乾清花苑  太白廡  略伝引得

中尾場城
 大分県の南画家、名復、字中行、馬城は号。「大分県画人名鑑」に、「父は素封家として日田代官所の掛屋をつとめ帯刀を許されていた。若年、帆足杏雨に従って南画を修めたが、長兄、次兄相ついで没するに及び、家を継いで家業についたが、業になれず、家産を乱し、さらに清国に遊び、各地を遊歴し上海にあること一年有余にも及んだ。」とあるとのこと(帆足先生的収蔵)。著に「群馬県下上野国妙義山真景」(明治19刊)。
 大日本書画一覧(明治27)、古今名家新撰書画一覧(明治35)大日本絵画著名大見立(明治35) 増補古今書画名家一覧_(明治44)



妙義山真景(版、早大蔵)
1885
擬石田山水
(旧蔵) 1890