乾清花苑  太白廡  略伝引得

藤田氏
        藤田屋           ┏某
與左衛門━━與右衛門━━一正━┻
                  幽谷   東湖

幽谷 藤田一正(1774〜1826)
 
水戸の人。初め青木侃斎に師事して四書五経を読了し、十一歳で詩を作り、十三歳で文を作ったと言う英才。十六歳で江戸に出て、柴野栗山・大田錦城らと交わり名を高め、その後、藩の彰考館総裁。後期水戸学は、幽谷から始まったと言ってよく、その門下に会沢正志斎・国友善庵・飛田逸民・杉山復堂らが現れます。その書に、『修史始末』二巻・『勧農或問』二巻・『幽谷先生遺稿』・『幽谷詩纂』等がある。

夜登富嶽

東湖 藤田(1806〜1855)
 
 水戸の人。幽谷の第二子。江戸で亀田鵬斎・大田錦城らに学び、幽谷没後に彰考館編修。藩主斉昭に信任され、藩政の改革と水戸学の振興とに、尽力。その書に、『弘道館記述義』二巻・『回天詩史』二巻・『東湖遺稿』三巻・『東湖詩鈔』二巻・『東湖随筆』一巻等がある。





天錫餘生