国産初の電気機関車。 1919年(大8)鉄道院/大宮工場でドイツ製EC40(10000型)をモデルにその増備用として14輌が製造されたアプト式機関車。 この10020型の投入で碓氷峠の蒸機運転が廃止された。 横川寄り(写真左側)にのみ設けられた片運転台と、 動輪用/歯車用に各1基づつの主電動機を床上に設置し減速後にロッドで4軸の動軸と2軸の歯車を駆動するという、ユニークな構造。 老朽化と後継機ED42の増備により1952年(昭27)3月に最後の13号機が廃車され全廃となった後、アプト式機器を外されて各地の私鉄に譲渡されたが、 そのうち東武日光軌道線に行った10号機が1968年(昭43)の廃車後に国鉄に寄贈され復元、準鉄道記念物として静態保存されていて2007年に開館する新鉄道博物館に展示の予定。 |
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およそ製品化されるはずがなさそうなこの機関車が珊瑚模型店から、バラバラの車体とほとんど組立済の下回りという珍しいキットとしてカプラー別売¥52,000で発売されたのが1993年(平5)のこと。
フライホイール装備でなかなか快調に走りますし、 車輪とラックギァの回転は別々のため見ていて楽しくなります! ナンバーはED40の他、10020型用も付いています。 2005.9.9 作成 by gankooyaji 2006.2.1 追記 |
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実物に劣らず模型もユニークな構造。台枠中央が上方に大きく延長され動輪用とラック用にそれぞれ別のホイールが付き その軸をモーターからウォームで駆動していて、
ウォーム軸にフライホィールが付いています。 第1/第2と・第3/第4動輪がイコライザー支持。 ウォームは動輪用が36:1/ラック用が32:1で、これで実物同様にラック用ロッドが少し速く動く様子が楽しめます。 2006.11.3 更新 |