2009年NFLボルティモア・レイブンズのドラフト1位であるOTマイケル・オアーの実話に基づく作品。監督のジョン・リー・ハンコックは、オールド・ルーキーの監督だ。ママとなるリー・アン・テューイ役のサンドラ・ブロックはこれでアカデミー主演女優賞を獲った。と同時に、All About Steveという映画でラズベリー賞の最悪女優賞も獲ったのは記憶に新しい。さて、お金持ちの白人夫婦が、通りすがりのデカい黒人を拾って育て始める。こんな慈善なのかわからんこと自体が有り得ないようなものだが、リーは彼の目に何かを感じ、家族に迎え入れる。マイケルは、とにかく運動は得意だが勉強はまるでできないが、次第に努力していく。保護本能がスバ抜けていることから、それを活かして歩んでいく。順風満帆ではなく、彼もリーも夫も二人の子供も、みんながマイケルを温かく受け止めて、彼の努力を見守る。やがてアメフトで開花した彼は、本当の自分のこと、自由とは何か、大人への不信感、様々な葛藤を経て、自分の意思で歩み始める。原題は「The Blind Side」、アメフトでQBの利き腕ではない方のことで、ローレンス・テイラーがそこを攻めてQBサックを始めたことからその名がついたんだそうだ。だから、そのBlind Sideを守るOTは重要なポジションということとなる。彼が開花したのも、その保護本能からQBを、家族であるチームのみんなを守るということからだ。さて、「しあわせの隠れ場所」という題名が未だにわからないが、マイケルは本当にどこに幸せを感じていたのだろう。自分の持つ暗い過去の中でも母親への愛情は忘れていない。でも、勝手に拾われて、勝手に育てられ始めて、そこでも幸せを感じていく。やがて訪れる華やかな人生の裏に、彼をとりまく様々な幸せがあったんだということなのかな。コメディ・タッチな所も多いけど、つい微笑んで観てしまう。こんなにほんわかした映画はALWAYS以来かな。とっても素敵な映画だった。