は、君には酷かな？」
（クリスター、切なげな眼差しで）
「いや…レイフならきっといい父親になると思うよ。あいつは子供好きだし、ましてや自分の子なら馬鹿みたいに可愛がるはずさ。結婚相手に対してもたぶん優しい夫になるだろう…あいつの愛情は大きくて豊かだから―」

37.その人の老後はどんな様子でしょう？

（クリスター、かなり遠い目になって）
「山ほどの子供や孫達に囲まれて、皆に「優しいおじいちゃん」として慕われながら、幸せで満ち足りた老後を過ごしていそうだね。そして、うんと長生きして、ある日ぽくっと大往生を遂げるんだ。ほんとに、さっきまでその辺でジョギングしていたのにってくらい唐突に、最後の最後までかくしゃくとしてさ」
（Ｊ、ちょっと呆れながら）
「おいおい、殺すなよ」

38.その人の手料理を食べたことはありますか？(無いなら、ご想像で)

「普通じゃないサラダ」
「何、それ？」
「レイフらしく、あくまで大胆に、はがしただけのレタスにトマトやキュウリがごろんごろんとボールに入ってるんだ」
「何だか馬の餌みたいだね」
「ああ、その通りだよ。それで、ボールの上に直接塩とコショウと酢とオイルを振りかけて、手でざくざくかき混ぜて出すんだ。腹に入ったら一緒だろって言うんだけれど、油と酢は分離してるし、塩とコショウは固まってるし―」
「思うに、君が作り直すんだろ」
「その通り｣

39.その人の歌を聞いたことはありますか？(無いなら、ご想像で)

「そう言えば、機嫌がいいとよく歌を口ずさんでるな。流行のロック系の歌を振りつきで」
「うまいのかい？」
「うーん、微妙。音感はちょっとずれているんだけれど、本人が気持ちよさそうに歌ってるから、それでいいじゃないか」

40.その人の寝言をたまたま聞いちゃった!!　どんな事を喋ってた？

「こどもの頃、同じ部屋に寝ていた時は寝言なんてしょっちゅうだったよ。あいつは声が大きいからね、それでよく起こされたものさ。『兄さん、兄さん』って必死の声で呼ばれて、慌ててあいつのベッドを覗きに行ったら、それも寝言だったということがあったね」
「恐い夢でも見ていたのかな？」
「そう、夜、テレビでホラー映画を見たんだよ。苦手なら見なきゃいいのに、意地を張って、平気な顔をしてさ。結果夢にうなされるんだからね」

41.その人に着せてみたい服はありますか？

「特にないけれど…」
「思うに、着せてみたいと思うなら、君は自分でその服を着てみればいいわけだし、レイフに着せたくないものは自分でも着たくないわけだよね」
「まぁ、外見が同じだからね…僕に似合う服はあいつにも似合うし、逆も然りさ」
「お揃いにしようとは思わないのかい？」
「子供じゃないんだよ。僕らみたいな大きな双子がお揃いなんて、気持ち悪いじゃないか」

42.その人にどうしてもやめてほしい事はありますか？

（クリスター、真顔で）
「ひとつある」
「何だい？」
「あいつ、よく自分の下着と僕の下着を間違えるんだ。ちゃんと区別がつくようにデザインの違うものを買ったはずなのに、それでも間違えるんだ」
「ああ…？」
「洗濯したはずなのに、僕のパンツの数がいつも足りなくて―探しに行ったら、レイフが自分の引き出しに取り込んでいたり、あまつさえはいていたりするんだ」
「ううん、男兄弟なら、そういうこともよくあるのかな？」
「でも、嫌じゃないか？　他のものならともかくパンツまで一緒だなんて―それなのに、あいつは全く頓着しなくって、『あ、悪い、間違えた』って笑うだけで、やっぱりまた間違えて―」
「分かった、分かったよ―あ、そうだ、区別がつくようネームを入れてみたらどうかな？」
（クリスター、想像し頭を抱える）
「そんな下着つけてたら、学校のローカールームで着替えられないよ」
「確かに」

43.これだったら絶対相手に勝てる、と思うものを1つどうぞ。

（クリスター、ちょっとふんぞり返って）
「ふん、あり過ぎて、１つに絞れないくらいだな」
「大きく出たね。それじゃ逆に、君がレイフに絶対勝てないものって何？」
（クリスター、顔をしかめて）
「身体能力かな。僕はどんなにがんばっても人間だけれど、本気を出したあいつは、ちょっと化け物の域に入ってるから」

44.その人とあなたの体が入れ替わっちゃった!!　その時あなたは、何をする？

「パワーでもスピードでも僕を上回るレイフの体で、どれほどのことができるのか、限界に挑戦してみたいね。レイフの天才に僕の精神力が加われば、何でもできそうな気がする。プロになるどころか、もしかしたらオリンピックにだって行けるかもしれないよ」

45.では、その時その人はあなたの体で何をしてそう？

「あいつは、僕の体になろうが、やっぱりマイペースでいつもどおりに過ごしそうだな」

46.これから、どんな関係になればいいな、と思いますか？

「どんな関係になればいいのか、簡単に答えが出せれば、僕もこんなに悩まないよ。でも、このままではいられないことだけは分かっている―僕達は変わらなければならないんだ。いっそのこと僕がレイフの人生から一度身を引くのもひとつの選択だと思っているよ。荒療治だけれど、このままじゃ、きっと２人共破滅してしまう。レイフの将来を駄目にするくらいなら、痛くても僕は、あいつを切り離すつもりだ」
「ふうん…レイフの将来を保障するためには、そこまでやるのかい？　それなら、相棒を失った後、君自身は一体未来にどんな夢を持てるのかな？」
（クリスター、途方に暮れたように）
「…分からないよ、そんなこと」

47.では、その人にメッセージをどうぞ。
（クリスター、一瞬ためらった後、意を決したようにきっぱりと）
「…愛しているよ、レイフ、おまえは僕の命だ」）
「わ、いきなりストレートに言うからびっくりした」

48.あら、その人から返事が返ってきましたよ。内容は･･････。
『ありがとうっ、すっごく嬉しいよ。もちろん、オレもクリスターを一等愛してるさっ！！』

（クリスター、感極まる）
「レイフ…」
「いいね、清々しいほどの直球ぶりで」

49.作者さんに何でも一言どうぞ。

（クリスター、険悪な顔になる）
「僕ばかり辛い目に合わせるのはどういう訳なのかな？　人を苛めてそんなに楽しいか？」
「落ち着けよ、クリスター、君らしくないぞ｣　
（クリスター、肩に置かれたＪの手を振り払う）
「大体インタヴュアーによりによってこいつを選ぶか、嫌がらせにしてもひどすぎる」
「ほら、次の質問で最後だから、がんばれ」

50.それでは、最後に読者さんに何でも一言どうぞ。

（クリスター、きちんと姿勢を正して）
「レイフとのことでは、色々心配してもらっているようで、すまなく思っているよ。すぐに結論の出せるものであれば、こんなに気をもませることなかったのかもしれないね。それでも、近いうちに決めようと思うから、もう少しだけ僕達を見守っていてくれないか」
「さあ、終わった終わった、お疲れ様～」
（Ｊ、う～ん伸びをした後、クリスターの肩をぽんぽんと叩き、あっさりと帰っていく）
（クリスター、疲れたように溜息をついて）
「インタヴューの名目で僕を突きまわして、楽しんで、とりあえず満足したわけか―恐ろしい奴」

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