我が玩具人生に一片の悔いなし!

メディコムトイ RAH ウルトラマンレオ

メディコムトイから発売されたリアルアクションヒーローズ(RAH)のウルトラマンレオです。 ウルトラマンレオは1974年にTBS系で放映された円谷プロの特撮ヒーロー番組で、ウルトラシリーズの第7作目(第2期としては4作目)。 前作「ウルトラマンタロウ」から大きく路線を変更し、スポ根モノ等のの要素を盛り込んだ異色作となりました。
ウルトラシリーズではイマイチマイナーな存在に甘んじているウルトラマンレオですが、私は昔からこの作品が大好きで、今でも初期主題歌「ウルトラマンレオ」を聴くと熱いモノが込み上げて来ます。 余りに厳しいモロボシ隊長は、子供の頃は少し怖いという印象も有りましたが、威厳のあるモロボシダンがカッコ良かったし、通り魔的な星人は本当に怖く、コミカルさが目立った前作とは一線を画するもので、特に初期のシリアスな展開は強烈なインパクトを与えるものでした。
とは言え、昭和のウルトラシリーズの商品化は多くの場合「ウルトラマンタロウ」で終了してしまう事が多く、映画等でも兄弟から外されてしまう事もしばしばで、レオファンである私は非常に悔しい思いを強いられて来ました。 しかし、遂にメディコムトイからリアルアクションヒーローズシリーズでの待望の商品化となりました。 定価14490円。

今回はこのRAHウルトラマンレオが如何なる物なのかを紹介して行きたいと思います。


パッケージ

パッケージです。 正面はマジックテープで閉じてあり、開くと中身が見える様になっています。 この他にディスプレイスタンド・アンケートハガキ・カスタマーサービスシート(不良品や部品購入時に使用する用紙)が入っています。 それと、期間限定ですが「アストラ」もしくは「おおとりゲン」を購入出来るチケットが付属しています。 どちらか1つではなく、両方何個でも買えるみたいですね(アストラ:14490円、おおとりゲン(隊員服)13440円)、私はアストラをチョイスしてみました。


3面図

実にリアルな造形と実物のウェットスーツを思わせるスーツにより、写真だけ見ると本物と見紛う出来です。 しかし、このシリーズは当たり外れが有るみたいですよ、私はRAHはこれが初めてですが特に問題は無く一安心・・・。


各部ディティール

目はクリアー成型で覗き穴部分にはきちんと穴が空いています。 ビームランプは残念ながら塗装で再現、出来ればクリアにしてほしいところ、私のは色剥げてます・・・。 側面は、後頭部のヒレがちょっと目立つかな? 横から見ると中央の角が一角獣の様に突き出て見えるのが特徴的ですね。

カラータイマー、内側のモールドが雰囲気を出していますが、青の状態のみ。 赤の状態と交換出来たりすると遊びの幅が広がるのにな〜。 シークレットサインは、胸のプロテクターとの位置関係はこの位で良い様ですが、何か少し上過ぎる様な気もしますね、多分胸筋の位置が上過ぎる為ではないかと思いますが。 それと、点の部分は”み”みたいな部分に繋がっているのがちょっと残念、いつの間にか無くなっていたりするのも嫌なのでまあいいかな。

レオブレスレット(手首のブレスレット)、これは手首と一体成型でひし形部分は別パーツですが、私のは一つだけ接着が甘い物が有りました。 非常に小さく紛失しやすいので取れ易いくないか確認していおいた方がいいですよ、私は無くしかけました。 ウルトラマント(ブレスレット形態)は、第26話でウルトラマンキングに貰い受けるウルトラマント、通常はブレスレットに変形させて左腕の上腕に装着しています。 これは劇中後期の装備なので初期を再現する時は外しましょう。 劇中でレオブレラに変形させた時は堪らなくカッコ悪く思えました。 ウルトラマンキング、イメージUPのアイテムをあげてくれよ〜。 そういえば子供の頃、傘持ってる時はモロボシ隊長の杖の真似はよくやってました。 この杖は銃など武器が仕込まれていてカッコ良く見えたんでしょうねぇ、レオブレラの真似はしませんでしたけど!

脇の下に配置された電飾用の電池BOXを再現、こんなところまで再現するこだわりは嬉しいんですが、これが邪魔で腕が下がりません。 可動の邪魔になるのはちょっと問題では?

背中のチャックを開くには、針金の先を曲げた物を使用すると開け易いと思います。 スーツを脱着するのは容易ではないと思いますけど。
それから、ディスプレイスタンドも付属しています。 フィギュア本体に固定する部分は2種類付いています。


アクション

手首各種。 握り手左右・平手左右・軽く指を曲げた状態が左右・レオの基本の構えを再現した左手・ヌンチャク持ち手は右手のみ。 素体の手に手首パーツを被せる様になっていますが、正直邪魔なので外してた方が遊び易いと思います。 手首を腕にはめる時はキツ過ぎで、そこにスーツの厚みも加わるので余計にはめ難くなっています。 手首自体も僅かに小さい気もするし、あとほんの少し大きくても良い様な気もします。 キッチリはめないと腕の長さが変な感じになってしまうし、キッチリはめるにはキツイしもうちょっと余裕持たせてほしかったところ。

レオヌンチャク、第11話の対ケットル星人戦で使用。 工場の煙突を超能力(?)でヌンチャクに変化させた物。 実際はそれ程活躍出来ずにへし折られた様な記憶が有りますが、こういった武器を使うあたりは流石「宇宙拳法の達人」ですね、妙に似合います。
残念なのはヌンチャク握り手が右手のみな事、左手で握れない為定番と言える様なポーズさえとり難いのは勿体無いな〜、折角のアイテムが生かしきれていない。 画像では左手の親指に何とか引っ掛けているだけです。

他のフィギュアの方が使いこなしてる・・・。 でも、ちょっと志穂美悦子っぽくてカッコ良かったり(このフィギュアは「コードギアス反逆のルルーシュ」に登場する「紅月カレン」)。 女必殺拳・危機一発!

劇中のレオの構えっぽく。 右手を一度横に振り腕を前でクロスした後左手を前に構えます。 左手を若干前に倒しているのは、手袋を付けた状態で手首を垂直に構えるとキツイからだそうです。

レオキック! レオの必殺技として多用されたとても印象的な技。 このフィギュアには厳しいポーズ、足裏にプリントされた文字が興醒めです。
ウルトラ兄弟とレオ兄弟が誤解により戦ってしまった時、この技でうっかり(笑)エースにトドメを刺しそうになってましたが・・・その後殺されかけたので相当怒ってたのか? 子供心にこのエピソードのインパクトは強烈で、この時ばかりはウルトラ兄弟がヤな奴に見えました・・・。

アストラにウルトラ念力をかけウルトラキーを取り戻せと言うモロボシダンの静止を振り切ってレオに変身、師匠をボコボコにして弟の救出に向かう姿は(正しいかどうかは別にして)素直に心に響きました。

肝心の可動面はと言うと、とにかくスーツがパッツパツでスーツに引っ張られるのとスーツが痛むのが怖くて思う様にポージング出来ないって言うのが正直なところです。 電池BOXまで再現しているのはいいのですが、可動の邪魔になるのはどうかと・・・これが邪魔で素立ちさえイマイチ決まらない。
平手はチョップの再現だけでは無く限定販売のアストラ(画像では代役)と組み合わせての合体技「ウルトラダブルフラッシャー」等を再現する為の物であると思うのですが、腕が閉じないぜ・・・。 と言うかアストラこのポーズとれるの?

よく「スポ根ヒーロー」みたいな語られ方をされるウルトラマンレオ。 弱いレオをモロボシダンが鍛え上げ、特訓によって心身ともに強くなっていくというストーリーなのですが、正直言ってレオって弱そうに見えません。 昔は、レオが弱い訳では無く単に星人が強いのだと思っていました。 それはレオのアクションの為であると思いますが、とにかく身軽で、このデカイ角の付いたマスクは相当重いと思われますが、それをものともせず連続バック転を決める二家本氏のアクションは素晴らしい。 後に「宇宙拳法の達人」と異名をとる由来にもなっているのではないでしょうか? 多分弱かったのはメンタル面での弱さ未熟さだったのだと勝手に解釈。 当初は光線技も苦手でしたが、それを克服していったレオは相当強くなっていると思われます。 ウルトラ兄弟と戦ってしまった時は、ほぼ一人で四兄弟と互角に戦って見せたレオ。 レオ強ぇ〜よ!


という事で、造形は素晴らしい一品ですが、レオのアクションを再現するには厳しいつくりです。 素体自体はかなりの可動域が有ると思いますが、スーツのフィット感を再現するとろくに動けなくなるジレンマ、難しいところですね。 しかしながらレオファンには堪らない一品です! カッコイイよ!

ペキペキペキッ! いい音するね!


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