松平雪江(1834〜)
明治〜大正の日本画家、天保5年水戸下市東台生。本名信行、後に俊雄。父は水戸藩士で、画家の松平権蔵(号「雪山」)。母は水戸藩士酒井家の出で、母の弟、酒井喜煕は日本画家横山大観の祖父にあたります。雪江と大観の父は従兄弟同士。雪江は、父から絵の手ほどきを受けたが、さらに父の師である立原杏所に師事。明清画の模写などもして腕を磨いた。
明治2年ごろから市内奈良屋町(宮町)に居を構え、明治9年に茨城県庁職員。自身の作品を展覧会などに出品する一方、明治18年に出版された『常磐公園攬勝図誌』の編集・執筆。『常磐公園攬勝図誌』は常磐公園(偕楽園)とその周辺の案内書で、この本の原画、編集等の制作を雪江一人が行った(水戸市立図書館)。
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