金子家墓所

蓑香夫妻の墓碑 「眠月院蓑香居士」とある	金子家の墓 右奥が一鳳の墓石。

金子一鳳（1777？〜1850）　関宿藩士、能書

先生諱好典、小字敬太郎、後稱敬之進、姓金子氏、其先世為關宿藩臣、曾祖始奉命仕其支属久世丹後君、祖父某無子、養椎谷藩内海某第二子為嗣、以女配焉、是為先生父母、先生幼穎悟好筆札、夙夜勉強不懈、文化六年執贄於尊眞親王之門、十一年繼家、襲録百石、凡歴事三君、歴任諸職、遂進為室老、天保十年致仕、號一夢、又號一鳳、寓于溝口好勝家、以書為業、門徒日繁、親王葬後復事後王、猶事親王執禮不懈、故辱承寵異前、後再賜秘訣、自法橋、累陞至法印、嘉永三年十月二十日、疾卒于好勝家、享年六十有三、葬早苗田宗源寺邱、謚曰了明院聯譽一鳳玄文居士、配木村氏生三男四女、男皆殤、養本宗金子好�ｺ第二子好義為嗣、別養笠原氏子為義子以女配焉、析産授之後、有微意稱姓溝口、即好勝也、好義・好勝孝養殊至、又能畢葬事、請予記其墓、因叙其［既木］、嘉永三年十二月、中条尚長撰　金子好爵書、皆先生甥也、門人内田寧孝題面、孝子好義・好勝建

金子蓑香　印人、續補傳に名孚、字魚吉、通称与一、住江戸下谷車坂下とみえる。蔵六五世の師で、将軍家および皇室に印章を献上したという。宗源寺には此墓参詣を目的に来たがなかなか見つからず、ようよう金子家の墓誌に隠れた墓石を見つけることができた。「眠月院蓑香居士」とのみあるだけである。（2009.3）