我が玩具人生に一片の悔いなし!
バンダイ 食玩 GUNDAM STAND art : 016
MSK−008:ディジェは、1985年放送の「機動戦士ゼータガンダム」に登場するモビルスーツ。 前作「機動戦士ガンダム」の主人公、アムロ・レイが搭乗した事で知られています。 しかしながらアムロ=ガンダムのイメージが強烈であった為か、アムロがディジェに乗っているのを見て卒倒したファンは多い筈。 正直私も放送当時「アムロがモノアイ君に乗ってるぅ〜!」とショックを受けたものですが・・・そのショックも最初だけ、何故かすぐに大好きなMSとなりました。 今一番好きなMSはディジェと言っても良い程です^^;
しかしながらこのディジェ、はっきり言って不人気MSの様で商品化に恵まれません・・・。 プラモデルなんて放送当時に発売された1/144が出たのみで、詳しい事は分かりませんが、あとはSDやガシャポン等で出ていたくらいではないでしょうか? 他に1/144の可動モデルがガレージキットで出ていた記憶がありますが(Bクラブ製だったかな)、完成にはガレージキット製作のノウハウが必要であまり一般的ではないですしね・・・。
ところが、ある日スーパーで見かけて衝動買いしてしまったのが今回紹介する「GUNDAM STAND art:」シリーズのディジェです。 私は食玩には余り興味を持たないのですが、これだけは別格です!
パッケージ、大きさは160×120×60mm位、中にはブリスターに入ったディジェとカード・スタンドパーツ、あと一個だけガムが入っています。 食玩とは言えない豪華さだなぁと今更ながらに思ったり・・・。 スタンドパーツは踵に付ける様になってますが、安定して立てるので特に必要もない物ですね。
スタイルは良好ではないでしょうか。 大きさは約85mm、背中のバインダーがかなり大きくこれも含めると135mm位になります。 本体はPVC製で背部バインダーとクレイバズーカはABS製となっています。 可動は、手首が回転出来るくらいでほぼ固定モデル、肩もはめ込んであるだけなので一応動かす事が出来ますが、軸に角度が付いているので動かすと隙間が開いてしまいます。
一見腹部の赤いブロックがコックピットに見えますが、リックディアスがベースになっているのでコックピットは頭部に配置されている設定です。 頭部左脇に丸いハッチが有る筈ですが小さい物なので省略されてますね。 モノアイは塗られていません。 足首のアーマー・背部バインダー基部に細かいプリントが入っていますが、それよりも脚部のスラスター等にも墨入れを施してほしかったかな?ちょっと足がのっぺりして見えてしまいますね。 ゲルググに似てるとよく言われるこの機体ですが、デザイン自体はかなり違いが有りますね、でも雰囲気はやっぱり似てるかな? 腕はザクに似てますね。
背部バインダーは左右が結構寄っていますね。 この特徴的なバインダーの形状はフリーダムガンダムのデザインに影響を与えています(嘘です)。 腰にはビームナギナタを装備していますが、劇中では使用されていません。 是非これを構えられる可動モデルが欲しいところです。 陸戦用MSの設定ですが、実際はドダイ改に乗って空中戦をしているシーンが多く格闘戦は殆ど無かったと思います。 もっとナギナタを使って白兵戦をしたりして活躍すれば、ガンダムとはまた違ったアムロ機としての人気を獲得出来たかも知れませんね、そこが残念です。 とは言えジェリドのバイアランを撃墜するなどそれなりの活躍を見せています(バイアランもお気に入りのMSですが、これもディジェ同様マイナーMSに甘んじています)。
やっぱりアムロの黒歴史として、その存在自体を封印しようとしているのでしょうか・・・せめてHGUCでは発売しようよバンダイさん、MIAでの商品化も逃しているしなぁ・・・つくづく不運なMSですね。 あ、リックディアスがベースって事は「γガンダム改」って言えなくもないか? ・・・言えないか(笑)。 リックディアスをγガンダムとこじつけて、ディジェとコンパチでGFFで出してくんないかな? ディジェにするとジオノグラフィーっぽくなっちゃいますけどね。
大きさの近いHCMproの百式と並べてみました。 こうして並べて見ると何だかカッコイイ!? アムロがジオン系デザインのMS乗ってる〜!って思ってましたが、考えてみればシャアもガンダムタイプの百式に乗ってる訳でお相子ですね。 パイロットを逆にしたらバランス取れそうですがそれではアムロが主役を食ってしまいそう? シャアがディジェに乗ったら人気MSになったのかな?とか考えてしまいましたが、アムロが乗らなかったらディジェを好きにはならなかっただろうな・・・。 赤いディジェにシャアが乗ればそれなりに人気MSになったかも知れませんが、私にとってはこの機体にアムロが乗った事に意義があり最大の魅力を感じるポイントなのです。 脇役に徹しているアムロの専用機として地味に活躍するその勇士、渋いねぇ。
しかし、アムロ機としての先入観を持たずに見れば、ディジェ自体なかなかどうしてカッコイイMSなんじゃじゃないの!? マイナー好きには堪らん迷機中の名機ですよ!