乾清花苑　　太白廡　　略伝引得

佐佐木家

佐佐木 佐々木�ｺ綱━━━弘綱━━━信綱━━━治綱━━━幸綱

佐々木�ｺ綱(〜1834)  　書博士岡本保孝門人。弓砲の術を兼ねる。天保5年没。

佐々木弘綱（1828〜1891） 　幕末・明治の国文学者。文政11年7月16日生。�ｺ綱第二子。小字習之輔、はじめ時綱という。天保4年6歳で、書と大学素読を父に受けるが、翌年父を失う。のちもっぱら母田上氏の慈訓を受ける。弘綱性和歌を好み17歳の冬より翌年夏に至る間に和歌千首を詠む。 　年20、足代弘訓の寛居塾に入り四年で行大いに進み塾頭となる。弘訓その才を愛して一字を与え弘綱と改めさせた。弘訓没後江戸に上り井上文雄に従遊して帰郷。万延元年津藤堂侯に客礼をもって招かれ国書を講じた。齋藤拙堂と交情深く、互いに詩歌をを添削しあった。 　明治10年、居を松阪に移し鈴屋車中監督に推される。明治15年東京へ転居。帝大古典科創設にあたり小中村清矩の推薦で帝大講師となり、また大学編纂所で編纂に従事する。物語類などの古典解釈と歌道の普及につとめた。また東京高等師範学校講師を兼任。 　18年病をもって致仕。明治24年6月25日死去。64歳。号は鈴山、竹柏園。著作に「万葉集歌辞童喩」など(三重先賢伝他)。

「鶴をよめる」 「社頭立秋」

佐佐木信綱