超人ハルク
(DVD)
Takeshi

テレビシリーズの第1作、ハルク誕生の原点を改めて観た。偶然、中古で手に入れたものだ。もともとはデービッド・バナー博士が、自分の恋人を自動車事故の時に助けられなかったことを悔やみ、人間のもともと秘めている80%の力を実験で引き出そうとして誤って大量のγ線を浴びてしまったというものだが、エリック・バナのハルクではそこまで描いていない。この超人ハルクは1977年モノだが、バナー博士がセリカ1600クーペだったり、マギーの車はフェアレディーZ432タイプだったり、時代を感じる。また、最初にハルクに変身したのは、タイヤのパンクが原因で、変身後最初にやったのは、ボンネットを叩き、バーストしたタイヤを外して放り投げ、天板を叩き、ガラスを割り、車をひっくり返して谷へ落とした。最近のハルクは、たしかにマーヴェルのイメージでかなり巨大で破壊力や跳躍力などがありえないものだが、当時のハルクはせいぜいデカめのプロレスラー程度だ(ただ、足跡のサンプルはものすごくデカいものが出てくるところが笑える)。テレビシリーズの始まりということで、まだまだ探りながら作っているのか、予算も映画ほどではないだろうから、それでも研究所を爆破してしまうところはよく金をかけているなぁと思う。60〜70年代のアメリカのドラマってみんな同じ雰囲気で、チャーリーズ・エンジェルとか、600万jの男とか、スタートレックの原点である宇宙大作戦、スペース1999、原潜シービュー号海底科学作戦、まーいろんなのを楽しみに見ていたものだ。現代って若者のドラマばかりで、どうもあの頃のワクワクするドラマが見られないのが残念だ。