フィレンツェ散歩道

さて、ここでは、今回のフィレンツェ訪問でちょっといいなと思ったスポットの紹介とか耳より情報などしみようと思います。
サン・マルコ修道院
フラ・アンジェリコの受胎告知
別に訪れる予定に入れてなかったのですが、ここは開館時間が8次30分と早く、朝早く起きすぎて時間を持て余していた私は時間つぶしにつもりでいったのです。それが、思わぬ拾いものをすることに。
ここは、一五世紀に建てられた修道院で、それがそのまま美術館になっています。見所は、フラ・アンジェリコとその弟子達が残した数々の美しいフレスコ画。宗教画というと、結構おどろおどろしいものも多いのですが、ここのは、描かれる人物の顔も柔和で色使いも暖かいピンクとか優しく、女性好みの絵だなぁと思いました。午後には閉まってしまうので、フィレンツェで早起きしたら、まず一番にここを訪れてみてください。

サンタ・マリア・ノベッラ薬局
昔の調剤道具
創業1612年(起源をさかのぼると一三世紀のドミニコ会修道院薬局)という超老舗薬局。天然素材の石鹸やコロン、オイル、お茶に蜂蜜等が売られています。小説「ハンニバル」でドクター・レクターはここの常連客でしたが、遊び心でうちのカーイもここのオイルや石鹸のファンということにしてます。私は、ここで色んな香りの石鹸やバスオイル、薔薇のルーム用アロマオイル、蜂蜜を買って帰りました。本当はエッセンシャルオイルが欲しかったのですが、それはなかったみたい。内服用ならあるっていってたけれど、飲んでもなぁ…日本にも飲むための薔薇のオイルのカプセルが最近入ってきたと雑誌で見ましたが、どういう効果かがあるのかしらね。あ、この薬局ですが、商品だけでなく、その由緒ある建物自体すごい見ごたえがあります。高い天井を飾るフレスコ画、家具、博物館の用に展示されている昔の薬局用機材。店の内部に漂う何ともいえない香料のいい香り。ちなみにここの支店が東京にもあるそうです。お近くの方は一度覗いてみては?

美術館の予約システム
フィレンツェには、入場の為の長蛇の列ができる人気の美術館があります。特にウフィツィ美術館なんて下手したら三時間待ちになることもありそうです。限られた日程で行動する旅行者にとって、この時間のロスは惜しい。そこで活用したいのは電話予約のシステム。日本からでも電話して予約すると、それほど待たなくてもすみます。予約料はいくらかかかったし、電話は英語ですが、待つことを思えばトライしてもいいのでは。前回のフィレンツェ行きの折りには、ウフィツィの予約を、現地で、海外旅行保険の電話サービスを利用して取ってもらいました。今回は、前もって日本から国際電話で、アカデミア美術館の予約を自分でしました。ウフィツィの時は朝の早い時間、結構混んでいたので予約して正解でしたが、夕方に行ったアカデミアはがらがらだったので、予約の必要なかったみたい。見所いっぱいで回るのに時間のかかるウフィツィに比べて、見所はダビデ像くらいでそれほど展示物も多くないアカデミアは回転が早いのかもしれませんが、時間帯にもよるのかもしれません。午前中は、団体観光客が押し寄せるのでそれで混むって話もありますし。だから、もし予約なしでいくのならも、夕方の方がいいのかもしませんね。
キャンティワインツアー
ワイナリーから見た美しいトスカーナの風景
フィレンツェはトスカーナ、キャンティーワインの産地の中にあります。実際、フィレンツェから日帰りのツアーも出ているので、ワインに興味のある人は利用してもいいかもしれません。かくいう私も、行ってきました。どうやらそういう現地発着のツアーがあるらしいとは知ってたんですが、詳しいことは分からないので取り敢えずインフォメーションで情報収集。すると様々な現地ツアーの載ったパンフレットをくれて旅行会社の場所を地図で教えてくれました。そこで自分で旅行会社まで出向いて行ってツアーを申しこむことに。キャンティーワインツアーについては、昼間だけの半日コースとディナーつきの1日コースと2種類あります(曜日によって設定が違います)。私がいける日は、半日コースしかありませんでした。さて、この旅行社ですが、ドウモのすぐそばにあるんですが、いわれた通りをどんな探してもそれらしいオフィスが見つかりません。どうして??分からないまま、パンフレットの住所の番地にあるビルに取り敢えず入ってみました。すると、中にいた、通りすがりの人が、いかにも観光客な私を見て、「旅行会社を探してるの?それなら上だよ」って、教えてくれました。狭い階段を上って、三階か四階にたどりつくと、地味な扉に探し求めていた旅行社のロゴが小さくはっています。仕事する気、あるのか?と、商売は目だってなんぼのものだと思う関西人としては首を傾げたのですが、ともかく見つかってよかった。後はスムーズに予約、予約券をもらって、翌日を待つことに。さて、このツアーはトスカーナの風景を楽しみつつ、途中小さな村も訪ねたりして、バスでキャンティワインを造るワイナリーの一つを訪れるものです。英語の達者なガイドさんがワイナリーの歴史を興味深く話してくれるのがおもしろかった。ここは、もとはフィレンツェのパッツィ家(「ハンニバル」読んだ人は分かるかな?)にゆかりのお城だったそうです。今住んでいるのはパッツィの血筋ではない、外国の方ですが、この古い城を愛し、ここでワインやオリーブオイルを作ったり、観光客に開放して、維持しているようです。こういう古い建物に住むのって大変みたいですが。暖房もないっていうんだから、夏はともかく冬は辛いでしょうね。お城の見学の後は、待ちに待ったテイスティング時間です。う〜ん、なかなか、いける。こうなると、ディナーつきのツアーの方がよかったなぁ思ったり。日程の合う人は、ぜひ、お試しあれ。

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