通称:伊三郎、文政4年12月7日生、明治34年5月12日没。尾張国知多郡常滑村出身の陶芸家。鯉江小三郎家三代目。
父の鯉江方救と共に常滑焼の鉄砲窯を改良し、真焼窯を考案した。1835年に真焼窯を親子で完成させたとされ、1874年には堅焼きの丈夫な真焼土管(常滑陶管)の国産化に成功し、常滑焼の基礎を築いたとして名高い。
清人を招聘して、朱泥の急須作りを導入して常滑焼を代表する製法とした。その他には美術研究所の埋め立て事業、新田開発(鯉江新開)を行った。
大正10年に平野六郎により制作された陶像があり、昭和4年生誕百年を記念して天神山に台座銘とともに建立された、『鯉江方壽翁』誌が刊行された(国会図書館)。
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